2024年11月

  • 11月5日(火)の昼休みの村櫛小の体育館です。
    子どもたち丸くなって集まっています。”七色のにじグループ”ごとに集まっています。
    何があるのかな?
    この日は、毎年恒例、子どもたちがとっても楽しみにしている”読み語りボランティアのみなさんによるイベント”の日なのです。昨年度は、”堀江村の亀塚”という地域に昔から伝わるお話の紙芝居をやってくださいました。(昨年度の様子は、こちら ↓ から見ることができます!)

    今年のテーマは、”だいだらぼっち” でした。ボランティアのみなさんの企画は、子どもたちにもイベントに何かの形で参加してもらい、双方向のイベントにしたいとのことで、イベントの1か月ぐらい前の10月の初めごろに、ボランティアのみなさんから子どもたちに”だいだらぼっち”に対する想像を膨らませてもらおうと「ぼく・わたしの”だいだらぼっち”大募集」がありました。
    そのため、イベントの一か月ほど前の図書室では、昼休みに ”だいだらぼっち” のイラストを描く子たちの姿が見られました。みんな思い思いに、個性あふれる”だいだらぼっち”を描いていました。

    そして、その子供たちの描いた ”だいだらぼっち” を使って、いよいよ読み語りが始まりました。
    「”だいだらぼっち”が村櫛小の近くの浜名湖をつくったこと。だから、浜名湖の形は、”だいだらぼっち”の右手の形に見える)」「”だいだらぼっち”がおにぎりを食べたときほかにもの小石が礫島になったこと」や「琵琶湖をつくったのも”だいだらぼっち”であること」などなど・・・手描きの浜名湖のイラストや日本地図などを交えながら、読んでもらいました。

    「そう言われると、浜名湖の形が手の形に見えてきた。」
    「本当に”だいだらぼっち”がいたら、どのくらいの大きさか見てみたい。」
    「もっと、”だいだらぼっち”のことを知りたい。」

    子どもたちから、そんなつぶやきが聞こえてきました。
    そして・・・今年は、聞くだけでなく、参加型のイベントにしたい!!というボランティアのみなさんの熱い思いがあり、読み語りのあとは、”かるた”をしました。ただの”かるた”ではなく、地域の昔のこと、浜名湖に伝わる出来事を題材にした”かるた”です。
    ルールを確認して、みんな札を取りたくて、真剣にボランティアさんが読み札を読むのを聞いています!

    高学年の子たちの中には、先にとり札を見つけていたのでしょうけれど、低学年の子たちも札が取れるようにと優しい心遣いを見せてくれていました。(思いやりあふれる様子に、心がふわっとしました!!)

    読み札の言葉と絵札のイラストを関連付けた解説もしてくださり、「そういうことだったんだ!!」と好奇心いっぱいに聞いている子がたくさんいました。
    かるたが終わると、”ぼく・わたしのだいだらぼっち”の大賞や入賞作品が紹介されました。
    そして、描いたイラストをもとに、こんなかわいらしい副賞のプレゼントがありました。
    体育館内に吊るされていた”だいだらぼっち”のイラストは、イベント後にボランティアのみなさんにより、1枚1枚丁寧に外されました。そして、ボランティアの方からの直筆メッセージを添えて応募した子たちに返却されました。
    自分の作品に添えられたメッセージをさっそく読んでいた1年生。とってもうれしそうでした!
    ボランティアのみなさんにお礼の手紙をさっそく書いたクラスも!!
    今年の読み語りイベントは、中学の行事と重なったこともあり参加できなかったボランティアの方がいらっしゃいました。でも、どの方も、この日のイベントが成功するようにと、これまで忙しい合間を縫って、”できるときに” ”自分のできることを” と力を尽くしてくださいました。また、イベント当日に急遽お手伝いに来てくださった方もいらっしゃいます。

    読み語りボランティアのみなさん。
    村櫛小の子供たちのために、本当にいつもありがとうございます。
    子どもたちからのお礼のお手紙、次に学校に来ていただいたときに読んでいただきたいです。ぜひ、楽しみにしていてください!
  • 11月8日(金)3,4時間目の村櫛小の体育館です。
    「村櫛小学校140周年記念 オランジェ コンサート」を開催しました。
    ”オランジェ”は、メンバー4人全員が静岡出身というアンサンブルグループです。「子どもたちの喜ぶ顔が見たい!」「みかんのように地域に愛されるグループになりたい」という願いや気持ちを大切にしながら活動されており、”きっと本校の140周年のお祝いにふさわしい 心をこめた演奏を行っていただけるに違いない”と思い、来ていただきました。

    準備してきてくださった曲は、全部で10曲。コンサートには、日頃お世話になっている地域の方々や保護者の方もお招きしていたため、村櫛小の校歌も含め、大人も子供も楽しめるような、そして、少し懐かしい気持ちになるようなものを選んでくださいました。
    始めは、”ドレミの歌”からでした。子供たちは、いつもと一味違う”ドレミの歌”に驚いていました。
    2曲目は、少しコミカルな”犬が自分のしっぽをみて歌う歌” ドレスについているしっぽが可愛く、子どもたちは引きこまれていました。(「犬が自分のしっぽを見て思ったことを歌にするという発想がすごい!」と感想を書いていた子がいました。)
    3曲目の”ユモレスク”や4曲目の”トルコ行進曲”は、クイズを交えての演奏。曲名や作曲家についての3択クイズだったので、1年生も参加でき、楽しく学ぶことができました。(クイズの答えは、子どもたちにきいてくださいね。)

    ピアノの独奏だった”トルコ行進曲”は、テンポが速く、「間違えずに弾けてすごい!!」ピアノの近くにいた子たちは、目をまるくしていました。
    そして、5,6曲目は、どちらも山田耕筰さんが作曲した”待ちぼうけ”と”この道”でした。メゾソプラノ、ソプラノの美しい歌声に地域のみなさまもうっとり。
    その後の7曲目”タイスの瞑想曲”もフルートの音色に心がふわっと癒されました。
    8曲目は、多くの子が楽しみにしていた”美女と野獣メドレー”プログラムをもらったときから、気になっていたよう。なんと、先生たちもメンバーさんと一緒になって、会場を盛り上げてくれました!(演出の工夫がすごい!)
    9曲目は、村櫛小の校歌。ピアノとフルートの伴奏で、子どもたちも一緒に歌います。歌う前には、オランジェさんからアドバイス。
    「はじめは、しっとりと・・・そして、歴史ある自分たちの学校に誇らしい気持ちを込めて・・・」と140周年記念にちなんだ素敵なアドバイスでした。

    最後の曲は、”Believe” 体育館内の空気がふわっと温かくなり、とっても心に沁みました。
    とうとう10曲が終わってしまい、司会者が「あっという間の10曲。これで、おしまいだなんて・・・もっともっと聴きたいですよね。」と言うと、場内からは拍手が沸き起こり、子どもたちからは、アンコールの声が。すると・・・「では、”小さな世界”を」と、もう1曲プレゼントしてくださいました!!(ありがとうございます!!)
    アンコール曲終了後、2人の子が、オランジェのメンバーに感想を伝えました。また、今日、村櫛小の140周年を祝う演奏へのお礼の言葉は、音楽部の部長である6年生から伝えました。
    さらに、音楽部員の5年生からの花束贈呈をさせていただきました。
    校長からも御礼を伝え、これで、本当に終わりと寂しそうな雰囲気に。すると、な、な、なんと、もう1曲。”せかいじゅうのこどもたち”を歌ってくださいましたcheekyありがとう!!

    そして、子どもたちが教室へ戻るときには、体育館の出入口にて、メンバーのみなさんがお見送り。
    嬉しくて”タッチ”する子もいました。子供たちの目の高さになって、優しい表情での見送りに、またまた心が温まります。
    帰っていかれる地域のみなさまとも、言葉を交わし、ふれあっていただきました。
    地域の皆様から寄せられた感想には、
    「グループ名の通り、技量の豊かさと天使のような笑顔で楽しい演奏をありがとう!」
    「”潮の香100年の紹介”、村櫛小の歴史の中で”今の自分”を考えることにつながった。」
    「さすが、プロの技。本物に触れることは、情操を豊かにすること。」
    「曲の流れも、子どもたちにもわかりやすく、楽しく美しいものでした。演奏される皆さんの言葉も胸を揺さぶられるものがありました。」
    などという言葉が掛かれていました。
    そして、なんということでしょう!140周年記念のお祝いとして開催した今日のコンサートでは、すごい奇跡が!!
    メンバーさんのうちの一人が、演奏中にずうっと「もしかして・・・」と思っていた地域の方が、中学時代の恩師だったそうです。先生の方も、覚えていらっしゃったそう。教え子の活躍にずうっと目を細めて鑑賞されていたようです。この村櫛小の体育館で、こんな再会が起きるなんて、なんという御縁なのでしょう。本当にびっくり!!

    オランジェのみなさん、村櫛小の140周年のお祝いのために、素敵な演奏とあたたかな笑顔で花を添えてくださり、ありがとうございました。サイン大事にしますね。
    そして、今日のコンサートをきっかけに、村櫛の子どもたちが、優しい心を育み、自分たちの学校、地域の”これまで”と”これから”をますます大切に思う気持ちをもってくれたら、嬉しく思います。