言葉になる前の言葉

2026年5月26日
     今日は、幼保運営課の指導主事や近隣の幼稚園の職員をお招きして、ばら組さんが保育を公開しました。お化け屋敷をつくっているグループがあります。「のっぺらぼう」や「ちょうちんおばけ」、「ろくろ首」などをつくりました。園児たちの発案で、天井を黒と青のビニールで暗くしていました。多くの幼児は「押し入れ」が好きです。上を覆いかぶせることで、園児たちのテンションが上がります。
     「プリキュアショー」や「ブンブンジャーごっこ」をしている子もいます。「ブンブンジャー」の武器が進化しています。こけ方は、芸人並みです。
     約50分、黙々とアクササリーをつくっている子もいました。「先生、見てー!」と話し掛けてくれます。見てほしいという思いが伝わります。「先生にプレゼントしてくれるの?」と尋ねると、「ママにあげるの!」と答えました。「つくりたい」気持ちの原動力が、集中力を生むのですね。
     室内遊びの最後は、みんなで振り返り。今日の遊びをお友達に紹介していました。
     降園後に、研修会を行いました。研修は、「主体性」、「コミュニケーション能力」、「共感性」の3つを柱に話し合いました。伝え合う力の育成について話し合われたときに、指導主事から次のような示唆がありました。
     「考える言葉が広がる時、人は寡黙になります。主体的に考えているときは話していなくても、内言が育つ。」内言とは、自分の中で考える言葉です。話しているから考えているとは限らないのですね。
    「名辞以前にこそ全体性はある」 
     これは、詩人、中原中也の言葉です。は、中也は名辞になる前の世界こそ芸術だとして、大切にしていました。「言葉」になる前の思いや考えが大事なのです。思いを伝えられる子ばかりではありません。言葉を発していなくても、言葉を探し、あるいは内言として考えを深めている子を認めていきたいと思います。