今日は、だいぶ経ってしまいましたが、2月初めの朝会での校長先生のお話を紹介します。
あっという間に1月が終わりもう2月です。明後日は節分ですね。季節の変わり目である「立春」の前日に豆まきをして、邪気をはらう行事です。
今日はまず、これを見てください。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した探査機「SLIM(スリム)」。この写真は、1月20日、月面着陸に成功したSLIMを撮影したもの。日本の探査機が月面着陸に成功したのは初めて、世界では5カ国目・・・ですが、今回日本が狙ったのは、降りたい場所に降りる「ピンポイント着陸」です。秒速1.8キロの猛スピードで飛行しながら目標地点から半径100m以内に着陸する、それがどれほど難しいことなのかは、よくわかりませんが、世界発の快挙なのだと聞けば、日本の技術力の高さが証明されたのだと思います。ただ、逆立ち状態で着陸しているので、この太陽電池パネルが太陽光の当たらない方向に向いてしまい、一時発電できなかったそうですが、現在はパネルが向いている方向に太陽光があたるようになって発電再開、詳しい探査を行っているそうです。
あっという間に1月が終わりもう2月です。明後日は節分ですね。季節の変わり目である「立春」の前日に豆まきをして、邪気をはらう行事です。
今日はまず、これを見てください。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した探査機「SLIM(スリム)」。この写真は、1月20日、月面着陸に成功したSLIMを撮影したもの。日本の探査機が月面着陸に成功したのは初めて、世界では5カ国目・・・ですが、今回日本が狙ったのは、降りたい場所に降りる「ピンポイント着陸」です。秒速1.8キロの猛スピードで飛行しながら目標地点から半径100m以内に着陸する、それがどれほど難しいことなのかは、よくわかりませんが、世界発の快挙なのだと聞けば、日本の技術力の高さが証明されたのだと思います。ただ、逆立ち状態で着陸しているので、この太陽電池パネルが太陽光の当たらない方向に向いてしまい、一時発電できなかったそうですが、現在はパネルが向いている方向に太陽光があたるようになって発電再開、詳しい探査を行っているそうです。
今晩、「あそこにSLIMがいるんだな」と月を見上げてみてください。JAXAの方が会見で「子供たちが宇宙や科学に興味を持つことにつながれば、今回の成功の意義は大きくなる」と言っていたそうです。SLIMのことや月のことに興味を持った子供たちが、もっと知りたいという思いを膨らませていけば、今よりもっと精度の高い探査機を作る研究者になるかもしれない、そうすれば、もっともっと宇宙の謎が解明されるということ。
ちなみにこのSLIMの写真をどうやって撮ったかというと、このSORA-Q(ソラキュー)が撮影したそうです。これは実は、きっとみんなもお世話になったおもちゃメーカーのタカラトミーが開発に携わった直径8cmほどの超小型変形型月面ロボットです。
おもちゃを作るつもりだった人が月に行くロボットの制作にかかわるなんて、夢がある話だとおもいませんか?なんだかワクワクします。
ちなみにこのSLIMの写真をどうやって撮ったかというと、このSORA-Q(ソラキュー)が撮影したそうです。これは実は、きっとみんなもお世話になったおもちゃメーカーのタカラトミーが開発に携わった直径8cmほどの超小型変形型月面ロボットです。
おもちゃを作るつもりだった人が月に行くロボットの制作にかかわるなんて、夢がある話だとおもいませんか?なんだかワクワクします。
次に、この人、知っていますよね?ケンタッキーフライドチキンでおなじみのカーネル・サンダース、 1890年生まれ、父親は6歳の時に亡くなり、母親が工場で働きながらサンダースやその弟や妹を育てました。
サンダースは若いころは機関車修理工や保険外交員、タイヤのセールスなど40種類以上の職を転々としたそうです。30代後半で始めたガソリンスタンドは倒産、その後、1930年40歳の時に、お客さんの言葉からヒントを得て、ガソリンスタンドの一角に6席ほどのカフェコーナーを作ったところ大繁盛、そのカフェの人気メニューがフライドチキンだったそうです。
しかし、人気絶頂の時に火事で店を失います。それでも、そこからもう一度店を再建、何とか立て直します。ところが、サンダースが65歳の時、店の近くに高速道路ができ、サンダースの店には客が入らなくなりました。店を閉じるしかなくなった時、それまでの借金を返したら無一文になりました。もう65歳です。でも、サンダースは店の看板メニューだったフライドチキンを売り込むことを考え、アメリカ中のレストランを訪れました。しかし、突然訪ねてきたおじさんの話を聞いてくれるレストランは少なく、断られた回数は1,000回以上だったそうです。それでもあきらめなかったサンダースの熱意があったからこそ、今、私たちは美味しいケンタッキーフライドチキンが食べられます。
彼は成功の秘訣を聞かれると、二つのことを答えていたそうです。一つは「できることはすべてやる」。もう一つは「やるなら最善を尽くす」。この二つが「自分へのルール」であり、これを守ってきただけだと言っていたそうです。
サンダースは若いころは機関車修理工や保険外交員、タイヤのセールスなど40種類以上の職を転々としたそうです。30代後半で始めたガソリンスタンドは倒産、その後、1930年40歳の時に、お客さんの言葉からヒントを得て、ガソリンスタンドの一角に6席ほどのカフェコーナーを作ったところ大繁盛、そのカフェの人気メニューがフライドチキンだったそうです。
しかし、人気絶頂の時に火事で店を失います。それでも、そこからもう一度店を再建、何とか立て直します。ところが、サンダースが65歳の時、店の近くに高速道路ができ、サンダースの店には客が入らなくなりました。店を閉じるしかなくなった時、それまでの借金を返したら無一文になりました。もう65歳です。でも、サンダースは店の看板メニューだったフライドチキンを売り込むことを考え、アメリカ中のレストランを訪れました。しかし、突然訪ねてきたおじさんの話を聞いてくれるレストランは少なく、断られた回数は1,000回以上だったそうです。それでもあきらめなかったサンダースの熱意があったからこそ、今、私たちは美味しいケンタッキーフライドチキンが食べられます。
彼は成功の秘訣を聞かれると、二つのことを答えていたそうです。一つは「できることはすべてやる」。もう一つは「やるなら最善を尽くす」。この二つが「自分へのルール」であり、これを守ってきただけだと言っていたそうです。
「自分へのルール」という言葉から、2学期終業式に海音選手が言っていた「自分との約束を守る」という言葉を思い出しました。自分のルールは自分で作る。目標を達成しようとするときには、当然努力が必要。努力の仕方を自分自身で決める。それが、自分との約束。
自分との約束ですから、人に言わなかったら、守ったか守らなかったかは、自分にしかわかりません。守らなくてもだれにも迷惑をかけないし、怒られないかもしれない。でも自分だけは知っている。私はこのことがとても重要だと思っています。
海音選手は、自分との約束が守れると、「自信がつく」と言っていました。
自信とは「自分を信じる」と書きますね。自分との約束を一つ決めて、それを守ることで、自分を信じることができるようになる。それが「自信」。
自分と約束することは、ほんの少しだけ自分に負荷がかかることにしたら、やり続けるうちに自分が変わったり、周囲から認められたりするようになります。自分に自信が持てないと思っている人も、それならできそうだと思いませんか?その際大事なことは、人と比べないということです。
何かを成し遂げる最初の一歩は、日常生活の中で、月を見上げるようにおもしろそうだな、興味があるなと思うことを見付けること、そして、「自分との約束」を守ること。最初から壮大な夢を描いてそこに一直線、といえばかっこいいですが、そんなことができる人はほとんどいません。誰もが、失敗したり悩んだり迷ったりしながら、一歩ずつ進んでいった先に夢の実現がある、ということなのだと思います。
自分との約束ですから、人に言わなかったら、守ったか守らなかったかは、自分にしかわかりません。守らなくてもだれにも迷惑をかけないし、怒られないかもしれない。でも自分だけは知っている。私はこのことがとても重要だと思っています。
海音選手は、自分との約束が守れると、「自信がつく」と言っていました。
自信とは「自分を信じる」と書きますね。自分との約束を一つ決めて、それを守ることで、自分を信じることができるようになる。それが「自信」。
自分と約束することは、ほんの少しだけ自分に負荷がかかることにしたら、やり続けるうちに自分が変わったり、周囲から認められたりするようになります。自分に自信が持てないと思っている人も、それならできそうだと思いませんか?その際大事なことは、人と比べないということです。
何かを成し遂げる最初の一歩は、日常生活の中で、月を見上げるようにおもしろそうだな、興味があるなと思うことを見付けること、そして、「自分との約束」を守ること。最初から壮大な夢を描いてそこに一直線、といえばかっこいいですが、そんなことができる人はほとんどいません。誰もが、失敗したり悩んだり迷ったりしながら、一歩ずつ進んでいった先に夢の実現がある、ということなのだと思います。
話が変わります。先週は、生徒会が中心になって、能登半島地震義援金の募金活動をしてくれました。人の痛みを想像し、思いを寄せ、少しでも役に立とうと行動してくれました。いいと思ったことをまずやってみる、始業式で話した、ファーストペンギンの行動そのものです。生徒会の皆さん、募金に協力してくれた皆さん、本当にありがとうございます。
今日は地震からちょうど一か月。避難所では、中学生が活躍しています。避難者のために働いていて、「みんなが喜ぶ姿を見ると嬉しい」と言っています。昨日やっと授業が始まった中学校の生徒は、「当たり前が幸せだ」と語りました。同じ中学生の言葉、どうですか?今の私たちは、被災地に行って直接力になることは難しい状況です。でも、間接的にできることがあります。今回の募金もその一つですが、もっと広く世界に目を向ければ、自然災害だけではなく、人間によって引き起こされている戦争、環境破壊などによって地球上のたくさんの命が奪われていることを知ることが大切だと思います。知ったうえで、自分に何ができるかを考えることです。まずは、自分も含めた身近な人、自分の学校、地域の人々が、安心して生きていける社会にしていくために、自分に何ができるかを考えること。今回の募金活動がそういうことを考えるきっかけになってくれると、さらに嬉しく思います。
1・2年生の皆さん、今週月曜日の生徒会長からの放送、覚えていますか?生徒会を中心に校則についての話合いをしようと動き出しています。身近なことを自分たちの力でよりよく変えていこうとすることが、社会みんなが安心して生きることにつながるはず。会長が「たくさん失敗してください」と言っていましたね。そのとおりです。一度でみんなが同じ意見になる話合いは、そうそうありません。うまくいかなかったら、また話し合えばいい。皆さんの「ファーストペンギン行動」、楽しみにしています。
最後に、3年生、私は皆さんが入学した年にこの天竜中学に来ました。実は、私も天竜中の校長になってから一つだけ、自分と約束していることがあります。
それは、今、この場面。始業式や終業式、たまにある朝会、校長の話は長くてつまらない、という印象しか残らないのは寂しいので、必ず、こうやってスライドを見せて、少しでもわかりやすく話そう、と心がけてきました。これだけのことですが、3年間、自分との約束として続けてきました。そして、今日は、3年生に向かって、こうしてスライドを使って話をするのは最後になります。
3年生に送る最後のスライドはこれ、
目に見えない未来を恐れることなく、前を向いて、今できることに精一杯取り組み、人のため社会のためになる「15歳の志」を見つけてください。この言葉を3年間言い続けました。心から応援しています。