• 9月29日(月)、4~6年生を対象とした第2回クラブ活動を実施しました。子供たちの自主性や社会性を育むことを目的としたこの活動は、同好の異学年が集まり、共通の興味・関心を追究することで学校生活をより楽しく豊かなものにしています。

    【地域と連携した多様な活動】
    本校がコミュニティ・スクールであることを生かし、多くのクラブで地域の方々を講師としてお招きしています。子供たちは地域の方々の専門的な知識や温かいサポートを受けながら、普段の授業ではできない貴重な体験活動を行うことができました。

    今回の活動では、全7つのクラブ(運動クラブA、運動クラブB、テーブルゲームクラブ、アートクラブ、サイエンスクラブ、手芸クラブ、音楽クラブ)で、それぞれ80分間の充実した時間を過ごしました。

    異学年の交流を通して、子供たちは互いに学び合い、協力し合うことの大切さを肌で感じたことと思います。また、地域の方とのふれあいにより、社会性を養う貴重な機会となりました。
  • 9月29日(月)、本校の7年生(中学1年生)が、丹精込めて育てたポットマムを、庄内地区を支えてくださる方々へお届けする贈呈式に臨みました。
    この活動は、花の栽培が盛んな庄内地区の伝統を受け継ぎ、「地域への感謝の気持ちを花に託して伝えるという目的のもと、1968年から続く本校の大切な伝統の1つです。

    【緊張の中にも感謝の気持ちを伝える】
    今回は、庄内地区自治会長会議の会場にて、7年生の代表生徒が、地区内の9名の自治会長さんと、自治会の専門理事お2人へポットマムをお渡ししました。

    代表の生徒は、少し緊張した面持ちながらも、練習の成果を発揮し、一人一人に丁寧にお花を手渡し、「いつも庄内学園の活動を支えてくださり、ありがとうございます」「育てたポットマムを飾って、明るい気持ちになってください」と、自分たちの言葉で感謝の気持ちを伝えました。
    受け取られた自治会長さんからは、「きれいな花をありがとう。大切に飾らせてもらいます」「毎年楽しみにしています」と温かい言葉をかけていただき、代表の生徒は安堵と喜びの表情を見せていました。地域を代表する方々に直接感謝を伝える貴重な機会となり、代表の生徒にとっても大きな学びとなったことでしょう。

    【伝統を支える地域と生徒の思い】
    生徒が愛情を込めて育てたポットマムは、これから地域の店舗や公共施設など、庄内地区のいたるところを明るく彩ります。この活動は、単に花を贈るだけでなく、生徒が自ら地域の一員として感謝を行動で表し、ふるさと庄内を愛する心を育む大切な教育活動でもあります。

    この度の贈呈式には、中日新聞社様にも取材にお越しいただきました。

    今後も本校は、この地域貢献の伝統を継承しつつ、子供たちが地域社会と連携しながら健やかに成長できるよう、教育活動に取り組んでいきたいと思います。

     
  • 9月26日(木)に、4年1組で実習生による国語科の研究授業が行われました。本校で9月8日(月)から実習に励んでいる教育実習生が、これまでの学びの成果を発揮する大切な時間となりました。

    今回の授業で取り扱ったのは、4年生の国語科の定番教材、新美南吉作の物語文「ごんぎつね」です。この単元では、「気持ちの変化に着目して読み、感想を書く」ことを目標にしています。特に、登場人物であるごんと兵十の気持ちの変化を、物語の描写や行動と結び付けて深く想像し、読みを深めることを目指しています。

    研究授業の本時(単元の5時間目)は、ごんが兵十にしたいたずらを後悔し、「つぐない」を始めた場面(場面「3」)に焦点を当てました。

    授業の目標は、「ごんがしたつぐないの行動を考えることを通して、ごんの兵十に対する気持ちの変化に気付き、ごんの気持ちを具体的に想像する」ことでした。

    先生は、ごんがいたずらをした場面(「1」)と後悔し始めた場面(「2」)でのごんと兵十の気持ちの距離を確認し、本時でごんの気持ちがどう変化していくのかに着目させました。

    子供たちは、ごんの行った「ぬすんだいわしを投げこんだ」から「くりをどっさり拾ってそっと置いた」「松たけも2,3本持っていった」というつぐないの行動の変化に着目。

    「なぜ、最初は盗んでいたイワシなのに、次は自分で栗を拾って届けたんだろう?」といった先生の発問を通して、つぐないの内容が変わり、その姿勢が強まっていることに気付きました。

    その後、ごんの行動の背景にある「兵十喜ぶかな?」「元気出してほしいな」といった気持ちを具体的に想像し、ワークシートに書き込みました。

    子供たちは、ごんの具体的な行動や叙述の言葉を手掛かりに、友達との意見交換や先生の発問を通して、自分の考えを深めることができました。ごんと兵十の心の距離を黒板に貼った挿絵の位置で表したり、栗の実物を見せたりといった、視覚的な工夫も、子供たちの読みを深める上で効果的でした。本校では、子供たちが根拠を踏まえて考えるように促す発問や言葉掛けを工夫し、物語を深く読み取り考える楽しさを感じられる授業づくりを推進しています。今回の研究授業は、実習生がこの方針をよく理解し、実践に活かせた、大変学びの多い時間となりました。
  • 9月25日(木)の朝、7月から生徒一人一人が大切に育ててきたポットマムを、長野県箕輪町の皆さんへお送りする贈呈式を行いました。

    本校が位置する庄内地区は、30年以上にわたって箕輪町と温かい交流を続けています。この交流の一環として、箕輪町の各施設へポットマムをお届けしています。

    生徒は、夏休みには家庭に持ち帰り、毎日の水やりや手入れを欠かさず行い、大切に育ててきました。贈呈式では、環境委員会の委員長から庄内地区・箕輪町交流協会会長へ、「このポットマムを通して箕輪町の人たちに笑顔を届けたい」という思いを伝え、代表としてポットマムが手渡されました。このポットマムは、式後すぐに箕輪町へと出発し、役場や学校など、さまざまな場所に飾られる予定です。

    長年にわたる交流の歴史は深く、毎年、箕輪町からは町内一周駅伝への御招待を受けたり、庄内学園の全校児童生徒に美味しいリンゴをいただいたりするなど、両地区の絆は年々深まっています。

    このポットマムが、庄内地区の生徒の想いを乗せて、箕輪町の皆さんに笑顔を届けてくれることを願っています。
  • 9月23日(火)、長野県箕輪町にて開催された「第66回町内一周駅伝大会」に、今年も本校の生徒たちが庄内地区の代表として参加しました。地域の皆さんの熱い応援を背に、庄内地区チームは見事総合5位というすばらしい成績を収めました。

    この大会は、本校の学区である庄内地区と長野県箕輪町が長年続けている交流活動の一環です。庄内地区からは毎年、小学生から大人までが力を合わせ、一つの駅伝チームを結成しています。今年は本校から10名の生徒が選手として参加し、今回の5位という成績に大きく貢献してくれました。

    特に、7区を走った本校の生徒は、見事区間3位というすばらしい走りを見せてくれました。襷(たすき)をつなぐために一心不乱に走る姿は、見る者の心を強く揺さぶりました。

    選手たちは、夏休みから練習を重ね、本番を迎えました。その努力が実を結び、チーム一丸となって勝ち取った5位という結果は、参加した生徒たちの大きな自信になったことでしょう。

    この経験が、生徒たちの今後の学校生活や地域活動のさらなる原動力となることを願っています。応援してくださった保護者の皆様、地域の皆様、本当にありがとうございました。
  • 9月22日(月)、2年生が浜松市動物園に校外学習に出かけました。

    今回の校外学習は、国語科で学習している説明文「どうぶつ園のじゅうい」をさらに深く学ぶことを目的としています。先日は、浜松市動物園で実際に働いている獣医さんに出前授業に来ていただき、仕事の様子や動物園について詳しく教えてもらいました。子供たちは、教科書で学んだことや獣医さんから聞いた話を思い出しながら、興味津々の様子で園内を巡りました。
    飼育員さんの丁寧な仕事ぶりや、どの動物たちも元気いっぱいに過ごしている様子を間近で見ることができました。
    子供たちは、動物たちの鳴き声や動きに目を輝かせ、メモを取ったり、友達と発見を共有したりと、活発に活動していました。普段見ることのできない動物たちの生き生きとした姿や、動物たちの命を支える人々の仕事に触れることができ、学習がさらに深まったことと思います。

    この貴重な体験を通して、子供たちの学びがさらに広がることを願っています。
  • 9月22日(月)、小中合同の朝会が行われました。
    朝会の冒頭では、前期生徒会長の9年生と6年生の代表が、来たる大運動会と潮鳴祭に向けて、児童生徒全員で頑張っていこうという力強い挨拶をしてくれました。

    その後、校長先生から後期生徒会役員と2学期の学級委員の任命が行われました。新しいリーダーたちが、学校をより良い方向へ導いてくれることを期待しています。

    そして、最後にソフトボール大会で3位に輝いた児童の表彰がありました。全校児童生徒から大きな拍手が送られました。

    2学期は、地域全体が楽しみにしている大運動会、そして潮鳴祭と、大きな行事が続きます。
    これらの大切な行事を成功させるためには、新しく任命された生徒会役員と学級委員のリーダーシップが欠かせません。一人一人が責任感をもち、みんなを引っ張っていくことで、きっと素晴らしい思い出が作られることでしょう。

    子供たちがそれぞれの役割で輝き、お互いを尊重しあうために、新しいリーダーたちの活躍に、期待したいと思います。
  • 9月20日(土)に、PTAの皆さまによる「草刈りボランティア」が実施されました。あいにくの雨模様でしたが、14名の保護者の方々が集まってくださり、予定どおり活動を行うことができました。

    本校のPTAは、「やれるときに、やれることを」をモットーに、それぞれの都合に合わせて参加できるボランティア活動を呼び掛けています。今回の草刈りボランティアも、このモットーに沿って企画されたものです。

    今回の活動場所は、普段なかなか手入れができない学校東側の斜面でした。この場所は年に一度、大がかりな草刈りを行っていますが、今年も草が伸び放題でした。しかし、熟練の草刈り機ボランティアの皆さまのおかげで、たった1時間という短い時間で、見違えるほどきれいにすることができました。

    参加してくださった保護者の皆さま、本当にありがとうございました。子供たちが安全に、そして気持ちよく学校生活を送れるのは、このような御協力があってこそです。

    今後も、様々なボランティア活動を企画していきますので、今回参加できなかった方も、ぜひ御協力をお願いいたします。学校をより良くするために、皆さまのお力をお借りできれば幸いです。
  • 9月18日(木)3校時に、5年1組で算数科の研究授業が行われました。

    本学園が9年間を通して掲げている研究主題「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」の具現化を目指した、子供たちの主体的な学びを目指す研究授業となりました。

    今回の授業は「整数の見方」という単元で、「公倍数」の意味を理解することが目標でした。この大切な概念を子供たちが楽しみながら学べるように、カードゲームを取り入れていました。ルールは、「2」と「3」の倍数が書かれたカードを順番に取り、より多くのカードを取った方が勝ちというものです。
    最初は、単純に目の前のカードを取っていく子供たちでしたが、なかなか勝てません。そこで、「どうすれば勝てるか」という必勝法を考えることが、今回の学習課題となりました。
    グループやペアで話合いを重ねる中で、子供たちは「2の倍数にも、3の倍数にもなっている数字を見つけて取ると有利だ!」ということに気付き始めました。この「どちらにも共通する倍数」こそが「公倍数」です。ゲームという活動を通して、子供たちは公倍数の意味を体感的に理解することができました。

    【本学園が目指す「学びの姿」 】
    本学園では、子供たちが「なぜだろう」「わかった!」といった学びの実感を伴い、確かな自信を育んでいくことを目指しています。今回の授業では、そのために大切にしている学びの形が、随所にちりばめられていました。

    また、授業後には、全員がスプレッドシート(表計算ソフト)にその日の振り返りを記述しました。これにより、他の友達がどんなことに気付いたのかを共有し、学びをさらに深めることができました。
    これは、令和7年度の研修で重点的に取り組んでいる「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るためのクラウド活用の一つです。
    今回の研究授業は、子供たちが自ら考え、友達と協力し、学びの手応えを感じる素晴らしい時間となりました。

     
  • 2学期が始まって2週間が経ちましたが、まだまだ暑さが残る日々が続いています。そんな中でも、4年生の子供たちは熱心に学習に取り組んでいます。今回は、1組と2組の授業の様子をご紹介します。

    【1組:道徳「友情・信頼」(教材「絵はがきと切手」)】
    1組では、2学期から来ている教育実習生が道徳の授業を行いました。テーマは「友情・信頼」です 。この授業の目標は、「伝えにくいことでも、友達を信じて伝える大切さに気付き、友達と信頼関係を築こうとする態度を育てること」です 。教材「絵はがきと切手」のお話を使って考えを深めました。
    子供たちは、料金不足の絵はがきについて、主人公の「ひろ子」が友達に伝えるか迷う場面について深く考えました。授業では、「良い友達とはどんな人か?」という問いかけから始まり、自分が友達に間違いを伝えるか迷った経験を振り返りました 。
    友達同士での話合いでは、「本当の友達なら理解してくれるから伝えるべき」という意見や 、「嫌われてしまうかもしれないから伝えにくい」という素直な気持ちなど、多様な意見が飛び交いました 。自分自身の考えをしっかり持ち、他の人の考えに触れることで、物事を多角的に捉えることができたようです。
    授業の最後には、「親しき仲にも礼儀あり」ということわざを学び、友達を思いやり、信頼関係を築くことの大切さを確認しました 。

    【2組:社会科「災害からくらしを守る」】
    2組の社会科の授業では、「災害からくらしを守る」をテーマに学習を進めていました。子供たちは、自然災害から人々を守るための活動について、過去に地域で発生した災害や、消防や警察などの関係機関の協力体制に注目しながら、様々な資料や動画を使って熱心に学習を進めていました。
    この学習の目的は、地域の人々や関係機関が、自然災害に対してさまざまな備えをしていることを理解することです。また、日頃から必要な備えをするなど、自分たちに何ができるかを考え、主体的に学習に取り組んでいました。災害時に人々を守る活動の働きについて、自分ごととして捉えることができたようです。