北消防署さんの全面的なご協力をいただき、大変充実した避難訓練を行うことが出来ました!
消防署員さんから、いろいろと具体的な話を聞きましたが、幼稚園児が内容を確実に覚えることは難しいと思います。大切なのは、スモーク体験や花火教室、最後には浜松に1台しかないはしご車の見学まで…、「体験したか?」が大切だと思っています。
署員の皆さんは、クイズ形式にしたり、音源を利用して笑いをとったりして、小さな子たちを飽きさせないように、しかも大切な事が少しでも残るようにやってくださいました。年長ともなれば、花火の時の1番大切な事は?の質問に、「大人と一緒にやること」と正解回答をすることができていました。学年の発達段階はありますが、避難訓練は命が掛かっている大切な活動であることを徹底して指導し、必ず真剣に受けさせています。どうぞ、ご家庭でも、同じように言葉かけをお願いします。それでは、充実した訓練などの様子をご覧ください。
職員室の台所からの出火が訓練想定。119番通報訓練、初期消火訓練も職員の訓練として行いました。火災を知らせるけたたましいベル。緊急の放送。先生方からの指示。そして避難…と、今回は消防署員さんが園各所に5~6人配置され、訓練を点検していただきました。放送避難指示から約3分。全員が第1次避難場所に避難できました。子供たちの真剣な様子をほめていただきました。
次にスモーク体験を行いました。「火より怖いのが煙。煙は危険なものとして絶対に吸い込まないように。煙は上に上がって降りてくるので、身をかがめて避難しましょう。」とご指導がありました。園児3人ずつと職員が、安全な煙が充満している細長いテントの中を進んでいき、見事全員が脱出できました。前が何も見えないくらいで、少し怖かった子もいたかもしれません。良い経験ができましたね。
続いて「花火教室」。署員の方がショートコントでわかりやすく「花火でやってはいけないこと」の指導がありました。クイズ形式で、しかも「ブッブー」「ピンポーン」と音まで付いていて、署員の皆さんが子供たちのために工夫して指導してくださったことがよく分かりました。
昨年度は大きなポンプ車を園まで持ってきてくれましたが、本年度は何と、浜松市に1台しかない「Σ型 はしご車」を見せてくれました。Σの形のようにアームが何段かに折れて、障害物を避けながら高い所の消火や救助に当たることが出来るそうです。25mまで届くそう。本当にかっこよくてワクワクしちゃいました。
最後にみんなでお礼を言って終わりました。園長先生が、「消防士さんになりたくなった子?」と聞くと、ほとんどの男の子は元気よく手を上げていました。後で署員の方から、「浜松市には女性消防士さんが10人くらいいます。女の子も是非挑戦してください。」と話していました。いろいろな事を経験させていただいた消防署の皆さんに心から感謝しましょう。