• 11月26日(水)、2年生を対象に「ストーリーテリング(素話)」の会を実施いたしました。今回の講師としてお招きしたのは、西遠地区の小中学校や幼稚園等で長く活動されている「ちいさなおなべの会」の皆様です。
    「素話(すばなし)」とは、普段の読み聞かせや紙芝居とは異なり、本や絵を使いません。語り手が物語を覚え、その言葉だけで語る形式のことです。
    視覚的な情報がない分、子供たちは耳から入る言葉を頼りに、自分自身の頭の中で情景を描き、お話の世界に入り込んでいきます。この活動には、子供たちの「聞く力」や「想像力」を育むというねらいがあります。

    今回は教室の机を移動させ、子供たちは床に座って、語り手の方を向いて聞きました。
    部屋の明かりやカーテンを調整し、中央のテーブルには、1本のろうそくが灯されました。
    ろうそくのやわらかな灯りの中、静寂に包まれた教室で語り手の方の声が響き始めると、子供たちの表情は真剣そのもの。物音がない集中した環境の中、どの子も物語の展開にハラハラしたり、笑ったりしながら、夢中になって聞き入っていました。私たち教員も子供たちと一緒になって、物語の世界を楽しませていただきました。
    【「ちいさなおなべの会」について】
    今回お越しいただいた「ちいさなおなべの会」というお名前は、グリム童話の『おいしいおかゆ』に由来しているそうです。物語の中の小さなおなべからおかゆがあふれ出るように、「たくさんのお話があふれるように語れたら」という願いが込められています。その願いのとおり、子供たちの心にお話があふれるすばらしい時間をありがとうございました。

    なお、本日は1年生も同様に実施する予定でしたが、学年内でのインフルエンザの感染拡大防止のため、誠に残念ながら実施を見送ることとなりました。楽しみにしてくれていた1年生の皆さんには申し訳ありませんが、体調管理を最優先としての判断となりますので、御理解いただけますと幸いです。

     
  • 11月25日(火)に、5年生の家庭科で「ごはんとみそ汁」の調理実習が行われました。日本の伝統的な日常食であるこの二品を通して、子供たちは日本の食文化の基本と、調理の段取りの大切さを学びました。

    今回の実習では、普段家庭で使われる炊飯器ではなく、耐熱ガラス鍋を使ってごはんを炊きました。水の中で対流が起こり、次第にお米の粒が大きく膨らんでいく様子や水気がなくなり、プチプチと音を立てながら水分が蒸発していく瞬間をガラス越しに、じっくりと観察することができました。子供たちは「こんな風になっていたんだ!」と多くの発見があったようです。教科書で学ぶだけでなく、五感をフルに使って調理を体験する貴重な機会となりました。

    みそ汁づくりでは、和食の味の決め手となる「だし」についても深く学びました。今回は、グループごとに煮干し、昆布、かつお節のいずれかからだしを取り、それぞれ風味の異なるみそ汁を調理しました。だしを取る手間を経験することで、素材から出る「うま味」の役割を実感したり、異なるだしでできたみそ汁の香りを比べ、「だし」によって香りが大きく変わることに気付いたりしました。「やっぱり、だしを取ると全然違うね!」という声が聞こえ、和食の奥深さに触れることができました。

    今回の実習の大きな目標の一つに、「調理計画(段取り)を立て、手際よく作業する」ことがありました。
    「ごはんは炊きあがるまでに時間がかかる」「みそ汁は手早く仕上げたい」という調理の特性を理解し、ごはんが炊きあがるタイミングに合わせてみそ汁を完成させるよう、グループで役割分担と手順を確認しながら調理を進めることができました。
    時間を意識し、協力しながら作業を進める中で、計画を立てることの重要性を体で覚えたようです。

    自分たちで炊いたのごはんと、だしから取った風味豊かなみそ汁を味わう子供たちの表情は、達成感に満ち溢れていました。
    この実習を通して学んだ、和食の基礎や段取り力は、今後の生活の中で必ず役立つことでしょう。御家庭でも、ぜひ今回の体験について話題にしていただければと思います。

     
  • 11月21日(金)に中4B組で研究授業を行いました。
    本校では、「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題に掲げ、子供たちが自らの学びを深められる授業づくりに取り組んでいます。今回の中4B組の授業も、その実践の一つです。

    今回の学習テーマは「クリスマス会をしよう」です。ただのイベント準備ではありません。この単元には、準備や運営を通して「自分のできることや得意なこと」に気付き、友達と協力し合うという大切なねらいがあります。授業の中心としては、「好き・得意グラフ」を使った役割分担の話合いです。
    本校が今年度重点を置いているクラウドの活用が、ここでも光っていました。
    子供たちはタブレット型端末(オクリンクプラス※)を使い、自分の「好きなこと・嫌いなこと」「得意なこと・苦手なこと」を座標軸に整理した「好き・得意グラフ」を作成・共有しました。
    「自分は話すのが好きだから司会をやりたい」
    「〇〇さんは集中して作業するのが得意だから、景品づくりが向いているんじゃない?」
    このように、グラフでお互いの特性を「見える化」することで、自分自身の役割を主体的に考えたり、友達の良さを認め合ったりする姿が見られました。
    苦手なことがあっても、誰かの得意がそれを補う。「違い」があるからこそ協力できるということに気付く、温かい時間が流れていました。

    9年生(学園リーダー)から7年生までが在籍する中4B組。異年齢の集団の中で、一人一人が自分の役割に責任をもち、認め合いながら成長していく姿は、小中一貫校である本校が目指す「9年間をつなぐ学び」そのものです。
    クリスマス会本番に向け、中4B組の子供たちがどのように協力し、準備を進めていくのか、今からとても楽しみです。

    ※オクリンクプラスとは・・・
    児童生徒が学校で使用する「デジタルの学習ノート」や「発表ツール」のようなものです。タブレット型端末を使って、自分の考えをまとめたり、友達と意見を交換したり、教師に提出したりと、様々な学習活動に活用できるツールです。
    これまでのノートや発表資料の作成が、タブレット型端末上でよりスムーズに、そして楽しくできるようになりました。この「オクリンクプラス」は、ベネッセコーポレーションが学校向けに提供している学習支援ソフト「ミライシード」の中の主要なアプリです。児童生徒が主体的に学び、思考力を高めることを目的として開発されています。

     
  • 11月18日(火)、2年生が生活科の学習として「町たんけん」に出かけました。

    今回の学習は、教室を飛び出し、実際に庄内地区の様々な場所を訪問、利用させていただく活動です。自分たちの住む庄内地区にはどんな場所があるのか、自分たちの生活とどのように関わっているのかを肌で感じ、「地域の人々への親しみ」や「安全な生活・適切な接し方」を学ぶことを大切にしています。

    御協力いただいたのは、龍泉寺、ぐーちょきパン、ヴィラバカンス浜名湖、舘山寺郵便局の4か所です。

    「行ってきます!」と元気に出発した子供たち。お店や施設の方々に元気よく挨拶をし、少し緊張しながらも質問をする姿が見られました。
    「ここにはこんな秘密があったんだ!」「お店の人はこんな気持ちで働いているんだね」
    と、普段何気なく通っている場所でも、新しい発見に目を輝かせていました。
    学校に戻ってからは、それぞれのグループが見つけた「発見」をみんなで共有しました。
    「また行ってみたい!」「今度はお家の人と行く!」といった声もあがり、自分たちの住む庄内地区がもっと好きになったようです。

    お忙しい中、2年生の子供たちを温かく迎え入れ、貴重な体験をさせてくださった各施設の皆様、本当にありがとうございました。
  • 本日11月27日(木)、6年生が待ちに待った修学旅行へ元気に出発しました。
    行き先は東京方面。子供たちの思い出に残る2日間の始まりです。
    出発に先立ち、昨日26日(水)には出発式を行いました。
    校長先生からは「みんなで楽しめる修学旅行にしましょう」というお話があり、子供たちも真剣な眼差しで聞いていました。
    また、今回の修学旅行のスローガンは、「見て学んで 知識と心 みんなで作る修学旅行」です。
    式の中では代表児童2名が、このスローガンのもと、今回の修学旅行での目標を発表してくれました。

    今朝は6時10分という大変早い集合時刻でした。保護者の皆様におかれましては、早朝からの準備や送迎など、多大なる御協力をいただき心より感謝申し上げます。
    おかげさまで、遅れることなく集合し、予定通り6時30分にバスに乗車し、東京に向けて出発することができました。バスの窓から手を振る子供たちの笑顔は、期待に胸を膨らませている様子を伺うことができました。

    今回の1泊2日の旅程は以下の通りです。
    【1日目:11月27日(木)】
    日本の政治の中心である国会議事堂の見学、東京のシンボル東京タワー、そして夜は子供たちが楽しみにしている東京ディズニーランドで、学びと思い出作りを行います。
    【2日目:11月28日(金)】
    2日目は、以下の3つのコースに分かれて体験学習を行います。
    ・江戸切子体験コース
    ・国立科学博物館コース
    ・食品サンプル体験コース
    それぞれの体験を終えた後は、浅草にて全員が合流。仲見世での散策やお土産購入を楽しんでから帰路につきます。

    修学旅行中の詳しい様子や子供たちの活動写真は、後日改めてこのブログでご紹介する予定です。
    一回り大きく成長して帰ってくる6年生の姿を、楽しみにお待ちください。

     
  • 11月18日(火)に8年1組で保健体育科の研究授業(単元名:「球技(ゴール型) バスケットボール」)を実施しました。

    本校は研究主題を「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~ 』として、「なぜだろう」「できた」「分かった」「なるほど」といった、実感や納得を伴った学びの姿の実現を目指しています。今年度は特に、教科等の特質を踏まえた「考えるための技法」(順序付ける、比較する、関連付けるなど)を活用できる学習活動の工夫 、そして「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的充実を図る手法としてクラウドを活用することに重点を置いています。

    今回の授業では、バスケットボールの「3×3(スリーバイスリー)」という種目を取り入れました 。この種目は、少人数でコート内を動き、より多くの子供たちがボールに関わる時間をもてるという利点があります。

    子供たちは、前回の練習試合の試合動画をクラウド(オクリンクプラス)上に保存し、これを見ながら自分たちのチームの課題を洗い出しました。「ボール保持者がもっと周りを見てパスしたほうが良い」といったように、動画という客観的な資料を使って課題を見つけ、解決のための作戦を話し合う活動が行われました。このように、クラウドの活用は、子供たち一人一人が自分の課題と向き合い、チームで協働しながら課題解決を図るための手立てとなっていたのではないかと思います。

    本時の目標は、「試合動画を見て、自分たちのチームの課題について話し合う活動を通して、課題を解決するための作戦を考え、それを実践すること」でした。

    子供たちは、前時の試合動画から考えた作戦を実践できるようにと、練習試合を進めていました。試合を重ねるごとに動きも活発になり、どこでパスをもらえばいいかを考えながら試合を進めることができました。振り返りの時間を確保するのはなかなか難しかったですが、みんながしっかりと考えながら動くことができました。今回の練習試合の振り返りも試合動画をもとに一人一人が考えられるように確認し、授業を終えました。

    保健体育科の見方・考え方である「運動やスポーツを、その価値や特性に着目して捉え、自己の適性等に応じた関わり方と関連付ける」という視点を働かせ、「比較する」「理由付ける」「見通す」といった「考えるための技法」 を使って、よりレベルの高い攻防を展開しようとする姿につながっていました。

    今回の研究授業は、子供たちが課題を「自分のこと」として捉え、主体的に学びを深める姿が見られ、「できた」「分かった」という実感に伴う確かな自信を育む機会となったのではないかと思います。これからも本校では、9年間の学びをつなげられるよう、地域とともに未来を担う子供たちの育成に向けて、授業改善に取り組んでいきたいと思います。
  • 11月21日(金)の5,6校時に、高等部(中学校)の子供たちによる「総合的な学習の時間」の集大成として「庄内未来研究所 探究学習発表会」を行いました。

    本校の高等部(中学校)では、子供たち全員が「庄内未来研究所」の研究員となり、「健康部」「環境部」「産業部」の3つの部に分かれ、さらに防災・福祉・観光・浜名湖・テクノロジー・歴史・グルメ・花とみどりといった専門の課に所属して活動しています。
    今回は、その活動の報告として、情報交換会を行いました。
    探究活動のテーマは、「庄内地区を、20年後も元気な地域にしよう! ~中学生の私たちに今できることはなんだろう~」です。
    子供たちはこの大きな問いに向かい、自分たちなりに課題を設定し、調査や考察を重ねてきました。
    発表会では、「成功した例」や「完成形」だけの発表ではありません。
    「まだ解決できていない課題」や「研究途中の悩み」もあえて共有しました。これは、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を回し、失敗や未完成の中から新たな気付きを得ることを重要視しているからです。
    成果物を見せることよりも、探究のプロセスそのものや、そこから子供自身が何を考えたかを紹介し合うことに重きを置きました。

    会場となった各教室では、7年生から9年生までの異学年が入り混じり、3回のローテーションで発表を行いました。
    上級生の深い考察に下級生が刺激を受けたり、逆に下級生の素朴な疑問が新たな視点を生んだりと、学年の枠を超えた「庄内未来研究所」ならではの活発な「対話」が見られました。
    子供たちは、
    「なぜそのテーマを選んだのか」
    「調査から何が見えてきたのか」
    「20年後のふるさとのために、今、自分には何ができるのか」
    について、15分という持ち時間の中で、熱心に発表していました。

    今回発表している子供たちの姿は、自分たちの住む地域の未来を真剣に考え、堂々と意見を交わす頼もしい「若き研究員」そのものでした。これは、日頃よりアドバイザーとして御協力いただいている地域の方々のおかげです。

    6校時には教室に戻り、様々な発表から得た刺激をもとに、振り返りを行いました。
    今回の気付きが、次年度の活動や、将来の社会参画へとになることを期待しています。

     
  • 11月19日(水)20日(木)の2日間、本校の3、4年生を対象に、タグラグビー教室を開催しました。

    今回は、日頃より地域貢献活動の一環として静岡ブルーレヴズの育成担当スタッフの方にお越しいただき、「ラグビーを通じた青少年の健全な育成」「スポーツに親しむ人材の育成」「子供たちの体力向上」を目標に、大変貴重な指導をしていただきました。

    19日の初日は、タグラグビーの基礎をしっかりと学びました。スタッフの方の熱心なご指導のもと、子供たちは運動場を駆け回り、汗を流しました。基本のパス練習として正確にボールをつなぐことの重要性に、タグを取られないためのステップを学び俊敏な動きと駆け引きの楽しさを、そして、タグを取られても諦めず、チーム全員で次のプレーにつなげる連携の大切さを学ぶことができました。

    体を動かしながら、タグラグビーの楽しさと奥深さを体験することができました。子供たちの成功したときの満面の笑みが印象的でした。

    20日の2日目は、いよいよ試合形式でタグラグビーを行いました。

    初日に学んだ基本を生かし、複雑なルールも実際のゲームを通して確認していきました。初めは戸惑う様子も見られましたが、試合が進むにつれて、
    「パス!」「後ろだよ!」
    といったチームメイトへの掛け声や、相手チームの動きを予測してタグを取りに行くプレーが多く見られるようになりました。
    ルールを理解しながら、全力で走り、声を掛け合い、仲間と協力してトライを目指すタグラグビーの醍醐味を存分に味わえたようです。

    タグラグビーを通じて、子供たちは体を動かすことだけでなく、チームワークやコミュニケーションの重要性など、多くのことを学ぶことができました。
  • 11月12日(水)に7年2組で保健体育科の研究授業を行いました。

    施設一体型の小中一貫校である本校の校内研修は、「9年間をつなぐ学び舎の創造 〜見方・考え方を働かせて〜」を研究主題としています。
    これまでの取り組みから、仲間と協働して学ぶ楽しさを感じる生徒は増えてきましたが、対話を通じて自ら学びを深めるという点に課題がありました。そこで、新しい時代に求められる資質・能力を育むため、生徒一人一人が各教科等の見方・考え方を働かせながら学びを深め、確かな自信を育んでいけるよう、授業改善を進めています。
    研究の仮説として、「ひと・もの・こと」との関わりに重点を置いた授業づくりを進めること、そして教科のねらいを明確にした上で「考えるための技法」(課題解決に必要な思考の方法)を活用する学習活動を工夫することで、対話が活性化し、学びが深まると考えています。

    今回の研究授業の目標は、チームでの話合いや練習を通して、空いた場所に走り込んでパスをもらうことや、マークされていない味方にパスをすることができるようになることでした。

    授業では、単元を通じた研究との関わりとして、保健体育科の「見る・支える」の視点から、チーム内で互いに見合う活動やアドバイスを行い、「協働的な学び」を促すことを重視しました。また、生徒一人一人の役割を明確にさせて「個別最適な学び」を促すため、タブレット型端末を活用して動画を撮影し、個人やチームで課題の改善に活かすという工夫も見られました。

    生徒たちは前時の試合を振り返り、「なぜパスがつながらなかったのだろう」「どう動けばよかったのだろう」という疑問を共有しました。この課題解決に向けて、「ボールを持っている人」と「ボールを持っていない人」の動きについてチームで話し合い、空いている場所へ動く大切さを確認しました。話し合った内容を活かすため、数的有利な状況(4対3)での練習に取り組みました。ドリブル禁止のルールで、空いている空間を見つけることに集中し、走り込む場所をマーカーで示すなど、共通理解を図る指導上の工夫がなされました。練習の合間にはチームで話し合う時間が設けられ、練習に参加していない生徒もアドバイスできるようにすることで、全員が活躍できる場が設定されていました。
    これらの活動を通して、生徒たちは課題解決のために、ボール操作や空間利用といった保健体育科の見方・考え方を働かせ、積極的に「協働的な学び」を深めることができていたと捉えています。

    これからも9年間を通じて、生徒たちが「わかった」「できた」という実感と納得を伴った学びを積み重ね、確かな自信を育んでいけるよう、研究を継続してまいります。
  • 11月11日(火)に、1年1組で道徳科の研究授業が行われました。庄内学園が目指す「9年間をつなぐ学び舎の創造〜見方・考え方を働かせて〜」という研究主題に基づき、教員一同が日々、授業改善に取り組んでいます。

    本学園は施設一体型の小中一貫校として9年間を通して児童生徒が確かな自信と新しい時代に求められる資質・能力を育むことを目標にしています 。子供たちが「なぜだろう」「どういうことだろう」という疑問や、「できた」「分かった」「なるほど」といった実感や納得を伴った学びの姿の実現を目指しています。 各教科の特質に応じた「考えるための技法」(順序付ける、比較する、関連付ける、多面的に見るなど)を活用する学習活動を工夫することで、より深い学びへとつなげられるようにしています。

    今回の研究授業は、1年1組の道徳科の授業でした。本時の主題は、「みんなでつかうときには」【規則の尊重】 でした。教材文から約束やきまりを守る3匹の動物の気持ちを想像し、なぜきまりを守ることが大切なのかを話し合いました。特に、子供たちが日常の中で「約束やきまりを守ってよかったと思ったこと」について、事前にオクリンクプラスで撮った写真をグループで見ながら話し合う活動を取り入れました。この活動により、子供たちは「比較する」(守った場合と守らなかった場合)や「理由付ける」(なぜ守ってよかったのか)などの「考えるための技法」を働かせながら、みんなが気持ちよく安心して過ごすために約束やきまりがあるという本時の価値に迫ることができました。また、このクラウドを活用した活動は、一人一人が自分の考えを表現し、仲間と共有する「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図る手法の一つとなりました 。今後も本学園では、子供たちの「できた」「分かった」という実感を積み重ね、9年間で確かな自信を育めるよう、授業改善に努めていきたいと思います。