6月、命について考える月

2023年6月20日
    6月に入るころから咲き始めた村櫛小の紫陽花。少し淡い紫がかった青色がとてもきれいで、今なお、咲き続けています。
    花期が長いことが由来となって、紫陽花の花言葉の中の一つに、「辛抱強さ」という意味があります。
    花の色は、植えられている土壌の性質が関係するらしく、土壌が酸性だと、青色になるようです。
     
    さて、浜松市内のすべての小中学校では、6月12日を「命について考える日」としています。
    かつていじめを苦に自ら命を絶つ悲しい出来事がありました。二度とつらい思いをする人が出ないようにと
    この日を中心に、学校ごとに、子供たちに命について考える取り組みを行っています。

    村櫛小では、その取り組みの一つとして、校長より朝会の時間を使って「やめて!」という絵本を子供たちに紹介しました。
    ある男の子が様々な暴力を目撃しながら、歩き続けます。
    すると、その男の子が、いきなり胸ぐらをつかまれる場面があります。
    その男の子が口にした言葉は、「やめて!」。
    すべての暴力に対して、「やめて!」と力強く訴えます。
    争いのない未来への願いがこもった、心にずしんと響く絵本でした。
    それから、先生方が子供に扮して行った演技を見て「いじめ」について考えました。
    ある子が、別の子に、ランドセルを引っ張られてしまうという場面です。
    日常生活の中で、起きそうなことだったので、子供たちも自分事として考えていました。
    そして、校長先生は、子供たちに語り掛けました。
    みんなには、自分も他の人も大切にできる人になってもらいたいと思っている。
    なぜなら村櫛小の一人一人に幸せな生活を送ってもらいたいから。
    自分も相手も大切にするために、どうしたらよいか。それは『やめて』と言われたことは、もうやらない、繰り返さないこと。

    人間は失敗するのが当然なので、つい相手に嫌なことを言ってしまったり、気付かずに嫌な思いにさせたりすることがある。
    でも、『やめて』と言えれば、やめてくれると思う。
    そして、『やめて』と言われたら、いやなことを繰り返しやってはいけない。

    『やめて』と怖くて言えない人や声が小さくなって聞こえない場合があるかもしれない。
    そんなときは、周りの人や先生や大人が代わりに言ってもよいと思う。

    どの子も自分の命や仲間の命を大切に考えて、元気に過ごしてほしい。
    子どもたち、真剣に耳を傾けて聞いていました。

    自分のことも、友達のことも、自分とは考えや得意不得意なことが違う人のことも大切にできる人になってほしい。
    そして、どんな人の命も大切にできる人に成長していってほしい。
    村櫛ファミリーは、みんな仲よくお互いを大切にし合って、これからも過ごしていけますように・・・。