1年生 福祉体験学習

2025年12月5日
    11月19日(水)、社会福祉法人天竜厚生会から6人の講師の方々をお招きし、中学1年生が福祉講話と体験学習を実施しました。
    子どもたちにとって、福祉に関する知識を深めるとともに、様々な体験を通じて多様な人々の生活を理解する貴重な機会となりました。

    ■福祉講話:「福祉」への理解を深める
    講話では、「福祉」という言葉の根幹にある考え方について、深く考えさせられるお話を伺いました。
    「福祉とはふだんのくらしのしあわせ」
    「当たり前はみんな違う」
    「誰かの苦手は誰かの得意」
    「自分なりの第一歩を踏み出す」
    福祉が特別なことではなく、自分たちの日常生活と深く関わる身近なテーマであること、そして、多様性を認め合うことの大切さを学びました。

    ■ 体験学習:気づきと学びの多い活動
    講話の後には、下記の体験活動を行いました。
    子どもたちは、実際に「不自由さ」や「難しさ」を感じることで、大きな気づきを得ました。

    □ 高齢者体験・アイマスク体験
    特殊な装具を身につけ、高齢者の体の動かしにくさや不自由さを体験しました。
    また、アイマスクをして誘導されながら歩く体験では、目の見えない人の不安や大変さを実感し、相手に寄り添ったサポートの仕方とその重要性を学びました。

    □ 車いす体験
    車いすに乗って移動したり、実際に操作したりする体験を通して、車いすの操作の難しさや、段差などのバリアがある場所での移動の大変さを学びました。

    □ ボッチャ体験
    パラリンピックの正式種目でもある「ボッチャ」を体験しました。
    この体験を通じて、体の不自由な人たちも楽しめるスポーツがあることを知り、スポーツの多様性や、誰もが楽しめる社会のあり方について考えました。

    今回の講話と体験学習を通して、子どもたちは「自分にとっての当たり前」がすべての人にとっての当たり前ではないということを肌で感じたようでした。
    この経験を、今後の学校生活や地域での生活に生かし、困っている人に自然に手を差し伸べられる、「ふだんのくらしのしあわせ」を大切にできる人に成長してくれるといいなと思います。

    天竜厚生会の講師のみなさん、貴重な体験をありがとうございました。