仏像講話

2025年4月21日
    先週の月曜日、3年生を対象に「仏像講話」が行われました。
    修学旅行を前に、仏像の基本的な知識を学ぼうということです。
    この日の講師は、浜松市美術館学芸員の島口先生。

    島口先生が、10体の仏像の写真を並べられ、「これらを4つのグループに分類してみましょう」と課題を与えました。
    「色は後から塗りなおした可能性があるので、分類の参考にはなりません」
    「主に形に着目して分類してみてください」
    「班で話し合って自分たちなりの意見をもつことが大切です」
    子供たちも、手の形や服装、装飾などを見比べながら熱心に分類作業を行いました。

    島口先生の答え合わせでは、「如来」「菩薩・観音」「明王」「天」の4の分類を紹介しながら、それぞれの特徴について分かりやすく解説してくれました。
    「如来の服装は質素ですね。この世の全ての知識を得て悟りを開いた様子です」
    「仏の顔も三度といいますが、日ごろ温和な大日如来にも我慢の限界があります。時に不動明王になって、怒りのパワーで人々を救ってくれます」
    「東大寺戒壇堂にある四天王は、強固な鎧に身を包んでいます。足元で踏みつけているのは鬼です」
    子どもたちのそれぞれの答えも、かなり正解に近かったようです。
    みんな頑張りました。

    この他にも、六波羅蜜寺にゆかりの仏像などが浜松にもあることが紹介されました。
    興味深いお話ばかりで、1時間があっという間に過ぎていきました。
    今回の講話を受けて、古都の修学旅行での仏像の見方もグッと深まったことと思います。
    島口先生、ありがとうございました。