小学校高学年における教科担任制については全国的に2022年度から導入されており、本学園においても施設一体型小中一貫の利点を生かして2022年度より導入をしているところです。
「施設一体型小中一貫校の利点を生かして」というのは、本学園にはもともと教科担任制の中学校教員がいますので、小学校においてその教科指導が可能であるという大きな利点です。
したがって、本年度の本学園では以下のように教科担任制を導入しています。
中学校の保健体育科の教員が、5年生と6年生の体育科の授業を担当しています
中学校・高等学校家庭科免許を所有する小学校教員が、中学校の家庭科を担当しています
現在、来年度の教育課程を編成していますが、この「教科担任制」を重要なポイントの一つに据えています。
文部科学省の資料には、
教科担任制導入の趣旨・目的は以下のように書かれています。
① 教材研究の深化等により、高度な学習を含め、教科指導の専門性を持った教師が多様な教材を活用してより熟練した指導を行うことが可能となり、授業の質が向上。児童 の学習内容の理解度・定着度の向上と学びの高度化を図る。
② 小・中学校間の連携による小学校から中学校への円滑な接続(中1ギャップの解消等)を図る。
③ 複数教師(学級担任・専科教員)による多面的な児童理解を通じた児童の心の安定に資する。
写真は3年生の体育科と5年生の体育科の授業です。
3年生の体育科は小学校教員が担当し、5年生の体育科は中学校教員が担当しています。
同じ「跳び箱」と言う教材を同じ体育館で指導していますので、3年生は5年生なったらどういう状態になっているのが児童の姿で見ることができます。
また、常に中学校の教員が一緒に生活をしているので、中学校の指導の様子や中学生の様子などを見ることができます。