２学期終業式

2022年12月23日

今日は【終業式】

この年末年始２週間の中で、一番の寒さとなった今日

急遽、教室でＭｅｅｔによるＴＶ放送での実施となりました

まず初めに、各学年代表生徒が『２学期を振り返って』ということで、

立派な締めくくりの言葉を述べることができたね

それぞれに『自分の成長を感じている』ことが伝わってきました。

その後の校長先生のお話は↓

今年度も天竜中では「一人一人のよさが輝く学校」を目指して「天竜中キャリア教育」に取り組んでいます。
学級活動や生徒会活動、学校行事などの場面や各教科の授業の中で、皆さんが「関わる力、見つめる力、追究する力、見通す力」を身に付けたり、身に付けた力を活用したりする場面を作りたいと思い先生たちも頑張っています。

４月に「学校教育目標」を新しくした、という話をしました。

「多様性を認め合い、志をもって主体的に生きる生徒の育成」

この学校教育目標のキーワードは「他者」
ダイヤモンドのように、自分を磨いてくれる他者を大切にして行動することで、みんなの「よさ」が輝く学校になるはずだと話しました。

２学期の始業式ではノミのジャンプの話をして

◆自分で自分の限界を決めないこと
◆挑戦することをあきらめないこと
　そして、
◆一緒に頑張る仲間を大切にし、ともに壁を乗り越える努力をすることの大切さ
を伝えました。

この２学期、学校行事などで見せた皆さんの前向きな姿勢は、まさに、このことを体現してくれていました。

１０月の翔龍祭。
３年生のリーダーシップ、天竜中でしか見られない見事な団結力、競技や応援に全力で取り組む姿に感動しました。

各学年のテーマに沿って自分や学校、地域のことを考えた「天中タイム」
自分の将来の夢や目標、地域の未来を考えるきっかけになった人も多いと思います。

11月は華龍祭、コロナに悩まされながら、担任の先生と一緒にクラス全員の心を一つにして創り上げた合唱は、どのクラスのものも聴きごたえのある素晴らしいものでした。

皆さんが「天中魂」を発揮し、一緒に過ごす「他者」「仲間」とともに、磨き合い成長していく姿をたくさん見せてもらった２学期でした。
さて、明日から冬休みです。
あと数日で２０２２年も終わります。
今年１年を振り返り新しい目標を持つ冬休みです。

サッカーワールドカップ日本代表のキャプテン吉田麻也選手。
その選手の中でキャプテンを任せられるということは、サッカーの技術だけではなく、人として優れたものをもっているのだと思います。
そう思って吉田選手の言葉を聴くと、そこに精神力の強さ、自分を奮い立たせる意識の高さ、他者への思いやりなどを感じずにはいられません。
なるほどと思わせてくれる言葉はたくさんありましたが、その中でも特に感銘を受けた言葉を紹介します。
それは「自分と対話する」という言葉です。
けがで試合に出られなかったときを振り返って言った言葉だそうです。

あのころはこんなに時間があるときだからこそと思い、自分自身と対話をしていた。
けがが治ったらどんな選手になりたいか。
そのために今何が必要か。
自分と対話することで思考がしっかりとまとまる。
今でも時間があると僕は自分と対話する。
そうすると目標が明確になり、その目標に向かってアプローチできるようになるからだ。

２、３年生は、去年、メジャーリーガー大谷選手の三つの目の話をしたことを覚えている人はいますか？
自分自身の心や身体を見つめる目
自分の姿を外から客観的に見つめる目
そして自分の外の世界の人や社会の状況を見つめる目
これがあるから大谷選手は成功している、という話。

吉田選手が「自分と対話する」ことと
大谷選手が「三つの目をもっている」こと
表現は違いますが、二人とも同じ考え方をしているのだ思います。

それは、自分の内面はもちろん、自分自身が周囲からどう見られているか、
自分を取り巻く環境、状況はどうなっているかをしっかりと見極め、
今自分がやりたいことをとことん考え、目標を定め、
その達成のために何をやるべきかを自分で判断し実行する。

その努力をすることで、結果として目標を達成することができる、
そう考えているのではないでしょうか。

自分を成長させてくれる他者は大切にしてください。

ただ、それ以上に重要なのは、自分を大切にすることです。

そのために、時には一人でじっくりと自分と対話をし、
今の自分はどういう状態なのか、
これからの自分に必要なことは何なのかを考える時間も大切にしてください。
この冬休みは、ぜひ自分と対話をする冬休みにしてください。

自分のよさを輝かせるための目標をもってください。
先日、ある３年生と話をしました。その生徒の将来の夢は美容師になること。
「服や髪型に興味がある」そうです。
そして「自分がお客さんをきれいにして喜んでもらいたい」と話してくれました。

自分が好きなことで人を喜ばせたい
これは、いつも言っている「人のため、社会のためになる15歳の志」です。
３年生に限らず、この生徒のように、すでに「15歳の志」を持っている人もたくさんいることと思います。
それを達成するために、今何をするべきか、じっくり自分と対話をしてください。