6年生の図画工作では、これから一版多色刷り版画の学習に取り組んでいきます。今回はそのスタートとして、葛飾北斎の「富岳三十六景」の鑑賞を行いました。
子供たちを金指美術館の学芸員に見立て、架空のラジオ局から『「北斎の見た風景」という番組を制作するので、分かりやすく説明するため、北斎が伝えたかったテーマを考えてください』という依頼が入った、という課題を示しました。そして、3つの北斎浮世絵作品をグループに渡し、描かれているものを見比べたり、作品から感じること、想像できることを友達と伝え合ったりしました。


北斎の作品は、何かしら目にしたことがある子も多くいて、みんな熱心に作品を見て、友達同士で感じたことを話し合う姿が見られました。子供たちの発想は面白く、話し合ったことをグループごとに話し合う場面は、かなり盛り上がりました。

最後に金指美術館館長という設定である校長先生から、葛飾北斎の作品の価値について分かりやすくお話をしていただきました。
次回からは、いよいよ子供たちが現代の北斎になって、「金指十九景」を版画で表していきます。金指の魅力ある風景を子供たちがどのように選んでくるのか、とても楽しみです。

