2025年

  •  12月5日(金)に8年2組で数学科の研究授業を行いました。
     本校では「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題に掲げ、小中一貫校としての強みを生かした教育活動の充実に日々取り組んでいます。今回の授業も、そうした本校の教育目標を具現化するための大切な実践の場となりました。
     今回の単元は「平行と合同」です。授業のテーマは、「星形五角形の先端にある5つの角の和が、なぜ180°になるのか」を説明することでした。ただ答えを出すのではなく、「なぜそうなるのか?」を、これまでに習った「三角形の内角の和」や「平行線の性質」などを使いながら、論理的に説明(証明)することが求められます。
     8年2組の子供たちは、数学への関心が高く、分からないときは素直に共有できる温かい雰囲気をもっています。今回も子供たちは、補助線を引いたり、既習事項を確認したりしながら、粘り強く課題に取り組み、証明できた方法をタブレット型端末を使用して共有していました。
     今年度の研修の重点の一つに、「クラウドを活用した授業改善」があります。今回の授業でも、学習支援ソフト「オクリンクプラス」が効果的に活用されていました。自分の考えがまとまると、子供たちはそれをクラウド上に提出し、クラス全体で共有します。「あ!こんな補助線の引き方があったんだ!」「この説明、すごく分かりやすいね」といった声が上がり、友達の考えに対してタブレット型端末上で「いいね」などのリアクションを送る姿も見られました。多様な考え方に触れることで、一人では気付けなかった数学の面白さを実感しているようでした。
     本校では、子供たちが「分かった」「できた」という実感と自信をもち、仲間と共に学び合う姿を目指しています。今回の授業でも、子供たちが既習の知識(見方・考え方)を総動員して課題に挑み、仲間と協力して解決しようとする頼もしい姿が見られました。
     今後も、子供たちが「考える楽しさ」を感じられるような授業づくりを目指していきたいと思います。

     
  • 4日(木)に、舘山寺こども園・北庄内幼稚園の年長さんと本校の1年生が交流をしました。
    園児の皆さんに喜んでもらおうと、1年生はこの日のために長い間、準備を頑張ってきました。

    まず初めに、なかよしの会を行いました。
    庄内学園や1年生のことを知ってもらおうと、1年生が考えたクイズを10問出して、園児の皆さんに答えてもらいました。
    園児の皆さんが一生懸命考えて答えてくれたり、うれしそうに答えてくれたりする姿を見て、1年生はとても喜んでいました
    園児の皆さんからも、素敵な歌やダンスの発表がありましたcheeky
    続いて、それぞれの教室で「あきのおもちゃまつり」を行いました。
    1年生が今まで生活科の時間に集めたどんぐりやまつぼっくり、落ち葉などを使って作ったおもちゃを、園児の皆さんに遊んでもらいました。
    一人ひとりがお店屋さんになって、自分の作ったおもちゃを楽しく遊んでもらえるように説明をしたり、一緒に遊んだりしました。
    園児の皆さんが楽しそうに遊んでくれて、1年生のみんなもとてもうれしかったようです。
    普段は庄内学園の最年少でかわいい1年生ですが、今日は一変、お兄さん・お姉さんらしい顔つきになっていましたlaugh

     
    あっという間でしたが、なかよしの会やおもちゃまつりを通して、1年生と園児の皆さんの仲が深まりました。
    園児の皆さんに喜んでもらいたいという思いを大切にしておもちゃを作ったり、接したりすることで、1年生はお兄さん、お姉さんとしての第一歩を踏み出し、大きく成長することができました。
    園児の皆さんが来年度、庄内学園に入学するのが楽しみになっていてくれたらうれしいです

     
  •  12月4日(木)、本校の9年1組にて、数学科の研究授業が行われました。
     本校は「9年間をつなぐ学び舎の創造~見方・考え方を働かせて~」を研究主題に掲げ、小中一貫校の強みを生かした教育活動を推進しています。4‐2-3制(初等部・中等部・高等部)をとる本校において、9年生はまさに「高等部」の最上級生であり、庄内学園全体を引っ張る「学園リーダー」です。今回の授業でも、さすが9年生といえる、落ち着いた集中力と仲間と協働する姿を見せてくれました。
     今回の単元は「円」。小学校から学んできた「円」の性質をさらに深め、中学校数学の図形分野のまとめとも言える内容です。本時の授業の目標は、「円周角の定理」を使って、複雑な図形の角の大きさを求めることでした。単に公式に当てはめて答えを出すのではなく、「どこに補助線を引けば定理が使えるか?」「既習の知識とどう関連するか?」といった数学的な見方・考え方を働かせることが求められます。
     本校の研究の重点の一つに、クラウドを活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的充実があります。授業では、「オクリンク」というアプリを活用しました。子供たちは、自分の解き方や考え方をタブレット型端末上で共有します。「答え」ではなく、「どう考えたか(思考のプロセス)」を共有することで、「なるほど、そういう考え方があったか!」といった対話が自然と生まれていました。
     このように、子供たち一人一人が自分のペースで、しかし決して孤立することなく学び合う姿は、本校が目指す「自信をもって表現し、深く学ぶ生徒」の姿そのものでした。

     
  •  12月3日(水)、静岡銀行の方を講師にお招きし、6年生を対象とした「金融教育」を実施いたしました。
     今回の授業ではまず、普段、私たちが利用している銀行には、主に3つの業務があることを教えていただきました。
     〇大切なお金を預かる「預金」
     〇必要としている人にお金を貸す「融資」
     〇お金のやり取りを仲介する「為替(かわせ)」
     特に「為替」や「融資」という言葉は、子供たちにとって少し難しかったようですが、私たちの生活や経済活動がこれらの仕組みによって支えられていることを、分かりやすく解説していただきました。

     次に、 将来に向けた貯蓄シミュレーションを行いました。タブレット型端末とシミュレーションソフトを使った実践的な学習でした。「夢や目標のためにお金をどう貯めるか?」をテーマに、貯蓄方法の種類や金利の影響について考えました。「金利が変わると、将来受け取れる金額がこれほど変わるのか」と、画面上の数字を見て驚く子供も多く、計画的にお金と付き合うことの大切さを実感できたようです。
     大人に近づいている6年生にとって、未来を見据える貴重な時間となりました。
     御協力いただきました静岡銀行の皆様、お忙しい中、熱心に御指導いただき誠にありがとうございました。

     
  •  本校の学区である庄内地区と、長野県箕輪町との30年以上続く交流活動の一環として、今年も箕輪町からたくさんのりんごをいただきました!

     本校と箕輪町の交流は一方通行ではありません。9月には、本校の中学生が大切に育てた「ポットマム」を箕輪町の施設へ送り、飾っていただきました。また、9月の駅伝大会への参加を通じて、スポーツを通じた交流も深めています。
     そんな交流のお礼として、11月29日の「庄内協働センターまつり」にてりんごの贈呈式が行われ、12月3日(水)、子供たちの手元に届けられました。

    「わあ、大きい!」「いい匂いがする!」
    一人2個ずつ配られたみずみずしいりんごを大事そうに持ち帰る姿が、校内のあちこちで見られました。
    30年という長い年月、地域の方々が大切に育んでこられたこの絆を、庄内地区に住む子供たちにもしっかりと受け継いでいってほしいと願っています。

     
  •  12月2日(火)に、3年生が校外学習へ行ってまいりました。師走に入り寒さが本格化するかと思われましたが、当日は12月とは思えないほどのポカポカとした暖かな陽気に恵まれました。絶好の校外学習日和の中、子供たちは元気いっぱいに活動することができました。
     社会科「工場の仕事」の学びとして 地域の産業である楽器づくり(ピアノ)の工程を見学し、働く人々の工夫や努力、流れ作業の仕組みを知ることを大きな目的の一つとしていました。また、公共施設の正しい使い方を実践し、友達と協力して活動できるようにと子供たちには声を掛けていました。
     午前中は、私たちの地元が世界に誇る「河合楽器製作所」の工場見学を行いました。学校の授業で学んだ「工場の仕事」を、実際の現場で目の当たりにする貴重な機会です。子供たちは、ピアノが一つひとつ丁寧に組み立てられていく「流れ作業」の様子に興味津々でした。
     職人さんの技術や、安全・正確に作るための工場の工夫に、目を輝かせて見入っていました。自分たちの住む地域で、このようなすばらしい製品が作られていることを知り、誇らしい気持ちをもった子も多かったようです。
     工場見学の後は、遠州灘海浜公園へ移動しました。ここでは、「公共施設の使い方」を学ぶことも大切なミッションです。他の利用者の方々の迷惑にならないよう、マナーを守って利用することができていました。暖かな日差しの中、友達とお弁当を囲んだり、広場で体を動かしたりと、笑顔あふれる時間を過ごしました。教室の中だけでは見られない、子供たちの生き生きとした表情がたくさん見られました。
  •  12月1日(月)に7年2組にて、英語科の研究授業を行いました。
     当日は、浜松市教育センターから指導主事の先生にも御来校いただき、貴重な御指導を賜りました。

     今回の授業は、「Here We Go! 1 Daily Life Scene4 道案内」の単元(全4時間)の2時間目にあたり、子供たちが「最適なルートを判断し、条件に合った英語表現を検討することができる」ことを目標としました。
     子供たちは、ALTの先生が浜松駅へ向かうという設定で、道案内プランを考えるという課題に取り組みました。
     課題設定の工夫として、最短ルートを教えるのではなく、「1時間以内に浜松駅に着く」という時間制限を加えました。ALTの先生の「やりたいこと」として、「甘いものを食べたい」「動物を見たい」「景色を楽しみたい」などの条件カード(全6種類)を一人1枚受け取りました。
     同じ地図上でも、条件によって子供たち一人一人が異なるルートを考え、そのルートを伝えるための英語表現を検討しました。これは、子供が「どうすればALTの求める条件を満たせるか」を思考・判断し、自分に合った学びを進める「個別最適な学び」につながる工夫でした。
     自分の考えたルートを地図に書き込んだ後、同じ条件カードを持った子供たち同士でグループになり、道案内の表現や、ALTの先生が喜ぶであろう「このケーキ屋さんは素敵ですよ (This cake shop is very nice.)」といった追加情報を教え合い、確認し合う活動を取り入れました。
     この際、子供たちはタブレット型端末で友達の考えたルートを確認したり、質問や相談をしたりするなど、クラウドを活用して学びを深めることができました。
     子供たちからは「同じ条件でも違うルートを選んでいる子がいて面白かった」「友達の追加情報を真似したい」といった、多様な考えに気付く(協働的な学び)ことの喜びを語る振り返りが見られました。
     本校の研究主題である「9年間をつなぐ学び舎の創造 〜見方・考え方を働かせて〜」、および浜松市が推進する「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」 を意識した授業デザインとなりました。
     子供たちは「コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じて情報を整理」し、ALTの先生のために最適なルートを再構築するという、英語科特有の「見方・考え方」をフルに働かせていました。
     自分の考えを深めたり、広げたりするためのツールとして、タブレット型端末(クラウド)が自然な形で活用されていました。指導主事の先生からも、生徒たちが生き生きと課題に取り組み、互いに学び合う姿について評価をいただきました。

     今後も、子供たちが「分かった!」「できた!」と実感できる授業づくりを目指し、教職員一同、研修に励んでいきたいと思います。
  •  12月1日(月)に4年1組において国語科の研究授業を実施しました。当日は、浜松市教育センターの指導主事にも御来校いただき、授業研究において貴重な御指導をいただきました。

     本校の校内研修は、「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題としています。児童生徒が各教科等の見方・考え方を働かせ、学びの手応えを感じ、確かな自信を育んでいけるよう、授業改善に取り組んでいます。
    今回の4年生の授業の単元名は、『つながりを見つけながら読み、ブックレビューを伝え合おう~「友情のかべ新聞」~』です。この単元では、単に読書に親しむだけでなく、必要な知識や情報を得ることに役立つと気付くこと、そして、場面の移り変わりと結び付けて具体的に想像することを目指しています。特に、「なぜだろう」と思う登場人物の行動や様子について、他で書かれていることと結び付け、伏線と結び付けながら読むことが本単元の学習内容です。

     本時では、「友達と意見を交流することを通して、「東君」と「西君」との関係や気持ちの変化について、手掛かりとなる複数の叙述を結び付けて具体的に想像する」ことを目標としました。
    導入段階では、子供たちが物語の世界に引き込むことができるように「東君」と「西君」はどのようなところが正反対なのか、そして「2人は本当に仲良くなったのかな」という問いを投げ掛けました。
     本時の中心的な発問は、「『東君』と『西君』が仲良くなったのは何曜日だろう。」という、子供たち同士で考えのずれが生まれるものでした。この発問は、子供たちに「考えてみたい」「友達の意見を聞いてみたい」という対話の必要感をもたせ、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的充実を図るための工夫でした。
     子供たちは、「木曜日だと思う」「金曜日だと思う」「最後の月曜日だと思う」など、様々な意見を出しました。単に意見を出すだけでなく、「叙述をもとに考える」ことを徹底し、意見の根拠や理由を尋ねることで、本文を根拠に考える力を高めました。これは、国語科の「言葉と言葉との関係を、言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高める」という見方・考え方を働かせることにつながっています。
     振り返りでは、ある子供が「友達が『おたがいから目をはなせなくなり』と書いてあると言っていて、水曜日まではお互いを見はっているから、木曜日から仲良くなり始めているのかもしれないと考えが変わりました。」と記述し、友達との対話を通して、複数の叙述(伏線)を結び付けながら自分の考えを深める姿が見られました。

     今回の授業では、複数の叙述のつながり(伏線)を探しながら読むという、小説(ミステリー)ならではの爽快感を味わうとともに、教科の特質とねらいを明確にした上で、「比較する」「理由付ける」「関連付ける」などの「考えるための技法」を活用する学習活動を工夫し、対話の活性化を図ることができました。
     今後も、子供たちが「なぜだろう」「そういう考え方もあるのか」といった実感や納得を伴った学びを積み重ね、「確かな自信」を育んでいけるよう、9年間を見通した研究を継続していきたいと思います。
  • 修学旅行2日目
    コース別学習
    ・江戸切子体験コース
    ・食品サンプル体験コース
    ・国立科学博物館コース
    浅草散策
  • 修学旅行1日目。
    国会議事堂→東京タワー→東京ディズニーランド