振り返ると一年間って早いものです。
代表の子の言葉を聞いて、成長を実感しました。
「この一年間、音楽・図工・生活科・算数…とても楽しかった。2年生では、字をもっと丁寧に書きたい。そして、計算を速くできるようにして、かけ算を頑張ります。」
「簡単そうに思っていた《そろばん》が意外と難しかったです。外国語の勉強では、英語でクイズをしたり手紙を書いたりしました。4年生ではもっと力を入れて勉強したいです。」
「授業に集中できるようになってきました。思い出は30分間回泳。最後まで泳ぎ切れました。今は新しい委員会の仕事を頑張っています。最上級生になるので、皆の手本となりたいと思います。」
自分の成長に気付けた発表を聞いて、とてもうれしい気持ちになりました。
学級閉鎖・学年閉鎖なく、過ごせたことを本当にうれしく思います。
学校教育目標もよく覚えられました。「仲間」を大事にしてください。そして、「ふるさと」を大事にしてください。
正門の傍に、二宮金次郎さんの像があります。
江戸時代、今の神奈川県小田原市に生まれた人です。
裕福な家に生まれましたが、12歳の時に両親が亡くなり、家や田畑も取られてしまいました。
働きながら学んだ人で、薪を背負って本を読んでいる姿が像になっています。
でも、20歳には一度失った家や田畑を取り戻し、その後、地域のために力を尽くしました。
たらいの水を想像してください。
「ちょうだい ちょうだい」と水を自分の方に寄せると、水は反対に逃げてしまいます。
でも、「あげよう あげよう」と水を向こうにやると、水は戻ってきます。
水を「大切な物・こと」として考えてみると、人との接し方に似た点があると分かります。これは、「報徳思想」という考え方です。
学べば、世のため人のためになることを身に付けられます。
渋沢栄一さん、豊田佐吉さん、松下幸之助さんもその考えを大切に、尽力した人たちです。
皆さんも、思いやりの心で接する人であってほしいと思います。新しい学年で、新しい自分づくりをしましょう。