2025年

  • 10月25日、浜松ガーデンパークにて「浜松地区駅伝大会」が開催され、本校から男女それぞれ1チームが出場しました。
    選手たちは日頃の練習の成果を存分に発揮し、熱いドラマを刻んでくれました!
    この日のために、選手たちは夏休みから本格的に練習を開始しました。
    記録的な猛暑が続く中、太陽が照りつけるグラウンドで、ときには厳しいトレーニングを、ときにはチームメイトと励まし合いながら、約3か月間にわたって襷(たすき)に込める思いを磨き上げてきました。
    大会には、浜松地区から多くの強豪校が集まる中、本校チームは以下の成績を収めました。

    男子チーム: 51チーム中 23位

    女子チーム: 47チーム中 33位

    厳しい競争の中、両チームとも出場した選手全員が、最後の最後まで襷を繋ぎ、全力で走り抜く姿は、学校の代表として本当に誇らしいものでした。順位以上の「価値」と「感動」を私たちに与えてくれたと思います。
    この駅伝大会での成果は、選手のみならず、サポートに回ってくれた部員たち全員が努力を継続し、仲間を信じ、チーム一丸となって目標に向かって突き進んだ証です。
    学校の代表として、厳しい練習に耐え、素晴らしい走りを披露してくれた駅伝部の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、感動をありがとう!
    この経験は、皆さんの今後の学校生活や人生において、大きな力となるでしょう。私たちは、この健闘を心から讃えたいと思います。
    保護者の皆様、関係者の皆様にも、日頃からの温かいご支援、ご声援に心より感謝申し上げます。
  • 10月23日(木)に、学校全体で取り組んでいる校内研修の一環として、9年生の社会科(公民的分野)で研究授業を行いました。

    今回の社会科の授業は、「日本は民主主義の国といえるか」という現代社会の根幹に関わるテーマを深く追究する大単元の中間報告として行われました。
    子供たちは、若者の投票率の低さや女性議員の少なさ、政治とメディアとのかかわりなど、日本の民主主義が抱える課題にも着目し、それらに対する自分なりの解決策や将来のあり方についてまとめる「追究レポート」を作成しています。
    この日の授業は、「追究途中の交流」を中心に行いました。子供たちは、作成途中のレポートを互いに見せ合い、付箋などを使ってアドバイスを交換しました。
    前時までに子供たちは一人一人が自身の関心に基づいてテーマを深掘りする「追究レポート」作成に取り組みます。
    本時では、他者との「対話」を通じて、自分のレポートの良さや修正点をつかみ、追究の見通しを再構築しました。
    子供たちは、付箋やタブレット型端末を効果的に活用し、情報を整理・共有しながら活発な意見交換を行い、学習内容を人生や社会の在り方と結び付けて深く理解しようと努める「主体的・対話的で深い学び」を実践しました。

    今回の授業は、本学園の校内研修の研究主題「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」 に基づいています。
    子供たちは、社会科ならではの「見方・考え方」を働かせ、「なぜだろう」「どういうことだろう」という疑問から出発し、「そういう考え方もあるのか」「なるほど」といった実感や納得を伴った学びを深めていました。
    小中一貫校である本学園の学園リーダーである9年生が、3年後に迫る選挙権の行使を見据え、社会事象を知り、平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力を身に付けられればと考えています。
  • 10月22日(水)に、2年生国語科の研究授業が行われました。
    今回の研究授業は、国語科「音読劇をしよう~お手紙~」の単元でした 。本時の目標は、物語の初読時にもった感想と、がまくん・かえるくんの音読劇を経験した後に書いた感想を比較し、登場人物の行動や気持ちを自分の体験と結び付けて深く考えることです 。
    子供たちは、例えば「音読劇でかえるくんの役をやったら、がまくんに優しくしてあげたい気持ちがよく分かるようになった」、「がまくん役をやってみたら、いらいらしたり怒れたりする気持ちが分かった」と、自分が役になりきる体験を通して、読みを深めていきました。
    感想の変化を考える中で、「どうして変わったのだろう」と自らに問い直し、その理由を「音読劇をしたら登場人物の気持ちがもっとよく分かったから」と説明する姿も見られました。
    また、本時の最後には、学習を通して理解が深まったがまくんかかえるくん、どちらに手紙を書きたいかを自分で選択しました。

    本学園は、施設一体型小中一貫校として「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題としています。これは、自分の考えに自信がもてず、表現をためらいがちな子供たちの課題を解決し、「なぜだろう」「そういう考え方もあるのか」と実感や納得を伴った学びを9年間を通して積み上げていくことを目指すものです。
    今回の国語科の授業では、「初読の感想と音読劇後の感想を比較する」という活動を通して、国語科の「見方・考え方」を意図的に働かすことができるようにしました。
    また、クラウド(オクリンクプラス)を活用して、音読劇の工夫やメモ、感想などを目に見える形で蓄積し、振り返りに活用しました。これは、今年度の重点の一つである「『個別最適な学び』と『協働的な学び』の一体的充実を図る手法として、クラウドを活用する」という研究内容を具体化したものです。
    今後も小学校と中学校の教員が小中合同グループを組み、それぞれの専門性をもって熱心に意見交換を行うことで、子供たちの9年間の学びの系統性を見通した指導のあり方を追究していきたいと思います。
  • この度、学校正門前に設置しております横断幕を、今年度版に一新いたしました。

    これは、この夏の中体連(中学校体育連盟)の各種大会におきまして、優秀な成績を収めた生徒個人、及びチームの栄誉を称えるものです。
    今年度も生徒は日頃の練習の成果を存分に発揮し、素晴らしい結果を残してくれました。この横断幕には、彼らが流した汗と努力、そしてチーム一丸となってつかみ取った感動がつまっています。

    学校にお立ち寄りの際、あるいは近くをお通りの際には、ぜひ正門前で立ち止まって御覧いただき、生徒たちの頑張りに温かいエールを送っていただけますと幸いです。
  • 10月22日(水)、5年生を対象に、地域で茶業を営む宇津山製茶の日本茶インストラクターの方々を講師にお招きし、「お茶講座」を実施しました。

    講座ではまず、お茶の歴史や、緑茶・紅茶・ウーロン茶といったお茶の種類の違いについて学びました。特に、全てのお茶が同じツバキ科の植物から作られていることや、静岡茶の始まりが鎌倉時代の高僧、聖一国師が茶の種をまいたことに由来するという話は、子供たちにとって驚きと発見の連続でした。

    さらに、お茶の成分と効用についても詳しく説明していただきました。例えば、緑茶カテキンには抗酸化力があり、ビタミンEの約20倍もあること、殺菌作用でインフルエンザ予防にも役立つこと、また、ダイエットや美肌、虫歯予防にも効果があることなど、お茶がもつ「不思議なチカラ」に、子供たちは興味津々でした。

    座学の後は、いよいよ実践です。煎茶、玄米茶、そして紅茶の3種類のお茶について、それぞれおいしく淹れるための「ちょっとしたコツ」を教えていただきました。

    子供たちは、いただいたパンフレットを真剣に見ながら、温度や浸出時間、そして「最後の一滴まで絞りきること」などのポイントに気を付けながら、自分たちでお茶を淹れました。

    淹れたお茶は、お菓子と共に味わいました。「煎茶は少し苦みがあるけど美味しい」「玄米茶は香ばしい匂いがする」「紅茶は甘くて飲みやすい」など、五感をフルに使って、それぞれの風味を比較していました。

    今回の講座を通して、「お茶にも、いろいろ種類があって、お茶の種類によって入れ方が少し違う」ことを実感し、子供たちはお茶の世界の奥深さにすっかり引き込まれたようです。「もっと他の種類のお茶についても調べてみたい」「家でも家族においしいお茶を淹れてあげたい」という声も聞かれ、自ら学ぶ意欲が大きく高まりました。

    日本の伝統的な飲み物であるお茶を通して、文化、科学、そして生活に密着した知識を学べた大変貴重な機会となりました。
  • 庄内学園が「第28回 浜松市花と緑のコンクール 学校部門」において、栄えある最優秀賞を受賞いたしました。昨年に引き続き、2年連続の快挙となります。

    10月19日(日)には、校長先生がアクト通りの会場にて開催された「浜松花と緑の祭」の中の授賞式に出席し、最優秀賞の賞状と楯を、また副賞として美しいガーデンマムや胡蝶蘭などをいただいてきました。

    今回の受賞は、本校正門を彩る花壇の美しさを評価いただいたものです。この花壇は、本校の環境委員会の児童生徒と保護者ボランティアの皆様が中心となり、はままつフラワーパーク職員の方の専門的な御指導のもと、苗植え、そして日々の水やりや手入れを行ってきました。

    特に今年は記録的な酷暑となり、例年通りのお世話だけでは花々を美しく保つことが大変困難でした。そのような状況の中、児童生徒とボランティアの皆様が、例年以上にきめ細やかな工夫を凝らし、多めの水やりや定期的な草取りを丹念に行うことで、この難局を乗り越え、きれいな花壇を維持することができました。この地道な努力と愛情が、今回の受賞につながったものと感じています。

    この最優秀賞は、児童生徒の努力はもちろんのこと、暑い中、ともに汗を流してくださった保護者ボランティアの皆様、そして適切な御指導をいただきましたはままつフラワーパーク職員の方の温かい御支援の賜物です。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

    今後も、本校は美しい環境の中で子供たちが健やかに学ぶことができるよう、花と緑あふれる学校づくりを続けていきたいと思います。苗の秋植えを12月8日(月)に行う予定です。今後とも御協力をよろしくお願いいたします。

     
  • 11月15日(土)に開催される今年度の「潮鳴祭(アクティブダンスフェスティバル)」に向けた、曲決めの話合いが10月20日(月)の昼休みに行われました。
    潮鳴祭は、単なる発表会ではなく、縦割りグループが協力してダンスを「創作」する過程そのものに大きな教育的価値を置いています。主な目的は以下の二点です。
    〇協働と表現力の育成: 異学年で協力し、振り付けのアイディアを伝えたり、様々な意見を尊重しながらまとめたりする力を身に付けること。
    〇困難を乗り越える力: 意見が対立したり、なかなかまとまらなかったりする困難な状況を、粘り強い話合いによって解決する力を育むこと。
    1~6年生(小学生)で構成された「縦割りグループ」が集まり、ダンスを創作するための「候補曲」を決定する話合いを行いました。
    候補として挙がっているのは、「ダンスホール」「ウィーアー!」「ライラック」「I wonder」「Happiness」「ツバメ」「夜に駆ける」の7曲です。どの曲も魅力的で、子供たちからは「この曲でこんなダンスがしたい!」という熱い想いがあふれていました。

    話合いでは、まずそれぞれの曲を実際に聴きながら、
    「この曲だと、みんなが踊りやすい明るいダンスになりそう!」
    「このテンポなら、高学年はかっこいいステップ、低学年はかわいらしい動きができそう!」
    「この曲は少し難しいけど、挑戦して最高のダンスを創りたい!」
    といったように、「ダンスを創作する」という具体的な視点をもって活発に意見交換がなされました。

    話合いの中心となったのは、やはり6年生のリーダーたちです。単に自分の意見を主張するのではなく、下級生一人一人の意見をしっかりと引き出し、全員が納得できる方向に議論を導こうと奮闘していました。
    異なる意見をもつメンバーが「この曲なら、みんなが熱中して創れる」という共通認識をもつまで話合いを続け、どのグループも、2曲の候補曲を選び出すことができました。意見がぶつかり合う場面も確かにありましたが、最後まで粘り強く耳を傾け、最善の選択肢を見つけ出す姿が見られました

    今回の曲決めを通して、子供たちはすでに潮鳴祭の大きな目標である「困難を乗り越える力」「意見をまとめる力」を身に付け始めています。
    この決定した曲をもとに、潮鳴祭の日に異学年でのダンス創作を行います。本番の11月15日(土)に向けて、子供たちのさらなる成長に御期待ください!

     
  • 秋晴れの爽やかな一日となった10月17日(金)、本校では小学生を対象に「新体力テスト」を実施いたしました。

    前日の16日(木)はあいにくの雨でやむなく延期となりましたが、今日はその分、子供たちの熱気がグラウンドや体育館にあふれ、活気ある一日となりました。

    新体力テストは、単に体力レベルを測るだけでなく、「健康な生活習慣の確立」と「生涯スポーツへの意識向上」を目的とした重要な教育活動です。子供たち一人一人が、自分の体に関心をもち、健康的な生活を意識するきっかけとなります。

    17日(金)は、各学年団に分かれ、体育館やグラウンドで以下の種目に挑戦しました。
    握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20mシャトルラン(後日実施予定)、50m走、立ち幅跳び、ソフトボール投げの全8種目。
    走る、投げる、跳ぶ、そして柔軟性や筋持久力など、様々な角度から今の自分の体力と向き合いました。

    子供たちは、種目ごとに「あと少し!」と粘り強く挑戦したり、自己ベストを目指して真剣な表情を見せたりしました。
    新体力テストを通じて「運動することの楽しさ」や、「自分の限界に挑戦し、目標を達成する喜び」を体全体で感じてくれたことと思います。
    このポジティブな経験が、子供たちが将来にわたって運動やスポーツを継続していく意欲につながることを願っています。

    今回の結果は、後日、一人一人に配付し、御家庭でもお子様の体力状況について御覧いただく予定です。
    学校としては、今回の全体としての体力の傾向を詳細に分析し、来年度以降の体育科の授業や、休み時間の運動、健康教育など、教育活動全体に活かしていきたいと思います。

     
  • 10月16日(木)、4年生が総合的な学習の時間(はまなこ学習)に、浜松市の出前講座である「手話体験講座」を受講しました。

    本校の4年生が「はまなこ学習」で目指しているのは、単なる知識の習得ではありません。子供たちが現代的な諸課題を探究し、「自己の生き方」を考えていくための「探究的な見方・考え方」と、よりよく課題を解決し、「全ての人とともに生きる(共生)」を大切にする意識を育むことです。

    今回の「手話体験講座」も、この目標を達成するための核となるテーマであり、体験を入り口として、社会の課題を多角的な視点から捉え、自分たちに何ができるかを深く考える探究サイクルを重視しています。

    出前講座では、日常生活で手話を中心にコミュニケーションをとっている方と手話通訳士の方を講師にお招きし、聴覚に障がいがある方々とのコミュニケーションについて学びました。

    子供たちはまず、耳が聞こえないということが、日常生活の中でどのような不便さや、時に不安につながるのかを、講師の先生の具体的なお話を通して想像しました。

    その後、実際に挨拶などの簡単な表現を手話で教えていただきました。手話でクイズを出してもらうことで、子供たちは夢中になり、積極的に手を動かして懸命に表現しようとしていました。

    「音が聞こえない中でのコミュニケーションは難しいけど、気持ちを伝えるには表情や手の動きが大切」「相手が伝えようとしていることを、一生懸命に受け取ろうとすることが大事だと分かった」など、体験後の感想には、相手の立場に立って物事を捉えようとする、深い気付きが見られました。

    今回の手話体験講座は、子供たちが福祉という課題に触れ、自分たちの身の回りにある課題に「なぜ、どうして」という問いをもつための、貴重な「課題の設定」の機会となりました。

    今後、4年生は今回の体験をもとに、福祉に関する情報をさらに収集・整理し、「自分たちに何ができるか」を主体的・協働的に考え、発信・表現する活動へとつなげていきたいと思います。
  • 10月15日(水)、本校の4年生が村櫛小学校の4年生をお迎えし、交流活動を行いました。

    本校は施設一体型の小中一貫校ですが、中学校に進学する際には村櫛小学校の皆さんも同じ校舎で学ぶことになります。3年後の7年生で仲間となる子供たちと出会い、親睦を深めました。

    3校時には音楽室にて、お互いの学校の様子を紹介し合いました。少し緊張した面持ちでしたが、それぞれの学校での学習や行事、日々の生活について、工夫を凝らした発表を通じて伝え合いました。異なる環境で過ごしているお互いの学校生活への理解が深まったようです。

    続く4校時は、体育館へ移動し、ゲームなどを通して体を動かしながら交流を深めました。互いに声を掛け合い、協力したり笑い合ったりするうちに、当初の緊張も解け、一気に距離が縮まりました。活動後の子供たちの表情からは、楽しい時間を過ごせた充実感がうかがえました。

    今回の交流は、10月31日(木)に庄内協働センターで実施予定の福祉体験学習を村櫛小学校の皆さんと合同で行うための、大切な準備でもあります。今日の活動を通じて培ったつながりを大切に、今後も定期的な交流活動を継続し、子供たちの円滑な進学と豊かな人間関係づくりを支援していきたいと思います。