2024年8月

  • 7月5日(金)2時間目の1年生の教室です。
    ”友達とつなげる授業”を目指し、1学期最後の研究授業が行われました。「のこりはいくつ?」の授業です。
    帽子が9つあって、6人の子供が1つずつ持っていくと、のこりはいくつになるのかを考える授業です。
    先生が黒板に描いた絵を参考にしながら、子どもたちは、まずはブロックを使って考えます。
    どんな風にブロックを置いたり、動かしたりするのがいいのか、試行錯誤しています。
    1列に並べたブロックを動かす子がいたり、2列に並べてから、ブロックを動かそうとする子がいたり、中には、お話をつぶやきながらブロックを動かす子がいたり・・・。
    はじめは1列にブロックを並べていた子が多かったのですが、だんだんブロックを2列にする子が増えていきました。
    ブロックの並べ方にためらいや迷いがあった子たちも、互いの様子を見合ったり、友達の説明を聞いているうちに”帽子の数”と”子供の数”を区別することのよさに気付いていきました。
    そのうちに、ブロックの色を上下で区別し、
    「上が帽子で、下が人とよく分かるように、ブロックの色を上と下で変えた」
    とみんなの前で説明をする子が出てきました。
    入学して、まだ3ヶ月の1年生ですが、さすが村櫛小の1年生です。
    ”友達とつながり”ながら、違う種類のものの数の”ひきざん”の場面をブロックで表し、その意味について考えを深めることができました。
    今日の授業で1学期の研究授業は終了です。
    夏の職員研修では、これまでの研究授業のことを振り返り、2学期にさらに”友達とつなげる授業”を目指していきたいと思います。10月25日(金)には、その成果を見ていただけるように、全学級の算数科の授業を、地域の方々や保護者の方々に公開する予定です。
  • 6月26日(水)4時間目の3年生の教室です。
    前回の2年生の研究授業から少し間が空きましたが、”友達とつなげる授業”を目指し、算数科の研究授業が行われました。「表とぼうグラフ」の授業です。
     
    2つのグラフを活用して、お楽しみ会でどんな遊びをするか3つ選んで決めてみようという授業でした。
    今年度は3階のリーダーとして3階集会を主催する3年生。今回の学習は、今後きっと役に立つことと思います。
    まずは、グラフをみて、一人一人が自分で3つの遊びを選びました。その後、グループで意見交換です。
    そのときには、その3つを選んだ理由を、グラフを根拠に説明し合うようにしました。

    「その遊びをやりたい人の数が、多い順に選べばいいと思う。」
    「でも、上級生に人気があっても、下級生に人気がない遊びを選ぶのは、よくないのでは?」

    同じグループ内であっても、意見は様々。
    でも、互いによく聞き合って、折り合いをつけながらホワイトボードにまとめていきました。
    そして、そのホワイトボードを使って、ほかのグループと意見交換です。

    各グループが選んだトップの遊びは、”宝さがし”で一致していました。
    でも、2番目の遊びは、「いす取りゲーム」と「ドッジボール」に分かれました。
    それぞれの根拠を聞き合い、
    「同じ考えだ!」
    「なるほど、そういう考え方もあるね。」
    とつぶやく子がいたり、納得する子がいたり、さらに悩む子がいたり・・・。
    この日の授業の中では、考え方は1つにまとまりませんでした。
    でも、同じグラフから、多様な考え方(データの見方)があることを感じたことは、貴重な経験です。
    “友達とつなげる”授業だったからこそ分かることです。

    さらに、今日の経験を”生活とつなげる”ことができれば、・・・これから「お楽しみ会」をやるときの遊びを決めたり、「3階集会」でどんなことをやるのか決めたりするときに、アンケートを取ったり、それを表やグラフに表したりして、決めていくときに活用できたら素晴らしいことだと思います。

    次の研究授業は、7月5日(金)の2時間目。1年生の「のこりはいくつ」の授業です。
  • 5月27日(月)の2時間目の2年生の教室です。
    5月22日(水)の4年生に続いて、”友達とつなげる授業”を目指して、算数科の研究授業を行いました。
    この日の授業は繰り下がりのある引き算(34ー18のような計算)の計算の仕方について考える授業でした。
    前の時間に学んだ「46-23」の引き算のときは、まず一の位から計算した。でも、今日の一の位の計算は、4ー8になってしまってうまく引くことができない・・・子どもたちは悩みました。
    さぁ、どうしたらいいのかな?ブロックでやってみようということになり・・・
    位の部屋のプリントの上に、10のまとまり(紙製)のブロックを3本、1のブロック(ばらのブロック)を4つ出しました。そこまでは、順調でしたが、そこから動きがとまってしまう子が続出。
    「うーん。ここから、どうやって8をとればいいの???」
     
    「困ったなぁ。」
    「10からひきたいけど、このままじゃできないよね。
    「10のまとまり(紙製のブロック)を、ばらのブロック10個と交換してもいいのかな?」

    近くの席の子とわいわいお話をしながら、次第に、「十の位から1つ10のまとまりをくずして使う」という考えが出てきました。その考えに合点がいった子が、みんなの前でそれを言葉で説明。
     
    授業の最後には、「今日のような一の位の計算で引くことができないときは、一の位に十の位から10を一つあげれば、どうにかなる!!」と分かる喜びに満ちたつぶやきが聞かれました!!

    「困ったな。でも解決したい!!」そんなやる気に満ちた2年生。
    友達と知恵を出し合いながら”つながる”ことで、難しいなと思う問題を解決することができました

    次の研究授業は、ちょっと間が空いて、6月26日(水)。3年生の「表とぼうグラフ」の授業です。
  • 夏休みも終盤となりました。今日は、久しぶりに雨が降りました。
    5年生のへちま棚は、一段とすくすく育っています。今日のブログでは、1学期の2回目のへちま授業の様子を紹介します。
    その日も雨が降っていました。しかも”嵐のような大雨に注意!”という天気予報の日のことでした。

    次の写真は、6月18日(火)の午後の5年生の教室の様子です。”浜松へちま・ミライ”代表の五明さんが再び来てくださいました。1回目に来ていただいたのは、5月14日(火)でしたので、子どもたちは、およそ1か月ぶりの再会です。

    前回の授業で、へちまに出会った子供たち。
    そのときは、「どんな花が咲くのかな?」「どんな棚が作りたいかな?」などの話し合いをしたり、種まきをしたりしました。そして、花壇の片隅に「ポリプロピレンのスポンジ」と「へちまスポンジ」を埋めました。

    次に五明さんに来ていただくまでの間、芽が出るのを楽しみにしつつ、水やりや観察をしました。
    種から芽が出たとき、双葉が開いたときは、それは嬉しそうに報告をしてくれました。

    さて、今日の授業では、「なぜ、2つのスポンジを埋めたのか?」という意図を共有するところからスタートしました。
    「マイクロプラスチック問題」と「へちまの活用」について、この2つが繋がっていると体感でイメージしてほしい、対話しながら共有したいというねらいがあっての大切な話し合いです。
     日常生活で、便利に使っているプラスチック製品。現在の私たちの毎日の暮らしの中で欠かせないものです。たくさん使われるようになったことで、必然的に”プラスチックごみ”が出ることとなり、適切に処分されないそれらが、海や生き物たちにどんなふうに影響しているのか。五明さんは、身近な遠州灘海岸の実情をパネルを使って示しながら、子どもたちに問いかけてくださいました。
     現状を知ろう → 理想の姿は? → どうしたら理想に近づく? 
    子どもたちは、食い入るようにパネルを見たり、もってきてくださった自然由来の素材からできたものにも触れたりさせていただきました。かつて、へちまスポンジが重宝されていたことも、竹の皮でおにぎりなどを包んでいたことも聞きました。
    「なんで、竹の皮は、使われなくなっちゃったの?」
    素朴な疑問です。だって、自然由来のものを使っていければ、理想に近づけるかもしれないのに・・・。
    これについては、「家の人、おじいちゃんやおばあちゃんなどにも聞いてみてね。」となりました。

    そして、いよいよ苗を花壇に定植する活動へ。
    雨が降る中でしたので、子どもたちが風邪をひいてはいけないと、合羽を着て、一人ずつ順番に花壇に植えに行きました。五明さんが一人一人に、苗の持ち方と、ポットからの外し方を伝授してくださいました。
    無事、16人分の苗を30cm間隔で定植できました。
    生活を便利にしてくれるプラスチック製品たちですが、それらを”適切に廃棄することの大切さ”を知っているのと知らないのとでは、大きな違いが生まれます。この日のへちま授業では、ごみの廃棄の仕方が環境を左右すること、自然由来のものとの違い、それらを考える大きなきっかけになったと思います。

    3回目の授業は、7月4日。夏の日差しをやわらげる日除け(グリーンカーテン)の話とネットはり作業です。
    五明さん・・・雨の中大変お世話になり、ありがとうございました。
  • 5月22日(水)3時間目の4年生の教室です。
    5月14日(火)の5年生に続いて、”友達とつなげる授業”を目指して、またまた村櫛小では算数科の研究授業を行いました。
    ”角”の意味、角の大きさの表し方、分度器の使い方などを学ぶ単元の中盤で、180°より大きい角度の調べ方について考える授業です。
    「180°より大きくなりそうだね。」
    「分度器だと180°までしか測れないよね。」
    「どうしたら、いいかな?」
    「線を引いて区切ったらどうだろう?」
    などなど解決の見通しをまずは出し合ってみました。

    それからグループを組み、解決までのプロセスを図や式を用いながら、言語化することに挑戦。
    グループは、やり方が同じ子で組み、ホワイトボードを使ってまとめました。
    それを使って、違うやり方をしたグループの子と交流し、互いの説明を聞き合うようにしていきました。
    「線を引いて区切れば、180°と60°になるから、180+60だね。」
    「こっちの角度を調べて、360°から引き算したんだよね。」
    同じ角の大きさを求めるために、幾通りもの求め方ができることを伝え合うことができました。
    今回の授業でも、友達と”つながり”ながら学ぶことで、自分の考えに自信をもつことや、自分と違う考えを知ることができることを実感することができたようです。

    次の研究授業は、5月27日(月)2年生「ひき算」の授業です!
  • 8月16日(金)久しぶりにへちま棚を見に行ってみると、びっくり!!
    へちまの実がいつのまにか増えてました!
    発見3号! 棚の上にちょこんと乗ってます!
    発見4号!個性的な形!
    あ。ここにも!
    発見5号!すでにビッグサイズ!
    8月5日に発見した1号と2号は、棚の北側(校舎側)で見つけましたが、今回見つけた3号、4号、5号は南側(グランド側)で発見しました!

    いつのまに、こんなに育っていたのでしょう!ほんとうにびっくり!
    きっと、1号や2号も、さらに大きくなっているはず!・・というわけで棚の北側も見てみました。
    1号、すごく大きくなったwink
    2号も、大きくなってる!!
    お~!思った通り、やはり大きくなっています。これは、サイズを調べなくちゃ!
    30cmの竹物差しを横にならべて、まずは、1号からパチリ!
    1号は28cmぐらいありそう!
    2号・・27cmぐらいかな。
    5日の日もサイズを測っておくべきだったと大後悔!・・・今日発見した3号たちのサイズを測っておかなくちゃ!
    3号は14cmぐらい
    4号は20cmぐらい。
    5号なんと30cm越え!
    一番発見が遅かった5号の実が一番大きいなんて・・・いつから実っていたんでしょう??
    その5号の横に咲く雄花の脇をふと見ると・・・ちょっと黄色っぽい色のちょっと長く伸びているつぼみあり!
    このつぼみが雌花のつぼみ(雄花とはつぼみの付き方がちがいますね。)花が咲いたあとに、この黄色がかった根元の部分がふくらんで実になっていくはず。このつぼみを観察してみたら、実が大きくなる様子が分かりそうです!楽しみ!!

    猛暑の続く夏休み中ですが、村櫛小のへちまたちがこんな風にすくすくと育っているのは、学校が閉まっている日、そうっとへちまのお世話をしてくださっている五明さんのおかげです。ありがとうございます!!
  • 5月14日(火)の4時間目の5年生の教室です。
    4月30日(火)の6年生に続いて、”友達とつなげる授業”を目指して、算数科の研究授業を行いました。
    立体の体積を求める学習の終盤、複合図形の体積の求め方について考える授業です。
     
    複合図形の体積は既知の形(体積の求め方を知っている立体)にすれば4年生の面積の学習のときと同じように求積できることをみんなで検証してみようという授業でした。
    各班、自分の担当する問題について、「ここで、切りわければ求められそうじゃない?」「どこを求めているか図に色をつけると分かりやすいね。」など、わいわい話をしながら課題となる立体の体積の求め方を考えました。
    タブレットの操作が得意な5年生の子供たち。
    タブレット端末を用いて、それぞれが考えた求積方法を表現し、オクリンク上で共有したり、グループ内の友達に説明したりしながら、解決に向かっていきました。
    授業の最後には、今日の授業で分かったことや感じたことなどを振り返り、まとめをノートに書きました。
    子どもたちは、友達と”つながり”ながら学ぶと、一人では難しいことが解決できたり、自分と違う考えを知ることができたり、自分の考えに自信をもてたりすることが実感できたようです。

    次の研究授業は、5月22日(水)4年生の「角」の授業です。
  • 村櫛小は、昭和25年から伝統的に「算数教育研究」を続けています。今年度は、75年目を迎えました。
    今年度から、新たなステージとして、研修主題を「つなげる算数学習」とし、”友達とつなげる”・・・”友達と協働的に課題に向かって学びを深めていく”そんな授業を模索することにしました。
    4月30日。
    まずは、6年生が研究授業をしました。
    「分数÷整数の計算の仕方について考える」というめあてを全体で共有。
    「一人で学ぶ」「友達と学ぶ」「教師と学ぶ」等解決までのプロセスを子供自身にゆだねて授業に挑戦しました。
    普段口数の少ない子も、互いに、式と図を結び付けながら説明したり、それを聞いたりして、課題解決に向かっていくことができました。
    次の研究授業は、5月14日。5年生です。
  • 8月7日(水)の午前中、村櫛小学校の伝統、算数教育について職員研修をしました。
    (話し合いに夢中になりすぎて、写真を撮るのを忘れてしまいましたが・・)
    静岡大学の教授や教育委員会の指導主事もお招きし、助言をいただきながらの研修です。

    初めに今日の研修の進め方を全体で確認した後、2つのグループに分かれて、1学期の研究授業の振り返りを行いました。
    その後、2学期の授業の進め方を話し合いました。
    外の”あつさ(暑さ)に負けない”あつい(熱い)”議論を交わしました。

    村櫛小は、昭和25年から伝統的に「算数教育研究」を続け、75年目を迎えました。
    今年度から、新たなステージとして、研修主題を「つなげる算数学習」とし、
    ”友達とつなげる”・・・”友達と協働的に課題に向かって学びを深めていく”そんな授業を模索しています。
    時代が激しく変化している今こそ、算数科の授業の中で、周りの友達と”つながり”ながら課題を解決することは、生きる力を育む上で、とても大切と感じます。また、アナログとICTのそれぞれのよさを生かしながら学びに生かすことや、子ども自身が適切なに選択する力を育むことも大切と感じます。

    本日の研修で、今年度の目指す授業に向けて、何をしていくとよいのかじっくり話し合うことができました。
    2学期も”友達とつながる授業”を目指し、職員一同研修を深めていきたく思います。

    1学期の各学年の研究授業の様子については、順にブログで紹介します!