天中魂スタート!

2022年8月30日
    やっと始まった”天竜中2学期”sad



    長い夏休みを終えて、元気な姿を見せてくれたねsadsad



    今日は、始業式・表彰・学活・防災訓練
     
    まずは、始業式で各学年の代表生徒が”2学期の抱負”を立派に言えたねwink
    【校長先生のお話】

    夏休みはいかがでしたか?
    代表生徒の鈴木さん、狩野さん、笠原さん、平野さんの言葉からは、2学期の意気込みがしっかりと伝わってきました。
    ありがとうございました。
     
    今年の夏休みは、「3年ぶりに行動制限のない夏休み」という言葉がニュースなどでよく聞かれました。
    昨年の今頃は「デルタ株」が流行し、緊急事態宣言が発令されていました。
    今は「オミクロン株」。
    感染者は依然高止まりです。
    昨年度と違うのは、「コロナ対策は行いながらも、社会経済活動を続けられる環境を整備する」と政府が言っていること。
    社会経済活動と感染の対応の「両立」をしていくということです。
    学校生活も同じです。
    2学期も、朝の登校前の検温、消毒、手洗い、人が集まっている場所、会話がある場所でのマスクの着用、教室の換気、黙食を徹底させます。
    熱中症のリスクを考えて体育や部活動などでマスクを外した場合は、話をしないこと。
    これら感染対策と、充実した学校生活や皆さんが楽しみにしている学校行事の実施との「両立」を目指します。
    さて、2学期の学校行事といえば、翔龍祭と華龍祭。皆さんが天中魂を発揮する行事です。
     
    改めて「天中魂」とは
    正義:正しいことを貫き、弱い自分に打ち勝つ精神である
    努力:仲間を信じ、自分のやってきた努力を信じ、最後の最後まであきらめない心である
    感謝:これまでお世話になったすべての人に感謝する気持ちとそれを示す姿である
    追求:自分の目標に向かって、どこまでも追求する姿勢である
    友情:競い合い、励ましあった仲間を大切にする気持ちである
    伝統:卒業していった先輩方がつなげてきたゆるぎない伝統である
    この六つです。
    この天中魂を大切にすることは、天竜中が取り組んでいる「一人一人のよさが輝く学校」を目指した「天竜中キャリア教育」で身に付けたい四つの力を身に付けることにつながるのです。
    「感謝」「友情」を大切にすることは、相手を尊重したり周囲の人と協力して活動したりするときに必要な「関わる力」を身に付けることにつながります。
    「正義」「努力」「追求」を大切にすることは、自分のよさを生かそうとしたり、苦手なことにも粘り強く取り組んだりするときに必要な「見つめる力」、成功や失敗の経験を生かしたり、自分の行動を決定したりするときに必要な「追究する力」を身に付けることにつながります。
    そして、これら五つの天中魂を大切にし、さらに「伝統」を引き継ぎ、「伝統」から学ぶことは、これからの人生をどう生きていくかを考えるときに必要な「見通す力」を養うことにつながります。
    四つの力」はこれから皆さんが自分のよさを輝かせて自分らしい15歳の志をもつために必要な力

    それを天竜中では、学校生活の様々な場面で「天中魂」を大切にすることで身に付けているということです。
    これから「天中魂」を叫ぶとき、ぜひこのことを思い出してください。
    さて、1学期の終業式で「踏み出す一歩は小さくていい」という本を紹介しました。
    この夏休み「小さな一歩」を踏み出した人は、これから成長する「大きなチャンス」をつかみかけているはずです。
     
    そこで、2学期最初の話は、「小さな一歩を大きなチャンスにつなげる方法」について考えます。
    タイトルは「小さな小さな生き物の大きな大きなジャンプの話」
    小さな小さな生き物とは「ノミ」です。
    写真だとリアルなのでイラストで。
    ノミの体長は2~3㎜、でもジャンプ力は体長の100~150倍だそうです。
    体長3㎜のノミは約45㎝もジャンプするということです。
    これを人間で計算すると、160㎝の人は約24000㎝つまり240mもジャンプできるということになります。
    浜松のアクトタワーは高さ212.77m、それよりも高くジャンプするということになります。
    こんなとんでもない脚力をもったノミですが、以前ある講演会でノミのジャンプの実験の話を聴きました。
    ガラスのコップにノミを入れます。当然、コップのふちからはみ出す高さまでジャンプします。
    そこで、フタをかぶせ、3日置くととどうなるか。
    ノミはその間、何度もジャンプしますが、フタにぶつかってしまいます。
    3日もすると、ノミは、フタにぶつからない高さまでしかジャンプしなくなります。
    3日後、フタを取っても最初のようにコップからはみ出すほどのジャンプはしなくなる、ということです。
    ノミがとんでもない脚力をもっているというのは本当ですが、この実験の話が本当かどうかは、わかりません。
    実は、本当かなと思ってYouTubeで探してみたら、実験をしている動画は見つかりましたが、実際に目の前で見たわけではないので、動画が本当かどうかまでははっきりわかりませんでした。
    科学的な根拠がある話ではないという意見もあるようです。
    ですから、あることを象徴している「たとえ話」として聞いてください。
    どんなたとえ話でしょうか。
    ノミを人間に置き換えてみましょう。
    フタは生きていると必ずぶつかる壁だとします。
    ある人が目標に向かっている途中で壁にぶつかりました。
    乗り越えようと努力しました。
    しかし、一生懸命努力しても乗り越えられなくて、あきらめてしまいました。
    一度あきらめることを覚えたその人は、別の壁にぶつかったときも、どうせ乗り越えられないだろと自分で限界を決めてしまい、乗り越えようと努力することすらしなくなってしまいました。
    どうですか?似たような経験は誰にもあることでしょう。
    自分で自分の限界を決めて「どうせできっこない」と考えてしまうことは、自分の可能性をつぶすことと同じです。
    でも、一つできなかったからと言って、別のこともできないなんて決める必要はない。
    限界を決めずに挑戦することでいつか大きなジャンプができるはず。
    そういうことを教えてくれる話です。
    この話には続きがあります。
    一度、高くジャンプすることをやめてしまったノミが再び元の高さまでジャンプできるようにするにはどうしたらいいと思いますか?
    それは、本来のジャンプができる他のノミと一緒にすることだそうです。
    高くジャンプするノミを見て、自分も高く跳べることを思い出し、コップの高さ以上のジャンプをするようになるというのです。
    これもまた、本当かどうかはわかりませんから、大切なことを教えてくれる「たとえ話」として聞いてください。
    どういうことを教えてくれていると思いますか?
    一人では乗り越えられないと思った壁も、同じ目標をもった仲間がいれば乗り越えられる。
    そんなことを教えてくれている話だと思います。
    この話は、せっかく踏み出した小さな一歩を大きなチャンスにつなげる方法のヒントになります。
    それは、
    自分で自分の限界を決めないこと。
    挑戦することをあきらめないこと。
    そして、一緒に頑張る仲間を大切にし、ともに壁を乗り越える努力をすること。

     
    今日から始まる2学期、3年生は進路選択で悩んだり、勉強の壁にぶつかって苦しんだりすることもあるでしょう。
    1・2年生は、勉強はもちろん、部活動でも新人戦に向けて苦しい練習が待っている人もたくさんいます。
    そして、仲間と協力することでしか成功させられない翔龍祭と華龍祭もあります。
    自分で決めた目標に向かって進んでいくとき、今日のこの話を思い出してください。
    「小さな一歩」は自分のよさを高め、人のため社会のためになる「15歳の志」を育てる大事な栄養となるはずです。
    先生たちも皆さんと一緒に一歩ずつ進んでいきます。
     
    以上、2学期も、多様性を認め合い志をもって主体的に生きる生徒と先生「やっちゃえ!天中」を合言葉に、さらにパワーアップした天竜中学校を作っていくことを約束して、始業式の話を終わります。
    7,8月に行われた大会の表彰も
    明日から教科の授業が開始


    暑さに負けない【天中魂】で乗り切ろう