立春は、二十四節気の第1。
正月節(旧暦12月後半から1月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が315度のときで2月3日、2月4日ごろです。
暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/8年後で2月5日ごろです。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の雨水前日までです。
冬が極まり春の気配が立ち始める日です。
『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されています。
冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となります。
九州など暖かい地方では梅が咲き始めます。
二十四節気が成立した中国内陸部は大陸性気候のためこの頃には暖かくなり始めますが、海に囲まれた日本列島は、立春を過ぎても寒さや荒天が続きます。
また、南岸低気圧の発生も立春を境に多くなり、その一例として平成26年の大雪のように関東で記録的な大雪になったのも立春後です。
立春は八十八夜・二百十日・二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっています。
立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄りの強い風を春一番と呼びます。
桜の開花時期は、立春からの最高気温の合計が540℃という概算法があります。
一般的な節分とは、立春の前日のことです。
立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。