2025年

  • 庄内学園が「第28回 浜松市花と緑のコンクール 学校部門」において、栄えある最優秀賞を受賞いたしました。昨年に引き続き、2年連続の快挙となります。

    10月19日(日)には、校長先生がアクト通りの会場にて開催された「浜松花と緑の祭」の中の授賞式に出席し、最優秀賞の賞状と楯を、また副賞として美しいガーデンマムや胡蝶蘭などをいただいてきました。

    今回の受賞は、本校正門を彩る花壇の美しさを評価いただいたものです。この花壇は、本校の環境委員会の児童生徒と保護者ボランティアの皆様が中心となり、はままつフラワーパーク職員の方の専門的な御指導のもと、苗植え、そして日々の水やりや手入れを行ってきました。

    特に今年は記録的な酷暑となり、例年通りのお世話だけでは花々を美しく保つことが大変困難でした。そのような状況の中、児童生徒とボランティアの皆様が、例年以上にきめ細やかな工夫を凝らし、多めの水やりや定期的な草取りを丹念に行うことで、この難局を乗り越え、きれいな花壇を維持することができました。この地道な努力と愛情が、今回の受賞につながったものと感じています。

    この最優秀賞は、児童生徒の努力はもちろんのこと、暑い中、ともに汗を流してくださった保護者ボランティアの皆様、そして適切な御指導をいただきましたはままつフラワーパーク職員の方の温かい御支援の賜物です。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

    今後も、本校は美しい環境の中で子供たちが健やかに学ぶことができるよう、花と緑あふれる学校づくりを続けていきたいと思います。苗の秋植えを12月8日(月)に行う予定です。今後とも御協力をよろしくお願いいたします。

     
  • 11月15日(土)に開催される今年度の「潮鳴祭(アクティブダンスフェスティバル)」に向けた、曲決めの話合いが10月20日(月)の昼休みに行われました。
    潮鳴祭は、単なる発表会ではなく、縦割りグループが協力してダンスを「創作」する過程そのものに大きな教育的価値を置いています。主な目的は以下の二点です。
    〇協働と表現力の育成: 異学年で協力し、振り付けのアイディアを伝えたり、様々な意見を尊重しながらまとめたりする力を身に付けること。
    〇困難を乗り越える力: 意見が対立したり、なかなかまとまらなかったりする困難な状況を、粘り強い話合いによって解決する力を育むこと。
    1~6年生(小学生)で構成された「縦割りグループ」が集まり、ダンスを創作するための「候補曲」を決定する話合いを行いました。
    候補として挙がっているのは、「ダンスホール」「ウィーアー!」「ライラック」「I wonder」「Happiness」「ツバメ」「夜に駆ける」の7曲です。どの曲も魅力的で、子供たちからは「この曲でこんなダンスがしたい!」という熱い想いがあふれていました。

    話合いでは、まずそれぞれの曲を実際に聴きながら、
    「この曲だと、みんなが踊りやすい明るいダンスになりそう!」
    「このテンポなら、高学年はかっこいいステップ、低学年はかわいらしい動きができそう!」
    「この曲は少し難しいけど、挑戦して最高のダンスを創りたい!」
    といったように、「ダンスを創作する」という具体的な視点をもって活発に意見交換がなされました。

    話合いの中心となったのは、やはり6年生のリーダーたちです。単に自分の意見を主張するのではなく、下級生一人一人の意見をしっかりと引き出し、全員が納得できる方向に議論を導こうと奮闘していました。
    異なる意見をもつメンバーが「この曲なら、みんなが熱中して創れる」という共通認識をもつまで話合いを続け、どのグループも、2曲の候補曲を選び出すことができました。意見がぶつかり合う場面も確かにありましたが、最後まで粘り強く耳を傾け、最善の選択肢を見つけ出す姿が見られました

    今回の曲決めを通して、子供たちはすでに潮鳴祭の大きな目標である「困難を乗り越える力」「意見をまとめる力」を身に付け始めています。
    この決定した曲をもとに、潮鳴祭の日に異学年でのダンス創作を行います。本番の11月15日(土)に向けて、子供たちのさらなる成長に御期待ください!

     
  • 秋晴れの爽やかな一日となった10月17日(金)、本校では小学生を対象に「新体力テスト」を実施いたしました。

    前日の16日(木)はあいにくの雨でやむなく延期となりましたが、今日はその分、子供たちの熱気がグラウンドや体育館にあふれ、活気ある一日となりました。

    新体力テストは、単に体力レベルを測るだけでなく、「健康な生活習慣の確立」と「生涯スポーツへの意識向上」を目的とした重要な教育活動です。子供たち一人一人が、自分の体に関心をもち、健康的な生活を意識するきっかけとなります。

    17日(金)は、各学年団に分かれ、体育館やグラウンドで以下の種目に挑戦しました。
    握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20mシャトルラン(後日実施予定)、50m走、立ち幅跳び、ソフトボール投げの全8種目。
    走る、投げる、跳ぶ、そして柔軟性や筋持久力など、様々な角度から今の自分の体力と向き合いました。

    子供たちは、種目ごとに「あと少し!」と粘り強く挑戦したり、自己ベストを目指して真剣な表情を見せたりしました。
    新体力テストを通じて「運動することの楽しさ」や、「自分の限界に挑戦し、目標を達成する喜び」を体全体で感じてくれたことと思います。
    このポジティブな経験が、子供たちが将来にわたって運動やスポーツを継続していく意欲につながることを願っています。

    今回の結果は、後日、一人一人に配付し、御家庭でもお子様の体力状況について御覧いただく予定です。
    学校としては、今回の全体としての体力の傾向を詳細に分析し、来年度以降の体育科の授業や、休み時間の運動、健康教育など、教育活動全体に活かしていきたいと思います。

     
  • 10月16日(木)、4年生が総合的な学習の時間(はまなこ学習)に、浜松市の出前講座である「手話体験講座」を受講しました。

    本校の4年生が「はまなこ学習」で目指しているのは、単なる知識の習得ではありません。子供たちが現代的な諸課題を探究し、「自己の生き方」を考えていくための「探究的な見方・考え方」と、よりよく課題を解決し、「全ての人とともに生きる(共生)」を大切にする意識を育むことです。

    今回の「手話体験講座」も、この目標を達成するための核となるテーマであり、体験を入り口として、社会の課題を多角的な視点から捉え、自分たちに何ができるかを深く考える探究サイクルを重視しています。

    出前講座では、日常生活で手話を中心にコミュニケーションをとっている方と手話通訳士の方を講師にお招きし、聴覚に障がいがある方々とのコミュニケーションについて学びました。

    子供たちはまず、耳が聞こえないということが、日常生活の中でどのような不便さや、時に不安につながるのかを、講師の先生の具体的なお話を通して想像しました。

    その後、実際に挨拶などの簡単な表現を手話で教えていただきました。手話でクイズを出してもらうことで、子供たちは夢中になり、積極的に手を動かして懸命に表現しようとしていました。

    「音が聞こえない中でのコミュニケーションは難しいけど、気持ちを伝えるには表情や手の動きが大切」「相手が伝えようとしていることを、一生懸命に受け取ろうとすることが大事だと分かった」など、体験後の感想には、相手の立場に立って物事を捉えようとする、深い気付きが見られました。

    今回の手話体験講座は、子供たちが福祉という課題に触れ、自分たちの身の回りにある課題に「なぜ、どうして」という問いをもつための、貴重な「課題の設定」の機会となりました。

    今後、4年生は今回の体験をもとに、福祉に関する情報をさらに収集・整理し、「自分たちに何ができるか」を主体的・協働的に考え、発信・表現する活動へとつなげていきたいと思います。
  • 10月15日(水)、本校の4年生が村櫛小学校の4年生をお迎えし、交流活動を行いました。

    本校は施設一体型の小中一貫校ですが、中学校に進学する際には村櫛小学校の皆さんも同じ校舎で学ぶことになります。3年後の7年生で仲間となる子供たちと出会い、親睦を深めました。

    3校時には音楽室にて、お互いの学校の様子を紹介し合いました。少し緊張した面持ちでしたが、それぞれの学校での学習や行事、日々の生活について、工夫を凝らした発表を通じて伝え合いました。異なる環境で過ごしているお互いの学校生活への理解が深まったようです。

    続く4校時は、体育館へ移動し、ゲームなどを通して体を動かしながら交流を深めました。互いに声を掛け合い、協力したり笑い合ったりするうちに、当初の緊張も解け、一気に距離が縮まりました。活動後の子供たちの表情からは、楽しい時間を過ごせた充実感がうかがえました。

    今回の交流は、10月31日(木)に庄内協働センターで実施予定の福祉体験学習を村櫛小学校の皆さんと合同で行うための、大切な準備でもあります。今日の活動を通じて培ったつながりを大切に、今後も定期的な交流活動を継続し、子供たちの円滑な進学と豊かな人間関係づくりを支援していきたいと思います。
  • 10月15日(水)4校時に、国語科の研究授業を実施しました。

    本時は、単元のゴールとして「宮沢賢治の世界の魅力を語る会」が設定されていました。
    グループで語る会を始める前に子供たちは、宮沢賢治の作品の魅力を語り合う上で、「①表現」「②内容」「③込められた思い」という3つの視点に着目し、自分の考えを話し合うことを確認しました。

    そして、子供たちは、事前にクラウド環境のアプリ(オクリンクプラス※)を用いてまとめた資料を提示し、自分の考えを発表しました。これにより、一人一人の深い読み取りを共有することができました。

    授業の終盤では、宮沢賢治の人生観や作品に込められた思いを深く考察しました。
    「読書」とは、作者を知り作品を読むことでその魅力が分かり、自分の生き方について深く考えられることだと学びました。

    本校は施設一体型の小中一貫校として、「9年間をつなぐ学び舎の創造 〜見方・考え方を働かせて〜」を研究主題として掲げ、日々の授業改善に努めています。
    変化の激しい現代社会において、子供たち一人一人がよりよい社会と幸福な人生の創り手となるためには、学習内容を深く理解し、生涯にわたって学び続ける力を身に付けることが求められています。
    この目標を実現するため、本校の研修では、学校教育で求められる「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」、そして「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業づくりを推進しています。特に、小中の教職員がグループをつくり、それぞれの研究授業を行い、お互いの授業を見合う活動を継続することで、小中9年間を見通した学びの系統性を深めています。

    これからも全教職員が一丸となって研鑽を積み、「全ての子供たちの可能性を引き出す」ための授業づくりを推進していきたいと思います。
    ※オクリンクプラスとは・・・
    児童生徒が学校で使用する「デジタルの学習ノート」や「発表ツール」のようなものです。タブレット型端末を使って、自分の考えをまとめたり、友達と意見を交換したり、教師に提出したりと、様々な学習活動に活用できるツールです。
    これまでのノートや発表資料の作成が、タブレット型端末上でよりスムーズに、そして楽しくできるようになりました。この「オクリンクプラス」は、ベネッセコーポレーションが学校向けに提供している学習支援ソフト「ミライシード」の中の主要なアプリです。児童生徒が主体的に学び、思考力を高めることを目的として開発されています。
  • 10月14日(火)の2校時、本校の校内研修の一環として、2年1組の国語科の研究授業がありました。

    本校では、「9年間をつなぐ学び舎の創造 〜見方・考え方を働かせて〜」を研究主題に掲げ、子供たちが自信をもって自分の思いや考えを表現し、深く学ぶことができる授業づくりを教職員全員で推進しています。

    今回の単元は「きせつのことば〜秋がいっぱい~」です。本単元の大きなゴールは、子供たちが集めた秋の言葉を使って「秋のよさを伝えるオリジナル秋かるた」を制作し、それを活用して遊ぶことです。

    授業では、このゴールを明確に見据えながら、子供たちが知っている秋の言葉を出し合い、集めた言葉を「食べ物」「虫」「植物」「その他」といったカテゴリー(上位語)で分類し、グループごとにXチャートに書き込んでいく協働的な学びを展開しました。

    この活動は語彙の量を増やすことだけではありません。 単に言葉を集めるだけでなく、「食べ物」「虫」といった国語科ならではの「見方・考え方」を働かせながら、言葉を分類・整理しました。一人一人がもつ語彙の力を発揮し、それをグループでの対話を通じて共有することができました。

    秋のオリジナルかるたを作るという創造的なゴールがあることで、子供たちは学習の見通しをもちながら言葉集めの活動に取り組むことができました。

    今回の研究授業は、「はままつの教育」で求められる、ICTを活用した学びの充実 や、本校の研修計画にあるクラウド環境を活用した授業実践 の視点も踏まえたものです。

    教職員一同、今回の授業で得られたことを共有し、引き続き、子供たちの「生きる力」を育むため、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に努めていきたいと思います。
  • 10月10日(金)の昼休み、本校の初等部(1~4年生)の子供たちが学年の垣根を越えた楽しい交流の時間が実現しました。

    この活動は、初等部リーダーを務める4年生が中心となって企画・運営した「けいどろ」プロジェクトです。初等部のみんなの「輪を深める」ことを目標に、4年生が一生懸命に準備を進めてきました。
    昼休みが始まると、たくさんの初等部の子供たちがグラウンドに集まってきました。企画した4年生のリーダーが、ルール説明をしました。みんなは早く「けいどろ」をしたい気持ちを抑えながら聞いていました。
    そしていよいよ「けいどろ」スタート!グラウンドいっぱいに初等部の子供たちが元気よく駆け回る姿が見られました。学年の違いを超えて、一緒に追いかけたり、協力して逃げたり。笑顔と歓声が絶えることはありませんでした。
    なんと、校長先生も子供たちに交じって参加!子供たちと一緒にグラウンドを走り回る姿に、さらに大きな盛り上がりを見せました。

    今回の「けいどろ」プロジェクトは、4年生のリーダーシップのもと、初等部の子供たちが一つになれた素晴らしい活動となりました。このような体験を通して、子供たちは主体的に活動することの大切さやルールを守る姿勢を学びながら成長していくと考えています。。
    本校では、施設一体型小中一貫校の特性を活かし、子供たちがそれぞれの段階(初等部リーダー、小学校リーダー、学園リーダー)でリーダーシップを体験し、育むための教育活動を充実させられるように教育活動を行っています。
    これからも、この段階的なリーダー育成の教育課程を通じて、子供たちの主体性や社会性を力強く育んでいきたいと思います。
  • 10月9日(木)の3、4校時、2年生の教室において、生活科の授業で取り組んできた「おもちゃランド」が開園し、1年生を招待して交流活動が行われました。
    2年生は、生活科の授業で牛乳パックや空き容器などの身近な材料を使い、様々なおもちゃを工夫して製作してきました。この活動の集大成として、1年生に楽しんでもらうための「おもちゃランド」を企画・運営しました。
    おもちゃをどうしたら楽しんでもらえるか、どう説明したら伝わるかを考え、この日を迎えた2年生。当日は、自分たちの作ったおもちゃの使い方や楽しみ方を、とても分かりやすく、そして優しく1年生に説明する姿が見られました。優しく声を掛ける2年生の姿は、立派な「お兄さん・お姉さん」そのものでした。
    一方、招待された1年生は、手作りのおもちゃの数々に目を輝かせ、終始笑顔で活動を楽しんでいました。上級生と下級生が温かく関わり合い、教室全体が活気に満ちた、素晴らしい時間となりました。
    今回の2年生による「おもちゃランド」の活動は、身近な人々との関わりを通して、自分たちの成長を実感し、優しさや責任感を育むとともに、思いや願いを実現するために試行錯誤する力を養う、大変貴重な学習の場となりました。
    今後も、子供たちが豊かな体験を通じて、社会や人々と関わりながら自立の基礎を築けるよう、教育活動を工夫していきたいと思います。
  • 昨日10月8日(水)、さわやかな秋晴れのもと、本校の2大行事の1つ大運動会を無事に開催することができました。今週初めまでの天気予報では天候が心配されましたが、見事に晴れ上がり、絶好の運動会日和となりました。
    早朝よりお集まりいただきました保護者の皆様、地域の皆様には、温かい御声援と多大なる御協力をいただき、心より感謝申し上げます。

    【スローガン「ブルーハワイいちご美味しいのはどっちだ?」】
    今年の運動会は、生徒が考えたユニークなスローガン、「ブルーハワイいちご美味しいのはどっちだ?」のもと、青団(ブルーハワイ)と赤団(いちご)に分かれて熱戦を繰り広げました。
    本校は施設一体型の小中一貫校として、1年生から9年生までが縦割りグループを構成して運動会に臨みました。
    「どっちが美味しいか?」を決めるかのように、児童生徒一人一人が、競技、応援、演技のすべてにわたり、最後まであきらめずに全力を出し切る姿は、大変感動的でした。走ったり、跳んだり、仲間と協力して演技をしたりする姿に、大きな拍手が送られました。
    小中学生が一体となった場面では、まさに本校の小中一貫教育の良さを実感することができました。
    小学生全員が演技した学園歌ダンスでは、テントで観覧していた中学生が自然と立ち上がり一緒に踊り出す姿が見られました。
    プログラムの最後、中学生が赤団、青団に分かれて披露した潮鳴ソーランでは、観覧席の小学生が一緒にソーランを踊り出し、会場全体が活気に満ちあふれました。
    学年の垣根を越えた温かい交流は、本校ならではの光景です。

    本校が目指す、それぞれの発達段階に合わせたリーダーシップが随所に見られたことも、今回の運動会の大きな成果です。
    団ごとの応援では、6年生が応援リーダーとして、中学生である上級生を含めた団員全員を力強く引っ張る姿は、目覚ましいものでした。また、その6年生を後押しし、精神的な柱となったのは、9年生の応援団長をはじめとする応援団のメンバーたちでした。下級生の意欲を引き出し、上級生として団をまとめ上げる9年生の姿、そして上級生を巻き込みながら団を統率する6年生の姿は、互いを尊重し高めあう本校の縦割り活動の深まりを感じさせました。

    この運動会を通して、子供たちは協力することの大切さや、役割を果たす責任感を改めて学んだことと思います。
    ブログでは、この運動会で活躍したそれぞれの学年の生き生きとした姿を、以下の写真にてご紹介させていただきます。ぜひ御覧ください。

    改めまして、昨日は誠にありがとうございました。これからも、地域とともに子供たちの健やかな成長を支えてまいります。引き続き、本校教育活動への御理解と御協力をお願いいたします。