2学期の最終日となりました。お陰様で、今年の授業は1年間通し、とても落ち着いた状態で行えていたと振り返ります。最後の授業を各教科工夫して展開していますので、少し紹介します。
例えば美術。2年生は、西洋美術を教材に、鑑賞の授業を行いました。2枚の絵には、それぞれギリシャ神話をモチーフとした神々が描かれ、その絵の背景や意味の説明(解説)を教師から受けます。続いて提示されたのは、「ミロのビーナス」。ミロのビーナスの左腕を描くことが課題です。ミロのビーナスは両腕がない状態で発見されています。右腕はかろうじて上腕の一部が残っているため、おそらく下向きに腕が伸びていたのだろうと想像できます。では、左腕は?腕の付け根からどのように腕は制作されていたのか、生徒は予想します。自分の腕の動きを確認しながら、思い思いの左腕を描いていました。作品に込められた意味を紐解く鑑賞の授業でした。
次に家庭科。1年生では餃子の調理実習を行いました。餃子の調理を通し、肉・野菜の調理上の性質、焼く、蒸すという調理方法、効率よく作業を行うための工夫等々、とても多くのことを学びます。さらに、刻んだ野菜とひき肉をビニル袋に入れて揉みこむ作業を行いました。これは、災害時に重宝する調理法です。こうした経験をもとにした学びは、「生きる力」となります。家庭でもぜひ、実践してほしいと思います。
3月14日で、本年度の授業は終了です。今年の学びを振り返り、次年度への課題を明確にして、進学・進級してほしいと思います。