天竜厚生会に行ってきました

2025年5月23日
    「福祉」をテーマに学習を進めている3~6年生の総合的な学習の時間。
    先週は、天竜厚生会の職員さんにお越しいただき、福祉体験での車いす体験やアイマスク体験を通して、福祉について考えました。
    ふるさと学習の日の今日、今度は天竜厚生会に出かけて、施設を見学させていただきました。
    最初に見学したのは、特別養護老人ホーム。
    誰でも使いやすいバリアフリー設備が整っていて、段差がないことや手すり、引き戸のドアなどを紹介していただきました。そのほかにも、利用者の皆さんの情報を共有するための工夫も随所にあり、子供たちも熱心にメモをとったり、質問したりしていました。
    廊下の壁に懐かしの広告写真がたくさん貼ってあるのも、利用者の皆さんが会話しやすいようにという配慮だそうです。
    館内に生け花がたくさん飾られていることに気づいた子が質問すると、こちらは生け花教室で利用者さんが生けたものを飾っているそうです。素敵な作品ばかりでしたし、子供たちの着眼点にも感心しました。
    続いては、介護老人保健施設を見学。先ほどと見た感じは似ているのですが、名称が違います。どんな違いがあるのでしょう?
    子供たちはいろいろな違いをどんどん発見し、車いすを使う方のために、エレベーターのボタンやトイレの洗面台、非常口掲示などが低い位置にあること、廊下やトイレのスペースが広く作られていることなどに、自分から気づくことができました。
    段差がないのはもちろんですが、こちらの施設はスロープもないそうです。先週、車いす体験で段差などを移動する大変さを実感していた子たちも納得していました。
    天竜厚生会では、バリアフリーなどハード面でもできることを充実させることを通して、安心して利用者の皆さんが生活できるようにしていることが分かりました。
    今後、「くんまおうえんしゃ」の活動も本格化していきますが、今回学んだバリアフリーやユニバーサルデザインの考え方は、商品アイデアにも生かしていきたいですね。
    先週、今週の体験や見学を通して、福祉に関する興味や関心も高まったことが、感想発表などから伝わってきました。
    天竜厚生会のみなさん、ありがとうございました。