令和4年度が、無事スタートしました。新2、3年生に向けて、「1を大切にする」話を伝えました。(式辞参照)全校生徒一人一人が、いいときもよくないときも前向きに進めるよう支援・指導していきます。よろしくお願いします。
<始業式式辞 2、3年生へ 1を大切にする>
いよいよ令和4年度がスタートしました。新たなスタートにふさわしい、朝の昇降口での盛り上がり、そして、すばらしい代表者の宣言でした。修了式で、年度替わりは、リセットできる良さがあるという話をしました。皆さんの心はリセットされ、「よし、やるぞ」という気力がみなぎっているでしょうか。瞳は、輝いているでしょうか。ウイルスへの対応、ヨーロッパでの命が奪われる理不尽な争いは終わらない中、今日の始業式ができていることには感謝するべきだと思います。
本年度も、学校の行う活動は、「できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを考える」という方針で進めていきます。基本的なコロナ対応は緩められない状況ですが、社会全体もそんな考え方になっているのではないでしょうか。そして、「先輩が、自らの行動で導いていく」「後輩は、その姿やアドバイスから学んでいく」という伝統をつなぎ、「前年と同じこと、言われたことだけをやるなら、その役割は自分でなくていい」くらいの意識で革新に挑み、みんなが幸せと思える、今年の皆さんらしい北浜中学校を創りあげてほしいなと思っています。
先日の春の選抜高校野球(甲子園)を観ていた時、ある横断幕が画面にアップで映りました。そこには、「1を大切にする・・・」と書かれていました。横断幕のことばとしては珍しいと思いましたが、自分が部活動の顧問をしていた時によく部員に投げかけていたことばであり、いろいろなことがよみがえりました。
・ピッチャーが投げる1球、バッターの1振り、1つのアウト・セーフ・・・その1球、1本、1プレイが、試合の流れを変えたり勝敗を決定づけたりする。→だから、練習の時から、たくさんある中の1球、1本、1プレイの「1」をおろそかにしない、すべての1球、1本に気持ちを込めてやる。
・走塁や打球処理の1歩目、各打者に対する初球の入り、各回の先頭バッターへのプレッシャー、先頭バッターとしての粘りと出塁・・・これらのスタート時の入り・あり様が、その後の展開、試合の結果に大きく影響する。→だから、練習の時から、あらゆる最初(スタート)の場面の「1」を、丁寧に、全力で集中する。
皆さんが取り組んできている部活動、生徒会・委員会活動において、大切にしている「1」は何でしょうか。そして、今日が最初(スタート)になる学級・学年において、大切にするべき「1」は、どんなことだと思いますか。
最後に、私がこれだけは大切にしてほしい「1」を伝えます。それは、1人1人の「1」です。様々な理由で欠席している級友を含め、誰もが学級・学年・学校にとってかけがえのない存在です。その1人1人の「1」を大切にする・互いに敬愛する気持ちがあれば、皆さんが目指す中学校の姿は、はっきり見えてくるように思いますが、どうでしょうか。明るく前向きに、いい令和4年度をみんなで創っていきましょう。