7月21日(金)に1学期の終業式が行われました。
朝から気温が上がり、暑い日でしたが、体育館に集まって全校で行いました。
座っているだけでも汗が流れる暑さの中、姿勢もよく、集中して式に臨めていました
終業式での校長先生のお話を紹介します
1学期の終業式を迎えました。
振り返りを述べてくれた4名のみなさん、ありがとう。それぞれに精一杯努力した1学期であったことがよくわかりました。
今年度は、1年生には「13歳の自律」、2年生には「14歳の挑戦」そして、3年生には「15歳の志」という、目指してほしいキーワードを伝えました。意識できたでしょうか?
終業式にあたり、まずお礼を言います。中体連夏季大会に向けて3年生を全力で応援してくれた応援団と下級生の皆さん、ありがとう。
3年生はその気持ちを受け止め、本当によく頑張りました。
結果は、満足のいくものだった人もそうではない人もいたでしょうが、だれもが今の自分の力を全力で発揮しました。自分であきらめて試合終了を決めた人は誰一人いませんでした。
一人一人の成長、頑張りに私から改めてお礼を言います。ありがとう。
そして、ここまで頑張ってきたことに対して、自分に自信をもってください。その自信がこれからの皆さんを後押ししてくれるはずです。
これまで応援してくれた人たちに感謝をし、部活動を通して学んだことをこれからの自分にどう生かしていくかをしっかり考えてください。
1・2年生は先輩たちの姿から何を学びましたか?これから部活動を頑張っていく自分たちにとって何が大切なのか、しっかりと考えて活動してください。
夏休みに県大会、東海大会、全国大会に出場する人もいます。吹奏楽部もコンクールが待っていますね。みんな力の限り頑張って!応援しています。
皆さんは車椅子テニスの小田凱人選手17歳を知っていますか?彼は9歳までサッカーに夢中になる普通の男の子でした。しかし突然骨肉腫を患い車いすの生活になりました。そして、治療の最中に出会ったパラスポーツ。その中で彼は車いすテニスに興味を持ち、練習を始めました。
当然、最初はうまくいきません。しかし、彼は、あきらめませんでした。練習を重ね、13歳ごろから頭角を現し、17歳になったばかり6月、車いすテニスの全仏オープンで優勝、つい先日はウインブルドンで優勝、史上最年少の世界ランク1位の選手になりました。
彼は、6月にテレビのインタビューでこんなことを言っていました。
「病気は、自分にとっては壁ではない。人生の分岐点だった。自分が一番成長できる場所が車いすテニス。うまくいかないのが普通。人が経験しないことを経験できているのはラッキーだ。自分は神様に選ばれた。障害は、自分への神様からの挑戦。神様が『乗り越えられるかな?』と言っている。」
彼は病気になったという出来事を受け止め、自分の「意志」で車いすテニスを始め、日々の練習でうまくいかないことも、自分の「意志」でやり方を工夫して克服しています。小田選手の目標はテニスを始めた時から「グランドスラム優勝と世界ランキング1位」 そして、現在、「病気と闘っている子供たちのヒーロー的存在になりたい」と言っています。自分のため、人を勇気づけるため、まさに明確な目標を掲げそれを実現しようとする強い「意志」をもって行動を選択しているのです。
彼がうまくいかないことを自分の病気や周囲にいる人のせいにするような人間だったら、決してここまでの選手にはなれなかったでしょう。
明日からの夏休みは、いつもより時間があります。自分のよさを高め生かそうとする「見つめる力」、じっくりと毎日の生活の課題に対応し解決していく「追究する力」を高めるチャンスです。そのために必要なのが、「意志」を持って行動を選択すること。環境や他人のせいにすることなく、「意志」ある行動の選択を積み重ねていき、目標を達成してください。
最後に一つだけ。自分や他者の命を大切に。水の事故や交通事故にあわないように、事件に巻き込まれないように、そして、自分で自分を傷つけたり人を傷つけたりしないように。
2学期始業式は8月31日、天中生は全員、笑顔でここに集合です。