最後の卒業証書授与式・・・

2015年3月18日
    ※今日は特別に長いので、心してお読みください。

    校庭の草花が、にぎやかに咲いています。


    がんばり坂土手のふきのとうが、一斉に茎を伸ばしました。


    月曜日、最後の生活科の授業で、孝明くんと教頭先生が、
    たけのこを掘ってきました。


    熊切にも春の到来です。

    さて、今日は卒業式でした。


    そして、これが、本校最後の卒業式となりました。


    まず、卒業生一人一人に、校長先生から卒業証書が授与されました。


    昭和22年、熊切村立熊切小学校となってから・・・


    1772人目の卒業生となる心那さんから1778人目の美名さんまで、


    7人が卒業を迎えました。


    「6年間の学習を立派にやり遂げたね。中学校でもがんばれよ。」
    と、授与する校長先生の心の声が聞こえてきました。


    そして、
    「熊切小学校で学んだことに自信と誇りをもってがんばります。」
    と、答える子どもたちの声も聞こえてきました。


    校長先生の式辞。その中で、卒業生一人一人の思い出を語られました。

    心那さん、
    苦手としていた勉強を克服し、今では、授業中に自信をもって手を挙げ、
    がんばる姿をよく見かけます。素晴らしい進歩です。

    華奈さん、
    明るく実直な人柄で、学習発表会でのリーダーぶりは、
    華奈さんの素晴らしい一面を垣間見ることができました。
    陸上大会や水泳大会に向けて、
    毎日全力で取り組む姿は、とても立派でした。


    聖奈さん、
    穏やかに笑顔で振る舞う姿を、多く見かけるようになりました。
    表情が豊かになり、心の成長を確かめることができました。

    恵美さん、
    すてきなピアノの伴奏、いつもありがとう。
    恵美さんがいると、明るい空気がパッと広がります。
    お話好きな恵美さんですから、時間が経つのも忘れてしまいます。

    史也さん、
    暑い日でも寒い日でも毎朝正門に立ち、挨拶運動を率先して行いました。
    元気のよい挨拶をがんばり坂で響かせ、
    本校の良き伝統を引き継いでくれました。


    乃愛さん、
    下級生や友達への優しい心遣いには、いつも感心していました。
    頼まれると、いやと言えない性格は、だれからも好かれていました。

    美名さん、
    いつでも本を開いている読書家です。
    人まで臆することなくお話しできることは、生涯の宝です。
    大事にしてください。


    市長・教育委員会告辞を読み上げる松下天竜区長さん。


    岩本PTA会長さん祝辞。
    ・・・・・水泳大会と陸上大会、私も応援に駆けつけました。・・・
    リレーでは共に準優勝という結果になり、涙を流す子もいました。
    ・・・勝って得ることよりも負けて得ることの方が大きいのです。
    「次こそは」「自分はまだ頑張れる」という、前向きな気持ちになれるからです。
    ・・・・・今までの環境とは違う学校生活が始まります。
    どうか、自信をもって進んでください。
    最高の地域で、最高の先生の指導を受け、
    最高の仲間がいるのですから、大丈夫です。・・・・・


    「伝えよう感謝の想い」。


    下級生が卒業生との思い出やお世話になった出来事をあげ、
    感謝の気持ちを伝えました。


    卒業生も、


    下級生も、


    たくさんの思い出がよみがえってきて、


    涙があふれました。


    全校18人が兄弟姉妹のように過ごしてきました。


    特に、閉校となる最後の1年。


    全校のみんなで活動する場面が、いっぱいいっぱいありました。


    6年生がリーダーシップを発揮して下級生を引っ張り、
    下級生は6年生を支えました。


    休み時間や昼休みには、全校のみんなでよく遊んでいました。


    一緒に過ごした楽しい日々、忘れられない大切な思い出です。


    卒業生が、家族に宛てた手紙を読みました。


    お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんへ。


    いつも感謝しているけれど、なかなか伝えられないその気持ち。


    今日は、心を込めて伝えることができました。「ありがとう。」


    そして、「これからもよろしくお願いします。」


    お父さんやお母さんに、手紙と花束を渡しました。


    みんなで「ふるさと」を歌いました。


    「中学でもがんばってね。」「応援しているよ。」
    ・・・退場する卒業生の背中に声をかけました。


    教室にもどった卒業生。
    伸哉先生が準備してきたワインに寄せ書きをしました。


    10年後、2025年1月3日の16時、
    西鹿島駅に集合することを約束をしました。
    そのとき、このワインを開け、近況を報告し合うのだそうです。


    そのとき、7人が、「一生懸命に自分の道を歩いています。」と、
    胸を張って伸哉先生に報告できることを願っています。


    7人の卒業生のみなさん、そして、ご家族のみなさん、
    本日は本当におめでとうございました。


    中学校でのますますの活躍を、お祈りしています。