冬休みに入って3日目。 生徒の皆さん、どんな冬休み
を過ごしていますか?
今日は、12月22日(金)の終業式での校長先生のお話を紹介します。
「究極の本気で最高の自分を作ろう」と始業式で話をしてから、あっという間に78日が経ちました。
振り返りを述べてくれた4人の皆さんありがとう。皆さんが充実した2学期を過ごせたことがよく伝わってきました。
皆さんが見せてくれた「究極の本気」を少し振り返ってみます。
10月の翔龍祭。3年生のリーダーシップ、天竜中でしか見られない見事な団結力、仲間を思う気持ち皆さんの究極の本気の姿に感動しました。
各学年のテーマに沿って自分や学校、地域のことを考えた「天中タイム」自分の将来の夢や目標ができたり、社会に貢献することの意味を考えたりすることができた人も多いと思います。
11月は華龍祭、担任の先生と一緒にクラス全員の心を一つにして創り上げた合唱は、どのクラスのものも聴きごたえのある素晴らしいものでした。
吹奏楽部の演奏、3年生の学年合唱、どの場面も、天中全体を包む温かい空気が感じられました。
この写真をみてください。終わった後、実行委員が片付けをしてくれている中で、3年生の生徒会が舞台に上がって3年生全員で校歌を歌っているところ。翔龍祭に引き続き3年生の天中愛を感じました。
そして注目してほしいのはここです。3人の学年の先生が3年生をじっと見守っています。この時3人が何を思っていたか聞いてはいませんが、きっとこれまでの2年半を思い出し、成長した姿を嬉しく思っていたことでしょう。3年生の皆さん、これから進路決定に向けて究極の本気を見せる時期です。皆さんには、主任をはじめとして、皆さんの幸せを願うこんなに温かい先生方がついていますからね。安心して思いっきりがんばってください。
地域に貢献するボランティア活動に率先して取り組んだ人もたくさんいます。また、2年生は職業講話や食品ロス削減の講話などを通して、自分の将来や社会を見つめる機会を得ることができたはずです。
この2学期は、3年生に限らず、自分のよさを生かして社会に貢献できる大人になるために必要な「人のため社会のためになる15歳の志」を持つことに、一歩近づいたのではないでしょうか。
37年間、だれも越えられなかった壁を一人が越えたとたんに、後に続く人が次々と出てきた、これはなぜか。「やればできる」ということを証明してくれた人がいたことで、「自分もできる」と信じることができた人がたくさん出てきたからではないかと言われています。
何事も「できない」と思った瞬間にせっかく持っている力も発揮できなくなります。逆に、「自分はできる」と思って取り組むと、実際の力以上の力を発揮でき、不可能だと思ったことも可能になる、ということでしょう。もちろん「できる」と思っているだけではだめです。おそらく、4分を切ることができた選手たちは、バニスター選手を見て、自分の可能性を信じて今まで以上に努力をしたことでしょう。
自分が最初に壁を超える人になることは、とても難しいかもしれません。
でも、越えられた人がいるのなら、自分にもできるという気持ちを持つことはできるのではないでしょうか。「できるかもしれない」「できたらいいな」ではなく、「自分はできる」という信念をもって、できた人のように努力をする、最初は真似でも構わない、そのうち自分なりの方法を見つけて、できるまで、究極の本気で努力し続ける。バニスター選手の話は、こうすることが「不可能を可能にする第一歩」であると教えてくれています。
私たちの身近にも、自分ならできると信じて究極の本気で努力をし続けている人がいます。