へちまの植え付け&暮らしの中のプラスチック

2024年8月20日
    夏休みも終盤となりました。今日は、久しぶりに雨が降りました。
    5年生のへちま棚は、一段とすくすく育っています。今日のブログでは、1学期の2回目のへちま授業の様子を紹介します。
    その日も雨が降っていました。しかも”嵐のような大雨に注意!”という天気予報の日のことでした。

    次の写真は、6月18日(火)の午後の5年生の教室の様子です。”浜松へちま・ミライ”代表の五明さんが再び来てくださいました。1回目に来ていただいたのは、5月14日(火)でしたので、子どもたちは、およそ1か月ぶりの再会です。

    前回の授業で、へちまに出会った子供たち。
    そのときは、「どんな花が咲くのかな?」「どんな棚が作りたいかな?」などの話し合いをしたり、種まきをしたりしました。そして、花壇の片隅に「ポリプロピレンのスポンジ」と「へちまスポンジ」を埋めました。

    次に五明さんに来ていただくまでの間、芽が出るのを楽しみにしつつ、水やりや観察をしました。
    種から芽が出たとき、双葉が開いたときは、それは嬉しそうに報告をしてくれました。

    さて、今日の授業では、「なぜ、2つのスポンジを埋めたのか?」という意図を共有するところからスタートしました。
    「マイクロプラスチック問題」と「へちまの活用」について、この2つが繋がっていると体感でイメージしてほしい、対話しながら共有したいというねらいがあっての大切な話し合いです。
     日常生活で、便利に使っているプラスチック製品。現在の私たちの毎日の暮らしの中で欠かせないものです。たくさん使われるようになったことで、必然的に”プラスチックごみ”が出ることとなり、適切に処分されないそれらが、海や生き物たちにどんなふうに影響しているのか。五明さんは、身近な遠州灘海岸の実情をパネルを使って示しながら、子どもたちに問いかけてくださいました。
     現状を知ろう → 理想の姿は? → どうしたら理想に近づく? 
    子どもたちは、食い入るようにパネルを見たり、もってきてくださった自然由来の素材からできたものにも触れたりさせていただきました。かつて、へちまスポンジが重宝されていたことも、竹の皮でおにぎりなどを包んでいたことも聞きました。
    「なんで、竹の皮は、使われなくなっちゃったの?」
    素朴な疑問です。だって、自然由来のものを使っていければ、理想に近づけるかもしれないのに・・・。
    これについては、「家の人、おじいちゃんやおばあちゃんなどにも聞いてみてね。」となりました。

    そして、いよいよ苗を花壇に定植する活動へ。
    雨が降る中でしたので、子どもたちが風邪をひいてはいけないと、合羽を着て、一人ずつ順番に花壇に植えに行きました。五明さんが一人一人に、苗の持ち方と、ポットからの外し方を伝授してくださいました。
    無事、16人分の苗を30cm間隔で定植できました。
    生活を便利にしてくれるプラスチック製品たちですが、それらを”適切に廃棄することの大切さ”を知っているのと知らないのとでは、大きな違いが生まれます。この日のへちま授業では、ごみの廃棄の仕方が環境を左右すること、自然由来のものとの違い、それらを考える大きなきっかけになったと思います。

    3回目の授業は、7月4日。夏の日差しをやわらげる日除け(グリーンカーテン)の話とネットはり作業です。
    五明さん・・・雨の中大変お世話になり、ありがとうございました。