2025年2月

  •  2学期の最終日となりました。お陰様で、今年の授業は1年間通し、とても落ち着いた状態で行えていたと振り返ります。最後の授業を各教科工夫して展開していますので、少し紹介します。
     例えば美術。2年生は、西洋美術を教材に、鑑賞の授業を行いました。2枚の絵には、それぞれギリシャ神話をモチーフとした神々が描かれ、その絵の背景や意味の説明(解説)を教師から受けます。続いて提示されたのは、「ミロのビーナス」。ミロのビーナスの左腕を描くことが課題です。ミロのビーナスは両腕がない状態で発見されています。右腕はかろうじて上腕の一部が残っているため、おそらく下向きに腕が伸びていたのだろうと想像できます。では、左腕は?腕の付け根からどのように腕は制作されていたのか、生徒は予想します。自分の腕の動きを確認しながら、思い思いの左腕を描いていました。作品に込められた意味を紐解く鑑賞の授業でした。
     次に家庭科。1年生では餃子の調理実習を行いました。餃子の調理を通し、肉・野菜の調理上の性質、焼く、蒸すという調理方法、効率よく作業を行うための工夫等々、とても多くのことを学びます。さらに、刻んだ野菜とひき肉をビニル袋に入れて揉みこむ作業を行いました。これは、災害時に重宝する調理法です。こうした経験をもとにした学びは、「生きる力」となります。家庭でもぜひ、実践してほしいと思います。
     3月14日で、本年度の授業は終了です。今年の学びを振り返り、次年度への課題を明確にして、進学・進級してほしいと思います。
  •  国語科の授業では、季節の変わり目や、物事の区切りの時に短歌を作り、廊下掲示をしています。この時期、3年生の廊下には、卒業をテーマとした短歌が並びました。受験を控えたもやもやする気持ちを超えて、卒業後の進路に気持ちが華やぎます。一方で、別れの時が直前に迫り、さみしさや不安を感じる生徒もいることでしょう。限られた文字数の中で、そうした気持ちを表現する。読み手も、作者の気持ちを想像して、思いをくみ取る。俳句や短歌は面白いですね。
     短歌を作ることを通して、心の変化を実感していることでしょう。残り1月。人生の中でも、かなり濃い時間となるはずです。1分1秒をかみしめて、中学校生活を送ってほしいと願います。
  •  3年生は、あと1月で卒業となります。これまで過ごしてきた 新津中学校ともお別れ。中学校生活にピリオドをおくこととなります。そのタイミングで、3年生から素敵なプロジェクトが始動されました。
     GAL(学校 オール ラブ)プロジェクト。「愛 燦燦の木」が、南校舎1階廊下に登場しました。大きな幹に、ハートの形をしたカードが貼られ、その中には、感謝のメッセージがしたためられています。あっという間の3年間。でも、中身の濃い3年間ですから、振り返れば数えきれないほどの出来事があったことでしょう。流れていくスピードの速さで、お礼の言葉が言えなかったこともたくさんあり、今、区切りの時を迎えたこのタイミングで、感謝の気持ちを表現してくれました。
     全て3年生自らの手作り作品です。後輩に伝えたいメッセージに、愛情が注がれています。卒業する先輩から、次を引き継ぐ後輩へと、今、バトンが渡されようとしています。今、学校は、あたたかい気持ちにあふれています。 
  •  毎年この時期に、地域では避難所設営訓練を実施しています。本校の生徒も駆り出され、割り当てられた訓練に参加しています。2月22日に行われた今年は、ポリテクカレッジの体育館を会場に、設営訓練を行いました。
     中学生の分担は、テントの設営、簡易トイレの組み立て、区画スペースの設置、段ボールベッド組み立て、要介助者の搬送、避難者の誘導です。消防団や自治会の皆様の指導を仰ぎながら、それぞれの役割を遂行していました。大変勉強になりました。
     最後にはAEDの訓練も行って、修了証をいただきました。AEDは校内でも実際に体験したことがある生徒たちですが、それでも、人命を救出するという場面ですから緊張は否めません。繰り返し訓練を行うことで、いざという時に自信をもって、人命救助に取り組めることと期待します。
     後期生徒会は、前期から継続して公約に「防災」を掲げています。生徒自ら防災対策をしいざという時に備える、地域で最も活躍できるのは中学生であることを自覚する、こうした意識で日々を過ごしてほしいと願います。
     
  •  金曜日には、浜松市社会福祉センターにおいて、卒業生の激励会が行われました。本校の5組生徒全員で、「翼をください」の合唱、続けてトーンチャイムで「花は咲く」をBGMに、3年生3名が決意表明をしました。1・2年生の演奏(トーンチャイム)も、3年生の発表も、大変立派でした。練習の成果以上の発表内容であったと思います。5組の皆さん、とても素晴らしかったですよ。お疲れさまでした。
     月曜日から再び、通常の生活へと戻っていきます。3年生は、これから受験の人もいます。練習を経て、同じ舞台に立った仲間の絆は、これから進学・進級を経験することで、さらに深まることと思います。卒業まで1か月を過ぎました。楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。
     会場に駆けつけてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
  •  今日は、5組の皆さんがずっと練習してきた「トーンチャイム」そして、合唱と3年生決意発表を行います。市内で開催される卒業生激励会があり、そこでのステージ発表となります。
     昨日は、最後のリハーサルを 校内の先生方に見守られる中で行いました。これまで練習する姿を何度も見ていますが、着実に上達し、昨日は素晴らしい演奏と発表ができました。これなら、多くの観客の前でも、堂々と発表できそうです。
     今朝、タクシーに分乗し、会場に向かいました。本番を控え、ちょっと緊張気味でしたが、きっと立派に発表ができることと思います。5組のみんな、頑張れ!
     詳細は、後日 hpにてお知らせいたします。
  •  3年生の英語科では、「Looking Back on My Junior High School Life」と題した授業を行いました。これまでを振り返り、いわゆる「あいうえお作文」の形で作成したカードが、現在掲示されています。カードには、各文の頭文字をつなげるとHOPE とか DREAM 等となり、多くの生徒が、楽しいエピソードや成長を確認する内容で、英語での作文が書かれていました。思わず笑顔がこぼれてしまう、そんな内容が多く、心が温かくなりました。
     受験が終われば、卒業はもう目の前です。別れを前にしたさみしい気持ちと、未来へのきらめく気持ちとが交錯する今日この頃。巣立ちの日まで、本校でさらに友情を深めてほしいと願います。
  •  給食室前に、芽キャベツ が展示されました。本校職員の自宅で栽培されたものです。芽キャベツはこの時期、シチューなどの具材として見かける食材です。甘みがあり、癖のない食べやすい食材です。掲示板には、「ビタミンCは、普通のキャベツの3倍!」と、紹介されています。あまり見かけないからか、珍しがって見入る生徒が多くいました。
     キャベツの高騰が続いています。他にも、葉野菜や米など、食材の高騰のニュースが後を絶ちません。学校給食も、決められた予算枠があり、次々と高値になる食材を使用しなければならないことに、栄養士は頭を抱える毎日です。給食は残さず食べてほしいと、健康面のことだけでなく、生徒には意識してほしいと思います。もうすぐ公立入試。体調を整えるためにも毎日の食は大事です。特に風邪予防のビタミンCは、たくさん摂りたいですね。芽キャベツは出ませんが、給食ではビタミンやミネラルを豊富に含む食品が多く使われています。特に今月は、食物繊維を多く含む食材が意識的に使われ、生徒にも啓蒙しています。正しい食事と排泄。健康管理には絶対欠かせない条件です。ご家庭でも意識した食生活が送れますよう、よろしくお願いします。
  • 公立高校出願

    2025年2月18日
       県内公立高校の出願日です。本校では朝から3年職員が出願に出かけました。先日、受験者一人一人が願書を書きました。手書きで、ミスなく清書するという作業は、人生においても数少ない経験と思われます。緊張しながら、一字一字に思いを込めて、集中して書いた願書。本日、出願したすべての学校で無事受理され、一安心です。20日の夜には、各学校の倍率が発表されます。再度、受検する学校や学科が適正か、変更の機会も設けられています。どちらにせよ、自分が選んだことに自信を持ち、準備をしてほしいと思います。公立高校入試は、3月5日(水)と6日(木)。体調管理も確実にお願いします。
    •  本校生徒会では、学校の決まりや生活の見直しを生徒が主体的に行っています。現生徒会執行部も、学校の決まりの在り方について模索しています。様々な価値観を認め合うことが叫ばれる現在、「これまでの通り」という前例踏襲の形は、なかなか受け入れにくくなっています。そして、それが正しいかの根拠が示せないことも多く、生徒会役員も頭を抱えています。
       校則見直しに限らず、正解がない問いに挑むことが多くなってきました。正解はないが、決めた以上そこにかかわる人は、一定の理解をもって協力することが、集団生活では求められると考えます。とはいえ、不都合が生じていないかの振り返りや見直しを、柔軟な姿勢で取り組んでいくことも必要です。
       今日は、生徒会役員と学校職員の代表とで、「校則をどう考えるか」について話し合いました。過日、hpでもお知らせしましたが、教職員は学校の決まりをテーマに話合いをしました。学校の決まりについて生徒が相談に来た時に、教職員としてどういう視点で話ができるか。職員一人一人にも多様な捉えがあり、1つにしぼることはむずかしいものです。生徒が困らぬよう、そして教育をする大人としてのアドバイスができるよう、我々も話合いの機会を増やしていくことが必要です。今日は教職員が実際に行った研修について、生徒会役員にも話合いをしてもらいました。今後も、生徒会メンバー、そして生徒会員も話合いの場をもち、自分達の学校で自分達らしく生活できるための「学校の決まり」について、考えを深めてほしいと願います。
       難しい問いへの挑戦です。しかし、彼らの将来には、正解のない問いに直面する場面がたくさん待っていることでしょう。よりよい答えが見つけられる大人になるため、今から訓練が必要です。それは、すでに大人である我々にも当てはまりますね。

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