11月スタート! 全校朝会パート2

2023年11月6日
    11月2日の全校朝会、そして 表彰の様子は 先日 お伝えしました。

    とてもたくさんの表彰がありましたが、スムーズに、そして、表彰されるみんなはとても堂々と…とてもすばらしい表彰集会となりました。

    今日は、朝会での校長先生のお話を紹介しますfrown





    昨日から11月。
    究極の本気で最高の自分を作るという話でスタートした2学期も折り返しを過ぎました。
    今日は、10月の大きな行事「翔龍祭」「天中タイム」を振り返ります。


    まず、今年初めて翔龍祭に参加した1年生の振り返りをいくつか紹介します。

    翔龍祭を終えて、行事に本気で取り組むことの楽しさを知った。協力して取り組むことでできなかったことができるようになったり、真剣に取り組むことで友達や学校の良さがわかったり、心を一つにすることで結果が出たりすることを学んだ。
    先輩、先生、実行委員など全員の力や支えがあってこそできる行事だとわかった。
    仲間とのかかわりが最も輝いた時間だった。思うようにいかないことも失敗の経験としていつか生かされていくだろうと思った。

    また、けがで競技に出場できなかった人はこんなことを言っています。

    友達のサポートや応援ができた。出られないからこそ周りの人をよく見て行動することができた。

     
    3年生の先輩を見て感じた言葉も紹介します。

    僕たちが迷っているとき「やろう」と声をかけてくれた先輩を見て、
    行動力があり まとめるのがうまいなと感じた。先輩は常に周りを見ることができていてすごいなと感じた。

    どんなことがあっても相手を責めずにポジティブな声かけをしてくれたおかげで団結力のある団になった。
    3年生の先輩が全力で引っ張ってくれて、どの競技も全力で応援してくれて、とても力になった。
    元生徒会長の元気さんが「大人になっても忘れられないくらい楽しい」と言っていたけど、本当にそのとおりだと感じた。

    そしてそういう先輩たちに対して
    どんなことにも集中して団結し、全力で挑戦する先輩は格好いい。みんなで声を掛け合って協力できる先輩方はとても尊敬できる。初めての翔龍祭で不安だったけど、楽しませてくれた先輩方にとてもあこがれを感じた。
     
    どうですか?初めての翔龍祭で、1年生が多くのことを学び、先輩の姿を見て自分もそうなりたいと強く感じていることがわかります。

    そして、ここで学んだことは、実は、天中キャリア教育で身に付けたい力そのものなのです。

    仲間とともに頑張れたことは「関わる力」、自分を高めたり、自分の新しい可能性を発見したりすることができたことは「見つめる力」、何度もチャレンジできたことは「追究する力」

    皆さんはただ思い出を作ったのではなく、これから自分のよさを生かして生きていく中で必要な力を身に付けたのだということを忘れないでください。

    もう一つ天中が大切にしているのは「天中魂」。3年生、皆さんは翔龍祭を通して、皆さん自身が成長したのはもちろんですが、皆さんの姿で、大事な天中魂の伝統をしっかりと後輩に引き継いでくれました。改めて感謝します。


    解団式のあと、3年生だけが残ったグランドに「全力校歌」が響き渡りました。
    3年生全員の思いがこもった全力校歌、圧巻でした。1・2年生にも見せたかった、と少し後悔するほどでした。

    ・・・と思っていたのですが、その後悔も駅伝大会の壮行会を見て吹き飛びました。

    特に2年生応援団の人数の多さと迫力にはびっくりしましたよ。後輩たちには、すでにしっかり天中魂が根付いていることを感じました。

     


    さて、10月には、もう一つ大きな活動がありました。「天中タイム」です。

    1年生は防災学習2年生と8・9組は職業体験3年生は学芸高校の先生や先輩を講師に迎えて浜松の魅力をPRするという、それぞれの学年のテーマのもと、様々な学びを経験しました。


    2年生の職業体験の感想を紹介します。

    働く人は、地域の人のために頑張っていて、人を思う気持ちが強いと思った。どんなことがあっても仕事を一生懸命している姿を尊敬した。
    自分で考えて動くのは難しいし、それができる人はすごいなと思った。コミュニケーションをとることで、お客様や同じ職場の人と仲良くなれ、楽しく仕事ができるし、相手も楽しくできると思った。相手への伝え方を工夫していて、アドバイスや教え方がととてもわかりやすかった。


    「働く」と一言で言いますが、世の中にはいろいろな仕事があります。そのどれもが、自分のためだけにやっていたら、うまくいかない。常に社会や地域、お客様のことを考え、自分がやるべきことは何なのかを考えて行動すること。2年生はそれを学んだようですね。

    これは天中キャリア教育の中の「見通す力」。社会に貢献できる大人になるために自分の生き方を考える力です。

     
    職場体験が終わった日、私のところに直接地域の方から連絡がありました。

    「来てくれた生徒さんたちは挨拶もしっかりでき、自分から進んで仕事をするために自分の意思をしっかりと伝えることができた。生徒さんから力をもらった」とのこと。受け入れてくださった方が「中学生から力をもらった」とおっしゃったのです。このことの意味を考えてみてください。


    1年生の防災学習のお手伝いをしてくださった地域の方も「中学生の発想はすばらしい。いざというとき地域で活躍してくれる中学生がいることはとてもありがたい。」とおっしゃっていました。
    また、地域の行事があると、多くのボランティアの募集があります。参加したことがある人は、必ず「ありがとう」という感謝の言葉を言われていると思います。

     
    皆さん一人一人は、中学生であり、大人ではありませんが、すでに、地域に住む人の一人として、周りから頼りにされている存在なのです。

    ぜひ、身近な地域のために 自分ができることを考えてみてください。
    それによって「15歳の志」を持つことができ、いずれは「社会に貢献できる大人」になれるはずです。


    ここで、だれにでもできる地域貢献の方法を一つ紹介します。


    それは、地域の方に会ったら、相手に聞こえる声で気持ちのいい挨拶をすること。
    挨拶は人と人とのコミュニケーションの第一歩ですね。中学生の挨拶の声が明るく響く地域なら、人との温かい交流があり、いざという時にだれもが助け合うことができる地域になるはずです。天中校区は今も十分にそういう地域ですが、皆さんの力でさらに安心して住むことができる素晴らしい地域にしていきましょう。
     
    最後に、華龍祭が近づきました。

    華龍祭の練習はクラスの「自治」の力を発揮する絶好の機会です。

    自分たちの目標のために、どうすればうまくいくかを考え、自分たちの力で最善の努力をしてみる、誰かがやってくれるのを待つのではなく、まず自分が動いてみる、声を上げてみる、みんながそういう気持ちを持てば、心に響く合唱が自然と出来上がっていくはずです。

    翔龍祭で身に付けた力を発揮して仲間とともに心を込めて歌ってください。1週間後を楽しみにしています。