村田英先生のご家族が来校!

2015年1月30日
    明日、1月31日は、用務員の中村さんの「大切な命の記念日」。


    今日の給食のとき、みんなでお祝いしました。
    「中村さん、お誕生日おめでとうございます。」


    日めくりカレンダーには、
    「学校の中で休けいしている中村さんを見たことがありません。
    いちばんの働き者です。」
    と、校長先生からのメッセージ。


    校内の整備、給食の準備や片付け等、いつもありがとうございます。


    さて、先週の金曜日のこと。
    昭和30年から6年間、
    本校にお勤めになった村田 英(すぐる)先生の奥様と息子さんが来校されました。
    息子さんは、熊切で生まれたそうです。


    「『とびっきり!しずおか』を見て、熊切、熊切小が懐かしくなり、
    閉校までに一度訪ねたいと思っていたんです。」と、奥様。


    なかよしホールに、昔の写真を掲示していますが、
    その中にお父さんの姿を見付け、息子さんは大変感激していました。

    「担任ではなかったけれど、村田先生の話はとてもおもしろかった。
    体育が得意な先生で・・・。息子さんに、村田先生の面影があるよ。」
    と、用務員の横道さん。
    ・・・子どもたちのおじいちゃんの世代が、村田先生にお世話になっているようです。


    村田先生がお亡くなりになった後、
    教え子たちが先生を偲んで、先生の思い出を綴った文集。
    それを、奥様がお持ちくださいました。

    熊切小の教え子の中から、山本順治さんのものを紹介します。

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    「思い出 村田英先生」 山本順治

    私の学んだ熊切小学校は、四方を大きな山に囲まれ、
    南側に高塚山、秋葉山を望む静かな山間の学校でした。

    休み時間、先生がトイレからもどる時、山鳥を見つけ、
    近くの石を拾い力強く投げつけると、羽根の付け根に命中したという。
    探したが見つからずに断念、放課後に探すことにした。
    手に手に棒を持ち、ワイワイガヤガヤ。
    夕日も落ち、諦めかけた時、頭を枯れ木の茂みに入れ、
    尾だけ出した山鳥を発見、捕獲。
    翌日、「明日は飯だけの弁当を持ってこい。おかずは山鳥の煮付けだ。」
    昼食、奥様がなべを運んで来られ、みんなでいただきました。
    前夜、教員宿舎で酒盛りがあり、残りは少なく、もう少し食べたかった。

    先生は、熊切小で6年間教鞭をとられ、
    私たちはじめ多くの姉弟に影響を与え、印象を残して帰任されました。
    子どもたちには勿論、親たちに町の人にもそうでありました。
    正義感と責任感を強く訴える大きな声、大粒の汗、
    なかなか消せない黒板の力強い字。

    私たちの人生の中での強いインパクトは、決して消えるものではありません。
    師の教えは、脈々と活き続けています。
    町の人たちに親たちに、そして、私たちが受け、その子らに伝えられています。


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    村田先生の奥様、息子さんを囲んで、みんなで写真を撮りました。


    「今日は訪ねてよかった。」と、奥様と息子さん。
    もしよろしければ、閉校式にもお出かけください。