いのちを大切に 絵本の紹介

2024年6月12日
     6月はいのちについて考える月として、先日来、本校での取組を様々ご紹介しています。
     今日は、学級担任がこころの耕しとして読み聞かせを行った際、使用した絵本を3冊紹介します。
     1冊目は、「いのちのまつり ヌチヌグスージ」作:草場一壽 サンマーク出版 です。ぼうやとおばあの会話で構成されています。「ぼうやにいのちをくれた人は誰ねー?」「いのちをくれた人は御先祖さまというんだよ」「僕のご先祖さまって何人いるの?」ぼうやはご先祖様を数え始めます。宇宙の始まりから続く命のつながり。折りたたまれた紙面を一つ一つ開いていくと、数えきれないご先祖様の顔があふれるばかりに描かれています。絵本の最後には、作者のメッセージ。「生命の旅は終わらない。いや、終わらせてはいけないのである。「無限」という可能性を秘めて、今、光り輝いている生命の物語を一人でも多くの人々に伝えてほしい。」誰もがいのちをつなぐかけがえのない存在であることを、中学生なりに感じてくれたことと思います。読み聞かせた教員も、とても気に入っている絵本とのこと。担任の気持ちは生徒に温かく伝わったことと思います。
     2冊目は、「おもちのきもち」作:かがくいひろし 講談社。たごさくさんちのお餅つきで、何度も何度も頭をたたかれたおもち。のしぼうでのばされ、プッチンとちぎられ、さんざんな扱いを受けます。おもちだって悩みがあり、いろいろ考えている。他者理解につながる内容です。
     3冊目は、「いいから いいから」:長谷川義史 絵本館。かみなりのおやこがやってきた。おじいちゃんが「いいからいいから、ゆっくりしてください」と声をかけ、ご飯やお風呂もおもてなし。かみなりおやこが「そんなにまでしていただいては・・・」と遠慮をすると、「いいからいいから」とさらにもてなす。ふと気が付くと、おじいちゃんと主人公の男の子のおへそが消えてしまった。そんな事態でも、「いいから いいから」とおじいちゃんはのんびりとした表情。悩み事はあるけれど、「いいから いいから」と受け流し、ゆったりと生活するのも大事なんだ というメッセージが込められているようです。この絵本は4巻出版されていて、すべて図書室にあります。
     息苦しく生活している生徒にとっては、こうした絵本との出会いで心にゆとりを取り戻したり、違う見方や考え方があることを知ったりする機会になってほしいと思います。図書室には、とてもたくさんの心を癒す絵本が所蔵されています。生徒には、良書と出会ってほしいと思います。

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