昨日の午後、手もみ茶づくりを体験しました。
熊切は、お茶所。
「ふるさと熊切」を記憶に残す活動の一つです。
ご協力をいただいたのは、
周智茶手もみ保存会のみなさんと遠州中央農協春野支店さん。
まず、蒸したお茶を「焙炉(ほいろ)」の上に乗せました。 ※焙炉=乾燥台
焙炉の下のガスの炎。
これで、焙炉の上部の和紙(お茶をもんでいくところ)をあたためるのです。
昔はガスではなく、炭を使っていたとのこと。
次は、葉振るい。
茶葉の水分を切っていきます。
次は、回転もみ。
保存会のみなさんにお手本を見せていただいて・・・。
名前のごとく、回転させながらもんでいきます。水分を絞り出すように・・・。
これで、茶葉の組織をこわして、柔らかにしていきます。
始まりが13時30分。そして、ここまでで、すでに1時間45分経過。
6時間目が終わりました。
ここで子どもたちは中座して、放課後の水泳練習へ。
ここからしばらくは、保存会のみなさんにお願いしました。
そして、次は、もみ切り。
よれ形をつけながら、少しずつ乾かしていきます。
次は、でんぐりもみ。
茶葉をすり合わせ、針のように伸ばしていきます。
次は、こくり。終わりが近付いてきました。
茶葉の長さをそろえ、形を整えていきます。
保存会のみなさんが、こくりの作業の途中、
水泳練習を終えた子どもたちがもどってきました。
「形が変わってる!」と、びっくりする子どもたち。
保存会のみなさんに教わりながら、子どもたちも「こくり」に挑戦。
最後に、焙炉に広げ、乾燥させました。
こんな姿になりました。
自分たちがもんだお茶を飲んでみることにしました。
農協の平野さんが、おいしいお茶をいれてくれました。
このブログを見ている方に、香りと味を届けられないのが残念!。
「おいしい!」
「いいかおり!」
出来上がったお茶は、農協の平野さんが持ち帰り、
「火入れ」という作業をしてくれることになりました。
そうすることによって、香ばしくなるとともに、甘みが増すのだそうです。
そして、小袋に分けて、後日、学校に届けてくださることになりました。
届いたら、子どもたちに配りたいと思います。
手もみのお茶を作るのに、こんなにたくさんの手順があり、
そして、時間がかかることに驚きました。
「本当は、もっと時間をかけてやるんだよ。」と、保存会のみなさん。
手もみをしたこと、自分で手もみをしたお茶を飲んだこと、
子どもたちの記憶に、深く刻まれたのではないかと思います。
保存会の増田さん、岩本さん、坂本さん、森下さん、加藤さん、
農協の平野さん、入手さん、
本当にお世話になりました。心からお礼申し上げます。