9月30日(金)の5,6時間目。
4年生の「いりの学習(総合的な学習の時間)」に、再び、この方が来てくださいました。
浜松ボッチャ倶楽部COOLの北澤さんです。
再びと書いたのは、・・・実は、北澤さん、昨年度も入野小に来てくださっていたからです。
入野小学校は、昨年度「オリンピック・パラリンピック教育推進校」でした。
子供たちがパラスポーツを体験したり、それに携わる方と触れ合ったりすることで
共生社会の担い手として活躍する資質を育てることを目指して、取り組んでいました。
パラスポーツの一つであるボッチャは、障害のあるなしに関わらず、だれもが一緒に楽しむことができるスポーツ。
それを子供たちに伝えるため、昨年度も4年生の子どもたちのところに来てくださっていました。
昨年度の様子は、↓ こちらをクリック!
2021年6月5日入野小ブログ「4年生がボッチャを体験!(オリパラ教育推進事業)」
そのときのご縁で、今年度の4年生のところにも来てくださったというわけです。
始めに自己紹介をしてくださいました。
19歳のときに事故に合い、それから車椅子の生活になったことやそのときの辛かった気持ち、
そんなときにボッチャをやってみたらどうかと進めてくださった方がいて、
ボッチャという競技に出会ったことなどを教えてくださいました。
「だから、ぼくは、障害のある人の気持ちも、健常な人の気持ちも両方分かる。」
その後、ボッチャのやり方を説明してくださり、さっそく体験。
4年生の子どもたち、ものすご~く張り切ってボッチャの体験を開始。
球をどのように投げるのか、どこに投げるのかなどなど
自然とチーム内でのコミュニケーションが生まれました。
一球、一球、投げ終わるたびに、大歓声。もうすっかりボッチャに夢中になっていました。
各クラスの代表チームと北澤さんとの対戦になると、盛り上がりは最高潮に。
北澤さんを補助するお父さんとの息もぴったり。
北澤さんは、方向や角度、球の種類を決めると、お父さんに伝えます。
ねらった位置にピタッと球が置かれ、子供たちも担任たちも、驚きが隠せず、またまた大歓声。
最後に、質疑応答タイム。
子供たちから、北澤さんは、ボッチャの大きな大会に出ているのか?
ボッチャをうまくやるコツは?日常の生活の様子(どうやって寝ている?)などが出されました。
1つ1つの質問に丁寧に優しく答えてくださいました。
なんと、北澤さんは、日本の中で4位だとか!スゴイ!!
でも、4位だと国際大会には出られない、だから悔しい!!という気持ちも教えてくださいました。
また、ボッチャで勝つことも楽しいけれど、最近は、今日のように
子供たちと一緒にボッチャをしたり、ボッチャのことを伝えたりすることにやりがいを感じるということも教えてくださいました。
子供たち、さっきまでとは打って変わって、ものすごく真剣なまなざしで、北澤さんのお話を聞いていました。そして、聞いたことを逃さずメモしようとしていました。
質問タイムが終わると、北澤さんから子供たちへこんなメッセージが伝えられました。
ボッチャは、大人も子供も、高齢の人も、障害がある人も、ない人も
だれもがみんな一緒に楽しめるスポーツ。
今日、それをみんなにも体験してもらった。
まちのどこかで、ぼくに会ったら、みんな、ぜひ声を掛けて!
そして、まちのどこかで、障害のある人を見かけたとき、もしかしたら、断られるかもしれないけれど、
「何か、お困りですか。」「何か、お手伝いしましょうか。」
のように勇気を出して声を掛けてみて。
北澤さん、そして北澤さんのお父様、お母様。
お忙しい中、今年度も、入野小学校に来てくださってありがとうございました。
とても楽しく、そして素敵な、温かい時間が過ごせました。
このご縁をこれからも大切にしたく思います。
どうぞ、お元気で、また入野小に来てくださる日を楽しみにお待ちしています。