閉校の朝を迎えました・・・

2015年3月31日
    静かな朝です。
    山々が青空に映えています。

    校舎南側の花壇、
    パンジーやビオラ、ノースポールが咲き誇っています。


    校庭の桜も、五分咲きまできているでしょうか。


    いつもなら、新1年生の入学や在校生の進級を祝う春の花々ですが、
    今年は違います。

    職員室の日めくりカレンダー。


    ついに、この日がやってきました。分かっていたけど・・・。
    でも、なぜか、閉校するという実感はありません。
    夕べ、来校したPTA会長さんも、同じことを言っていました。

    熊切小学校が、これから先もずっと続いていく気がしています。
    明日も、自分がここにいるんじゃないかと思っています。
    新学期が始まったら、がんばり坂の下から、
    「校長先生、おはようございます。」
    と、元気よく子どもたちが登校してくるような気がします。


    ・・・でも、そうじゃないんですね。

    さて、先日のブログでもお知らせしましたが、
    本日の夕方、下記の通り「熊切小学校を見送る会」を開催します。
    ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。
    みんなで熊切小学校を見送りましょう。

     日時:本日16:15~

     場所:本校正門付近にて

     内容:
     ・ 正門を施錠します。
     ・ 校歌を大合唱して、熊切の山々に歌声を響かせます。
      いよいよ最後の校歌です。
     ・ お車でお越しになる場合は、がんばり坂下に駐車してください。


    さてさて、昨年度の夏に立ち上げたブログ。
    保護者、地域のみなさんに、
    子どもたちの様子や本校の教育活動、職員が頑張っている姿を、
    もっと知っていただきたいと始めました。

    当初は20件前後の閲覧者数も、今ではその10倍近くになりました。
    昨日も221件・・・だれが読んでくれているんでしょう。
    でも、読んでくれている人みんなが、本校の応援団だと思っていました。
    そして、みなさんに、
    山あいの小さな小さな小学校のことを、
    全校18人しかいない兄弟姉妹のような子どもたちのことを、
    教職員や保護者も含めて家族のような学校のことを知ってほしいと、
    書いてきました。
    伝わったかどうかは分かりませんが、それも今日で終わりです。

    本校は閉校します。
    しかし、閉校式の「児童の言葉」にもあったように、
    私たちには「だれにも消せない心のアルバム」があります。
    そして、ここで築かれた絆は永遠のものです。
    こうした目に見えない大きな宝物を胸に、
    子どもたちも保護者のみなさんも、職員も、
    明日から新たな一歩を踏み出します。

    ありがとう、熊切小学校。
    ありがとう、熊切地区のみなさん。
    ありがとう、熊切小学校を応援してくれた多くのみなさん。
    ここ熊切には、今の世の中に失われつつある大切なものがありました。
    それを肌で感じたここでの生活でした。

    終わりに・・・
    長い間、ブログを読んでいただいてありがとうございました。
    学校は閉じますが、このブログは今後も閲覧できるのではないかと思います。
    もちろん更新はされませんが・・・。
    ですから、何かのときに(人それぞれ違うでしょうが・・・)、
    山あいの小さな小さな小学校のすてきな子どもたち、
    すてきな保護者のみなさん、すてきな地域に会いに来てください。
    私もそうしようと思います。(完)