本年度をもちまして、退職をいたします。今までありがとうございました。生徒に向けての話も最後になりました。目を通していただければ、幸いです。今後とも、北浜中学校をよろしくお願いいたします。
<校長最後の挨拶>
本日は、離任式に出席をしてくれたこと、本当にありがとうございました。北浜中学校の生徒の皆さんや先生方に向けて(気持ちは、保護者や地域の皆様も含めて)話をするのが本当に最後になりました。
以前にも触れた昼の放送のインタビューで、「先生になってよかったことは?」の質問に、「節目の時、生徒や保護者の皆さんから感謝の言葉を頂いたときです。それが、次への大きなエネルギーになりました」という話をしました。今日の今の時間・この空間が、まさにその時であるなと感じています。
卒業式前日、3年生が招待してくれた学年お別れ会の時に、卒業生一人一人のメッセージが入った素敵なファイルをいただきました。そんなに関わりのない校長に・・・今それを何度も読み返し、「何か皆さんへプラスになる話ができる校長でありたい」という思いで取り組んできたことが、少しは伝わったのかなと受け取れるメッセージが見られ、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。その中に、「校長先生の役職の仕事内容はあまり知りませんが・・・」とありました。ですので、少し触れさせてください。私が、校長室で何をしているのか、一人で遊んでいるわけではありません。皆さんや保護者に配布する文書を決済する(印を押して示す)、行事をどうするかなどの最終判断をする(決断と言った方がいいときもありますが・・・)、皆さんや保護者、地域、そして先生方にどんなメッセージを伝えるべきか考える等・・・やるべき仕事はたくさんありますが、自分が一番大事だと思う校長の仕事とは・・・
「先生方には、学級担任として、授業担当者として、部活動指導者として、生徒の皆さん一人一人の思い・考えを大切に関わってほしいといつもお願いしています。それと同じように、私自身が、先生方一人一人の思い・考えを大切に関わるということ」・・・これが、最後の最後にたどり着いた、校長の仕事とは?に対する私の正解です。そして、
・先生としての仕事の評価は、生徒の皆さんが最後にどう感じたか、どう思っているのか、どんな姿になったのかということ
・校長としての仕事の評価は、先生方が最後にどう感じたのか、どう思っているのか、どんな姿になったのかということ
と思っています。私は、先生方に高い評価はしてもらえないかもしれませんね。
では、皆さんには「北浜中学校の先生方の仕事ぶりは、どのようにうつっている、いましたか?」・・・一人一人、答えは違うかもしれませんね。時折、教員の仕事はブラックのような記事を目にすることがあります。確かに改善しなくてはいけないことは少なくありませんが、先生方の日々の取組の様子からは、皆さんと関わるこの仕事をブラックだと思っている先生は、北浜中学校には一人もいないのではないかと私は感じていますが・・・。私自身も、退職する今、教員という職業を選んで本当によかったなと心から思っています。
皆さんのこれからは、職業選択も含め、前途洋々としています。そのこれからがどうなっていくかは、皆さん自身の心(志)が決めていくのではないでしょうか。自分でよく考え、他者とより良く関わりながら、いろいろなことに挑戦していく。最後によかったなと言えるそんな自分のこれからを、解答用紙を、評価規準を一歩一歩、1を大切に創り上げていってください。私たち学校の職員は、皆さんのこれからを応援し続けたいと思います。そして、保護者の皆様にも、たいへんお世話になりました。ありがとうございましたと伝えください。
令和5年3月27日 浜松市立北浜中学校長 渥美竜三