上阿多古 草ぶえ会の皆さんによる観劇の会を行いました。
今回のお話は「デコロボウ岩」。竜川は西雲名地区のお話です。
デコロボウとは「デクノボウ」が訛った言葉。
デクノボウな野菜ばかりができて、不思議に思う村の人たち。
次の年も、そのまた次の年も、いくら一生懸命育ててもデクノボウな野菜ばかりで、「このままではお化け野菜の村になってしまう。」とみんな困り果ててしまいます。
村の和尚さんは「これらの野菜からは怪しい妖気が漂っている。」と言いました。
成仏できない人間の霊。
昔々、この村の誰かが人を殺めたのでは。ーーー旅芸人の女性を殺して、お金を奪ったふとどきな船頭がいた。
そこで、供養のお経を上げました。
成仏した女性の霊は、天国へ行きました。村の人たちは安心しました。
今も西雲名地区を流れる天竜川の流れの中に、ちらりと水中から頭をのぞかせる「デコロボウ岩」があるそうな…。
演劇大好き 昔話大好き 人形劇大好き という草ぶえ会の皆さん。
北遠天竜のおもしろい昔話を紹介してくださいました。
昔々の天竜を想像しながらお話を楽しむことができました。
草ぶえ会の皆さん、本当にありがとうございました。また別のお話を紹介してくだるのを楽しみにしています。