2023サマーレター! ~1年4組U先生~

2023年7月26日
    夏休み期間中は、先生方から生徒の皆さんへ
    暑中見舞い(残暑見舞い)として、
    メッセージをお届けします

    今回の担当は、1年4組担任のU先生ですsad

     

     私には苦手な質問が2つあります。
     
     1つは「あなたの趣味は何ですか?」です。英語でもよく聞かれる質問ですし、初対面の人と話すときには仲を深めるテーマです。が、私にはこれと言って趣味がないので、答えにくい質問です。(特に、英語では日常的な行動⦅買い物、読書、アニメを見るなど⦆は趣味とは言いません。ある程度の能力や技術を使うもの⦅釣り、スポーツ、絵を書くことなど⦆を趣味に含むらしいです。)
     
     2つ目は「あなたの長所は何ですか?」です。これが自分の強みだ、と思うところを自信をもって言えません。小中学生の時に「相手の良いところを見つけよう」と言うような、長所を発見して伝える活動がありましたが、「誰にでも平等」と褒められても、それは長所ではなく当たり前のことだし、「いつも笑っている」と言われると、何も考えていない人のように感じていました。それよりも、自分ができないことばかりに意識がいく性格なので、自信は全くもてませんでした。
     
     しかし、最近家族と話す中で、これはもしかしたら長所と言っていいのかもしれない、としっくりくるものを発見しました。それは「向上心がある」と「好奇心がある」です。
     
     去年の冬休みに、人生で初めてスノーボードを体験しました。妹と仲の良い人たちを含めた4人でした。その中でスノーボードを初めてやるのは自分だけでした。初めは立つことすらできず、妹につきっきりで教わっていましたが、その日の終わりにはある程度のスピードで滑り、ターンとブレーキが少しできるようになりました。妹は、「自分が初めて体験した日には立ち上がることが精いっぱいだった。」と大いに褒めてくれました。彼女から見ると、転んでも「立てる!」と言いながら自力で立ち上がろうとする私の姿と、転んでも怖がらずにまた滑ろうとする姿に感心してくれたようです。このことを両親に話すと「向上心」と「好奇心」の言葉が出ました。
     
     妹の話を聞きながら、確かに、日頃から何においても「もっとよくしよう」という向上心はあるな、と自覚しました。気持ちがあってもできないことはありますが、ある程度のところで満足する性格ではありません。そして、誰のどんな話も心から関心をもって聞くことができるし、研修会(社会人の勉強会)でも自分にプラスになるものはないかと、見つけようとする意識が常にあります。やっと自分の長所と言えるものに出会えた、と最近は清々しい気分です。(笑)
     
     三年生はこれから受験に向けて自分の良さを伝えられるようにならなければいけません。「今は見つからなくても、大人になれば見つかる」と言われても、今困っている人にとっては何のアドバイスにもなりませんよね。自分で見つけられなければ、いろいろな人と話をして、その中で見つけていくのも一つの手です。
     
     一、二年生は学校生活に慣れてくると、自分で自分を成長させようとする気持ちが薄れてきます。長所(や短所)を自分でわかっていれば、「ただの一日」を「昨日より意味のある一日」にできるでしょう。ぜひ、自分の長所をたくさん見つけて、それを伸ばすために努力してみてください。きっと、将来、自信をもってあなたの強みと伝えることができるでしょう。
     
     長話にお付き合いいただき、ありがとうございます。私は人のいいところを見つけることが得意なので、自分に自信がなくなったら、長所探しに困ったら聞きに来てください!一緒に考えます!
     
    スノーボードをした日の翌日に見た富士山がきれいでした。