2015年3月

  • 静かな朝です。
    山々が青空に映えています。

    校舎南側の花壇、
    パンジーやビオラ、ノースポールが咲き誇っています。


    校庭の桜も、五分咲きまできているでしょうか。


    いつもなら、新1年生の入学や在校生の進級を祝う春の花々ですが、
    今年は違います。

    職員室の日めくりカレンダー。


    ついに、この日がやってきました。分かっていたけど・・・。
    でも、なぜか、閉校するという実感はありません。
    夕べ、来校したPTA会長さんも、同じことを言っていました。

    熊切小学校が、これから先もずっと続いていく気がしています。
    明日も、自分がここにいるんじゃないかと思っています。
    新学期が始まったら、がんばり坂の下から、
    「校長先生、おはようございます。」
    と、元気よく子どもたちが登校してくるような気がします。


    ・・・でも、そうじゃないんですね。

    さて、先日のブログでもお知らせしましたが、
    本日の夕方、下記の通り「熊切小学校を見送る会」を開催します。
    ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。
    みんなで熊切小学校を見送りましょう。

     日時:本日16:15~

     場所:本校正門付近にて

     内容:
     ・ 正門を施錠します。
     ・ 校歌を大合唱して、熊切の山々に歌声を響かせます。
      いよいよ最後の校歌です。
     ・ お車でお越しになる場合は、がんばり坂下に駐車してください。


    さてさて、昨年度の夏に立ち上げたブログ。
    保護者、地域のみなさんに、
    子どもたちの様子や本校の教育活動、職員が頑張っている姿を、
    もっと知っていただきたいと始めました。

    当初は20件前後の閲覧者数も、今ではその10倍近くになりました。
    昨日も221件・・・だれが読んでくれているんでしょう。
    でも、読んでくれている人みんなが、本校の応援団だと思っていました。
    そして、みなさんに、
    山あいの小さな小さな小学校のことを、
    全校18人しかいない兄弟姉妹のような子どもたちのことを、
    教職員や保護者も含めて家族のような学校のことを知ってほしいと、
    書いてきました。
    伝わったかどうかは分かりませんが、それも今日で終わりです。

    本校は閉校します。
    しかし、閉校式の「児童の言葉」にもあったように、
    私たちには「だれにも消せない心のアルバム」があります。
    そして、ここで築かれた絆は永遠のものです。
    こうした目に見えない大きな宝物を胸に、
    子どもたちも保護者のみなさんも、職員も、
    明日から新たな一歩を踏み出します。

    ありがとう、熊切小学校。
    ありがとう、熊切地区のみなさん。
    ありがとう、熊切小学校を応援してくれた多くのみなさん。
    ここ熊切には、今の世の中に失われつつある大切なものがありました。
    それを肌で感じたここでの生活でした。

    終わりに・・・
    長い間、ブログを読んでいただいてありがとうございました。
    学校は閉じますが、このブログは今後も閲覧できるのではないかと思います。
    もちろん更新はされませんが・・・。
    ですから、何かのときに(人それぞれ違うでしょうが・・・)、
    山あいの小さな小さな小学校のすてきな子どもたち、
    すてきな保護者のみなさん、すてきな地域に会いに来てください。
    私もそうしようと思います。(完)


  • 1年間、本校を取材・撮影してくれた静岡朝日テレビさん。
    大変お世話になりました。
    それも、明日の「熊切小学校を見送る会」で終わりです。
    そして、今週の金曜日は、
    「山あいの小さな小さな小学校~浜松・熊切小 最後の1年」の最終回です。
    いつもよりも長めの時間枠と聞いています。
    お見逃しのないように・・・。見られない方は、録画予約を・・・。

    放送日 :平成27年4月3日(金)
    番組名 :とびっきり!しずおか(静岡朝日テレビ)


    熊切地区、春野町、卒業生のみなさんをはじめ、
    これまで以上に多くの方にご覧いただきたいと思います。
    お知り合いの方にも、ぜひご案内ください。
  • 3月27日(金)、校長先生の退任式。


    定年退職される校長先生を、みんなで見送りました。


    「校長先生、長い教員生活、本当にお疲れ様でした。」


    「教職生活の最後を、この熊切で過ごすことができて、本当に幸せでした。」


    続いて、18人全員に「卒業証書」が渡されました。


    全員が、熊切小学校を去っていくという意味で・・・。


    校長先生の名前になっていますが、実は、あるお父さんが準備してくれたもの。


    「熊切小学校での楽しかったこと、
    うれしかったこと、辛かったことを思い出してください。
    すてきな友とたくさん笑って、思い出をたくさん作りました。
    ・・・よってここに、○年間の熊切小学校での学校生活を終えたことを証します。」


    さらに、すてきな文章が添えられていました。
    「人って、『シクシク』って泣きますよね。『ハハハハ』って笑いますよね。
    4×9=36、8×8=64で、答えを足すと100になります。
    人生を100とすると、悲しいことは36、うれしいことは64。倍近くある!
    どんなに号泣(5×9=45)しても半分以下。
    人生泣き笑いで100。」
    ・・・子どもたちへのエール。お父さんの思い、よ~く分かります!


    気田小、春野中へ行っても頑張れ、熊切っ子たち!

    続いて、タイムカプセルの埋設。


    子どもたち、お父さんやお母さん、職員が自分に宛てた手紙や思い出の品等、
    2つのタイムカプセルに入れました。


    前日、お父さんがユンボで掘ってくれた穴に入れて、土をかぶせました。


    タイムカプセルを掘り出すのは、2027年1月3日の午前10時ごろ。
    2年生の孝明くんが成人式の年。
    「みんなでお酒が飲めるのかな?」と、子どもたち。
    「よし、そこまで頑張って生きるぞ!」と、校長先生。


    続いて、茶話会。


    その中で、校長先生が、職員の次の勤務先を紹介しました。


    閉校のため、職員全員が別の学校に行くことになります。


    伸哉先生は、子どもたちと一緒に気田小へ。・・・伸哉先生、頼んだよ!


    そして、子どもたちと保護者のみなさんから職員に、感謝状と記念品の授与。


    何とうれしいことでしょう!


    感謝状には、こんな言葉が記されていました。
    「・・・いくつもの行事、閉校までにやりたいことの実現、
    涙が止まらなかった卒業式、大勢の方が参列してくれた閉校式、
    これからの活躍にエールを贈った離任式。
    本当にみんな全力でやりきった、あっという間の1年間でした。
    ここに、ありがとうをいっぱい込めて感謝状を贈ります。」


    私たち職員も、同じ気持ちです。
    切ない思いを抱えながらも、「子どもたちのために」を合言葉に、
    保護者のみなさん、職員のみんなで突き進んできた1年でした。
    子どもたち、保護者のみなさんがいたからこそ、私たちも頑張れたのです。
    本当に本当に本当に・・・ありがとうございました。

    続いて、「川遊びの会」のみなさんのご協力で釣り大会。


    プールにアマゴを放し、いくらをえさにして釣りを楽しみました。


    ところが、なかなか釣れません。
    目の前にいくらがあっても、食い付こうとしないアマゴたち。


    お父さんやおじいちゃんたち曰く、
    「養殖のアマゴ。
    普段食べているえさに慣れているから、いくらをえさと認識しないんだろう。」


    かなり粘ったのですが全く釣れないので、投網に変更。


    おじいちゃんが、投網でアマゴを回収。


    そして、家庭科室では、お母さんがホットサンドを準備。


    体育館のピロティで、お父さんがアマゴを唐揚げ。


    釣れなかったのは大変残念でしたが、
    おいしいアマゴの唐揚げとホットサンドをいただきました。


    川遊びの会のみなさん、ありがとうございました。

    片付けが終わったところで、お父さんと職員は体育館の屋根へ。


    熊切小学校で過ごす時間も残り少なくなりました。


    屋根から望む熊切の景色を、目に焼き付けました。
    「ここでの時間が、ずっとずっと続くといいのにな。」と、思いながら・・・。
  • 閉校式の夜、「熊切小学校お別れ会」を開きました。
    会場は、長蔵寺自治会館。

    お別れ会に先だって、
    熊切地区自治会連合会から私たち職員に、「感謝状」が手渡されました。


    自治会長のみなさん、ありがとうございます。


    私たちは、保護者や地域のみなさんと「子どもたちのために」を合言葉に、
    やるべきことをやってきたまでです。
    私たちの方こそ、これまでのみなさんのご協力に感謝しています。

    さて、お別れ会は史也くんの乾杯の音頭でスタート。


    今回の参加者は、
    小学生、その弟や妹、中学生、高校生、
    お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、
    職員、ALTのリカルド先生、
    授業でお世話になった地域のおじさんやおじいちゃん、
    静岡朝日テレビのスタッフのみなさん、
    いつも取材に来てくれる静岡新聞の記者さん、
    職員の旦那さんや彼女・・・。






















    ちゃんと数えていませんが、総勢80名は超えていたと思います。
    みんな、熊切小ファミリーです。

    熊切小ファミリーのためにと、
    再び、角田さんが駆けつけてくれて、お寿司をにぎってくれました。

    小学生のダンス。


    高校生のお囃子。


    それに合わせて踊り出すPTA会長さんとおじいちゃん。


    中学生のコント。


    オヤジーズのダンス。
    ・・・この日のために、10日前にリハーサルもしました。


    さらに、小学生とオヤジーズがコラボして、ダンス。
    そして再び、オヤジーズの「ようかい体操第一」。
    ・・・かぶり物は、小学生が授業の中で作ってくれました。


    大ビンゴ大会。




    タイムカプセル埋設のお話。


    中学3年生に卒業を祝う花束贈呈。


    お父さんやお母さんから“熊切小を卒業する”18人に、花束贈呈。


    そして、子どもたちと保護者のみなさんから職員に、寄せ書きの贈呈。


    寄せ書きは、木の板でできています。
    板には、「一期一会」とうるしで記されていました。
    これは、あるお父さんが、夜なべして書いてくれました。


    閉校が決まったのは、ちょうど1年半前。
    それから、
    「残された時間の中で、子どもたちのためにできることをやっていこう。」
    「子どもたちに、熊切小学校での思い出を心に深く刻んでほしい。」
    「子どもたちに、もっともっと熊切のよさを知ってもらいたい。」
    と、保護者のみなさんと職員がいろいろとアイデアを出し合い、
    また、保護者や地域のみなさんのご協力をいただきながら、
    教育活動、PTA活動を進めてきました。

    今年度、閉校準備会が立ち上がり、
    保護者や自治会長のみなさん、職員が
    記念品や記念誌作成のための話し合いや、
    閉校記念行事や閉校式に向けた打ち合わせを重ねてきました。

    「閉校」は切ないことです。
    「本当は閉校させたくない。」と、みんな思っています。
    でも、それを口にはしません。
    そして、その切なさを押し隠すかのように、
    ここまでみんなで突き進んできたような感じがします。
    お父さんたちは言います。「この1年、楽しかったな。」と・・・。
    私たち職員も、同じことを思っています。

    「閉校」は切ないことです。
    「本当は閉校させたくない。」と、みんな思っています。
    ただ、閉校が決まってから今日まで、
    みんなが同じ目標、同じベクトルをもって突き進んでくる中で、
    かけがえのない人との出会いがいっぱいありました。
    そして、その出会いをこれからも大事にしていきたい。
    それを、この「一期一会」という言葉に込めてくれたのだろうと思います。

    ありがとうございます。

    校歌の大合唱。


    最後に、記念撮影。
    人数が多くて、なかなかポジションが決まらない・・・。


    楽しい楽しい夜でした。
    すてきな思い出が、また一つ増えました。
    熊切は、人の温もりがあふれるところです。
  • 閉校式には、たくさんの方にお越しいただきまして、ありがとうございました。

    さて、
    すでに保護者や地域のみなさんには、学校だより「熊切っ子」でご案内のとおり、
    下記の予定で「熊切小学校を見送る会」を行います。
    ご都合のつく方は、ご参加ください。
    子どもたちも都合がつく場合のみ、参加してください。
    スクールバスの運行はありません。

     日時:3月31日(火)16:15~

     場所:本校正門付近にて

     内容:
     ・ 正門を施錠します。
     ・ 校歌を大合唱して、熊切の山々に歌声を響かせます。
      いよいよ最後の校歌です。
     ・ お車でお越しになる場合は、がんばり坂下に駐車してください。
  • 昨日から、校庭の遊具の撤去が始まりました。


    一つ、また一つと姿を消していきます。


    切なさが募ります。


    今日からは、校内のいろいろな物品の搬出も始まりました。
    本校で使っていた物が、他の小学校や中学校、幼稚園等、
    新しい場所で活躍してくれることを願っています。

    搬出する花壇のホースを片付けているとき、泥だんごを見付けました。
    誰のだろう?
    乾かそうとここに置いたまま、忘れてしまったのでしょう。


    もう使われることのない校庭に、子どもたちの元気な声や姿を感じました。

    さて、
    「閉校式で使ってください。」
    と、伸哉先生の教え子の山本さんのお宅(ガーベラ農家さん)から、
    たくさんのガーベラをいただきました。
    校内のあちこちに飾らせていただいて、
    卒業生や地域のみなさんを迎えることができました。


    おかげで、とても温かい雰囲気が生まれました。
    山本さん、ありがとうございました。

    ガーベラのお話をもう一つ。


    閉校式の日、熊切小ファミリー応援団さんから、
    子どもたちと職員に、黄色いガーベラが一輪ずつ届きました。


    一人ずつに、似顔絵とメッセージカードが添えられて・・・。


    ファミリー応援団のお手紙を紹介します。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    熊切小学校のみなさんへ

    ついに、今日は「閉校式」ですね。
    本当に最後だと思うと、切ない気持ちでいっぱいです。
    いつも熊切小学校のみなさんから、
    たんくさんの元気と笑顔とがんばる力をいただいてきました。
    そういう姿をブログで見せていただくことがなくなると思うと、
    とってもさびしいです。

    豊かな自然の中、愛情あふれる中で、みなさんで過ごした日々を胸に、
    先生方も熊切っ子のみなさんも、次の場所できらきら輝いてください。
    「戻りたい。」と思うのではなく、
    「あのとき、あんなに幸せだったのだから、何でも頑張れる!」と、
    熊切小学校での生活を糧にして歩んでいってくださいね。
    これからも、みなさんの活躍を応援しています!

    「『閉校式』に、黄色いガーベラを贈ろう。」そう心に決めていました。
    私は姿が見えない、ある意味、不気味な存在ではありますが、
    ずっとみなさんを応援してきた気持ちを伝えたいと思い、
    お一人お一人に心を込めてガーベラを贈らせていただきます。
    メッセージカードに描いた似顔絵は、似ていない方もいるかもしれませんが、
    笑って許してやってくださいね。

    「ガーベラ」の花言葉・・・それは、「希望」「常に前進」です。
    今のみなさんにピッタリだと思います。
    「黄色」は、「熊切Tシャツ」をイメージして選びました。
    これからも心の「熊切Tシャツ」を着て、
    みなさんそれぞれの道を、元気いっぱいに進んでください。

    今日を迎えて、今、私の心は感謝の気持ちでいっぱいです。
    熊切小学校は、永遠に私の心の癒しです。

    本当にありがとう・・・さようなら

                          熊切小ファミリー応援団より

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ファミリー応援団さんのお気持ち、
    子どもたちや職員の心に、しっかり届きました。
    本当にありがとうございました。

    姿の見えないファミリー応援団さんが
    これまでに届けてくれた励ましの言葉や贈り物の数々は、
    いつも私たちを勇気づけてくれました。
    今回のメッセージカードの似顔絵やシールは、
    お母さんと一緒にお子さんも貼るお手伝いをしてくれたのだろうと想像しました。
    ご家族で応援してくれて、本当に本当にありがとうございました。

    ファミリー応援団さんは、
    最後まで姿を見せない、名前を明かさないおつもりのようですが、
    私たちは直接お礼の気持ちを伝えたいので、ぜひご連絡ください。
    3月31日(火)に、「熊切小学校を見送る会」を行いますので、
    ぜひご来校ください。
  • 平成27年3月22日、閉校式。


    まだまだ先のことと思っていましたが、とうとうその日がやって来ました。


    141年もの歴史をもつ本校。


    その幕を下ろす場面に、
    一人でも多くの方に立ち会っていただきたいと思ってきました。


    お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。


    卒業生や地域のみなさん。


    旧教職員のみなさん。


    ・・・400名を超える人たちが、足を運んでくれました。


    市外、県外からも駆けつけてくれた卒業生が、たくさんいたようです。


    地域の学校、そして、母校への、
    みなさんの熱い思いを感じないではいられませんでした。


    それだけで、もう胸がいっぱいになりました。


    校長先生のあいさつ。


    ・・・・・昨年度来、この日が来るのは分かっておりましたが、
    いざ閉校の日を迎えますと、惜別の情を一段と感じます。

    ・・・いつも温かい眼差しを送ってくださる地域の皆様、
    実行力のある保護者の皆様に支えられ、本校は小規模校でありながら、
    素晴らしい教育実践を積み上げてきた伝統ある学校です。
    そして、そこに学ぶ子どもたちは、どの子も明るく元気にあいさつができ、
    誠実でそれぞれ個性をもった素晴らしい子どもたちです。

    ・・・こうした素晴らしい子どもたちや、
    陰になり支えてくださった保護者や
    地域の皆様とかかわらせていただいた私たち教職員は、本当に幸せ者でした。
    子どもたちには、母校であるこの熊切小学校で学んだことを誇りとして、
    大きな夢と希望を抱きながら、
    未来へ向かって羽ばたいてほしいと願っています。・・・・・



    岩本PTA会長さんのあいさつ。


    ・・・・・私は最後のPTA会長として、
    子どもたちに、そして、母校である熊切小学校に、
    「何ができるだろう」「みんなの心に残る1年にしたい」、
    そんな思いを抱きながらPTA活動を進めてきました。

    ・・・私は、こうした閉校に向けた動きの中でも、
    不思議と寂しさや切なさは湧いてきませんでした。
    それよりも、子どもたちと一緒になって楽しんでいる自分がいました。
    また、他の保護者や先生方と「子どもたちのために」を合言葉に、
    夜遅くまで相談することもありました。
    このように私たち保護者は先生方と手を携え、
    さらに地域を巻き込んだ活動を通して、
    「チーム熊切」という絆が生まれたように思います。

    ・・・熊切小学校の思い出は、校舎の姿や校歌と共に、
    いつまでも色あせることなく、私たちの心の中に生き続けるでしょう。
    最後に、熊切小学校に感謝の気持ちを込めて、
    「141年間、お疲れ様でした。そして、ありがとう。」


    児童の言葉。


    がんばり坂の木々が一斉に芽吹き、高塚山も緑を取り戻した春。
    新しい門出に心をはずませる春。
    しかし、この熊切に寂しく、そして、悲しいときがやって来ました。

    明治6年石打松下学校して開校して以来、141年間。
    数え切れないほどの子どもたちが、
    共に学び、共に助け合って卒業していったこの熊切小学校が、
    平成27年3月、閉校のときを迎えました。

    141年間、数多くの思い出をつくってくれた熊切小学校。
    私のおじいちゃんは、
    3年生から始まった野球の練習が、一番心に残っているそうです。
    ぼくのお父さんは、
    熊切小学校と花島小学校、田河内小学校が統合したことを覚えているそうです。
    ぼくのお母さんたちのときには、ミニバスケットボールの大会があり、
    まだ体育館がなかったから、外ですり傷をつくりながら練習したそうです。
    私のお姉ちゃんが6年生のときからいかだ体験が始まって、
    みんなで熊切川で楽しんだそうです。
    私のお兄ちゃんの一番の思い出は、
    みんなでカブトムシやクワガタを育てたことだそうです。

    そして、ぼくたち。
    この熊切小学校を卒業していった先輩たちに負けないくらい、
    たくさんの思い出をつくりました。

    春は、みんなで大切に育てたしいたけを採ったことやお茶摘みをしたこと。
    夏は、いかだ体験。PTAの宿泊体験。
    今年度、お父さんたちが暑い中、私たちのためにつくってくれた、
    40m以上ある「流しそうめん」は、絶対に忘れません。

    秋は、つり体験や林業体験など、
    地域のみなさんにもいろいろとお世話になりました。
    卒業生や地域のみなさんがたくさん来て、盛り上げてくださった大運動会。
    みんなで走り、大きな声で応援したあのとき、本当に楽しかったです。

    そして、冬。
    今年度1年間、私たちを取材し、
    テレビ放映してくださった静岡朝日テレビへの閉校遠足。
    静岡朝日テレビのスタッフのみなさんは、とても温かく迎えてくれました。
    スタジオ見学させていただき、番組にも生出演させていただきました。

    このような数多くの思い出を残すことができたのも、
    私たちにかかわってくださった多くの方々のおかげだと思います。
    本当にありがとうございました。

    さあ、いよいよ熊切小学校とのお別れが近付いてきました。
    熊切小学校とお別れすることは、つらく悲しいです。
    でも、私たちには、誰も消せない心のアルバムがあります。
    だから、私たちは前を向き、明るく元気な熊切っ子として、
    胸を張って歩み出します。

    熊切小学校、ありがとう。
    そして、「さようなら」の代わりに、
    今日この場にいるみなさんも校歌を一緒に歌いましょう。


    そして、みんなで校歌を歌いました。






    第2部。
    まずは、懐かしいビデオ映像。


    放送室の棚にあったVHSのビデオテープを編集して・・・。


    続いて、
    子どもたちが劇と歌を発表しました。


    タイトルは、「あの時代にタイムスリップ 熊切小141年間の思い出」。


    学習発表会で披露したものをアレンジして・・・。


    第2部が終わろうとしたとき、
    「ちょっと待ってください!
    最後に、ここにいる全員で校歌を歌いたいんだけど、どうですか?」
    と、卒業生の声。
    そして、肩を組んで校歌の大合唱。


    「♪清い流れの熊切川は 世界の海へ続いている・・・」


    3番は、一際大きな歌声が会場に響き渡りました。


    閉校式の後、会場のあちこちで、久しぶりの再会を喜んだり、


    記念写真を撮ったりする姿が見られました。


    また、昔の写真を見たり、懐かしい教室に入ったりして、


    思い出話に花を咲かせている方がたくさんいました。


    山あいの小さな小さな小学校、熊切小学校。
    長い間、本当に本当にありがとう。
  • 閉校式が終わりました。


    卒業生、地域のみなさん、旧職員のみなさん、ご来賓のみなさん・・・
    400人をこえる方々にご来校いただき、感謝しています。


    みなさんの熊切小学校への思いを、いっぱいいっぱい感じました。

    閉校式の様子については、改めて報告させていただくことにします。
    今日は、これにて失礼します。
  • 明後日は閉校式。


    先生たちは、その準備と校内の片付けで大忙し。


    そこに、助っ人が登場。


    「何かお手伝いすることがあれば・・・」と、
    たくさんの子どもたちが駆けつけてくれました。


    何とうれしいことでしょう。


    閉校式のしおりを折ったり、
    閉校式の会場にプランターを運び入れたり、
    校内の不用なものを片付けたりそうじをしたり・・・。


    そして、なかよしホールで、みんなで仲よくお昼ごはん。
    お弁当を持ってこなかった子は、
    愛奈さんのお母さんが差し入れてくれたカップラーメン。


    午後もしっかりとお手伝いをして、
    その後は、みんなで仲よく運動場で「はじめの一歩(だるまさんがころんだ)」。


    みんな、熊切小学校が大好きなんだね。
    先生たちも一緒です。

    さて、いよいよ閉校式が迫ってきました。
    今のところ、雨の心配はなさそうです。よし!
    大勢の方がやって来てくれそうです。よし!
    混雑が予想されますので、時間には余裕をもってお越しください。
    そして、くれぐれも安全運転で・・・。
    駐車券をお持ちの方は、がんばり坂下で提示してください。
    駐車券をお持ちでない卒業生や地域のみなさんは、
    旧すみれ荘(職員住宅)や旧東中学校に駐車してください。


    受付8:45~9:15、閉校式9:30~10:15

    何度か案内をしましたが、できるだけスリッパをご持参ください。
  • 卒業式が終わり、閉校式を残すのみとなりました。

    今度の日曜日の閉校式には、
    一人でも多くの方にご参列いただきたいと思います。
    それが、今の私たちの一番の願いです。

    ○期日 平成27年3月22日(日)
    ○時間 受付:8:45~9:15、閉校式:9:30~10:15
    ○会場 本校体育館
    ○その他
     ・混雑が予想されます。できるだけ、乗り合わせでお願いします。
     ・地域来賓及び旧職員の駐車場は、運動場です。
     ・一般(地域・卒業生)の方の駐車場は、がんばり坂下、旧東中運動場周辺です。
      ※がんばり坂を登るのが大変という方は、熊切幼稚園も使用できます。
     ・駐車したら、直接体育館へ向かってください。
     ・10:30~11:00は、第2部として子どもたちの発表等があります。
     ・13:00まで校舎内を開放します。
     ・できるだけスリッパをご持参ください数に限りがあります。
     ・ご不明な点がありましたら、お電話ください。986-0011

    御出席いただける旧職員のみなさんを紹介します。(3/18現在)
    ※( )内は旧姓、[ ]内は本校勤務年度、敬称略
    ・安間 利郎 [S36~39]
    ・池田 ひで子 [S51~52]
    ・相羽(山下) 陽子 [S51~53]
    ・老川 嘉子 [S53~55]
    ・尾上 弘 [S53~58]
    ・佐藤 佐規江 [S54~56]
    ・鳥居 久晃 [S55~58]
    ・児玉 順子 [S56~63]
    ・廣岡 裕子 [S57~60]
    ・伊藤 章則 [S58~61]
    ・木野 弘之 [S59~61]
    ・平松 悦夫 [S60~63]
    ・岩本 雅志 [S63~H3]
    ・山﨑 陽康 [H元~4、19~21]
    ・田中 琴子 [H元~7、11~13]
    ・木下 統資 [H2~4、17~19]校長
    ・原 信一郎 [H3~5]校長
    ・矢島(石川) 晴美 [H3~5]
    ・村松 克子 [H4]
    ・戸田 裕之 [H5~7]
    ・鈴木 康弘 [H5~8]
    ・矢島 一彦 [H5~8]
    ・鈴木 武司 [H6~10]校長
    ・高橋 正己 [H6~9]
    ・井口 てる子 [H7~12]
    ・高木 耕二 [H8~11]
    ・古浦 朝久 [H8~9]
    ・柿崎 有香 [H8~10]
    ・山﨑 淳子 [H9~15]
    ・菅沼 晃 [H10~12]
    ・稲葉 雅章 [H10~12]
    ・鈴木 章代 [H10~13]
    ・黒川 洋善 [H11~13]校長
    ・平野 敏彦 [H11~13]
    ・高辻 美智子 [H13~17]
    ・山下 浩 [H13]
    ・名倉 文康 [H13~15]
    ・原田 眞男 [H13~15]
    ・相曽 智司 [H14~16]
    ・宮谷(老川) 恵理 [H14~15]
    ・村松 史紀 [H15~18]
    ・田中 敏司 [H16~18]
    ・中村 友子 [H16~18]
    ・大木(鈴木) 理紗 [H16~18]
    ・松本 基男 [H17~21]
    ・村松 由規子 [H17~18]
    ・渥美 広太 [H17~18]
    ・川村 雄司 [H19~23]
    ・梅村 千晴 [H19~21]
    ・横田 良明 [H20~22]校長
    ・川島 悦代 [H21~22]
    ・河合 貴幸 [H22~24]
    ・山下 里美 [H22~25]
    ・青山 由美子 [H23~24]

    お名前の掲載に同意をいただけませんでしたが、
    この他に3名出席者がいます。