• 10月29日(水)に、5年生の音楽科で研究授業を行いました。
    今回の授業は、「和音のひびきの移り変わりを感じ取ろう」という題材でした。
    子供たちは、前時までに「ドミソ」「ファラド」といったいくつかの和音(専門的には I や IV、V7 と呼ばれるものです)の響きに真剣に耳を傾け、それぞれの響きがもつ「おだやかな感じ」「元気な感じ」「少し不安な感じ」といった雰囲気(曲想)の違いを感じ取っていました。

    そして、本時の授業のゴールは、その和音の響きの移り変わりを聴き取り、そこから得たイメージをもとに「自分だけの4小節の旋律をつくる」ことでした。オクリンクプラス(※)を使用して自分で考えた旋律を記入したり、和音を確認したりしながら、個別最適な学びを進めることができました。

    子供たちは、「旋律をつくる手順」を参考に、「おだやかな感じにしたいから、あまり音を高くしないようにしよう」「最後は盛り上げたいから、音をだんだん上げていこう」など、自分なりにイメージを膨らませ、試行錯誤しながら作曲に挑戦していました。グループで相談しながら作曲するなど、協働的に学んでいる姿も見られました。

    自分の考えや感じたことを、音楽という形で「表現」しようとする真剣な眼差しは、まさに本学園の研究主題である「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」の目指す姿そのものでした。

    音楽科の「見方・考え方」(和音の響きと曲想との関わり)を働かせ、主体的に「自分ならどう表現するか」を考える、深い学びの時間となりました。

    今回のような研究授業で得た成果や課題は、音楽科だけにとどまらず、全ての教科の授業づくりに活かし、子供たちのさらなる成長を促していきたいと思います。

    ※オクリンクプラスとは・・・
    児童生徒が学校で使用する「デジタルの学習ノート」や「発表ツール」のようなものです。タブレット型端末を使って、自分の考えをまとめたり、友達と意見を交換したり、教師に提出したりと、様々な学習活動に活用できるツールです。

     
  • 1年生は、生活科「秋を見つけよう」の学習でガーデンパークに出かけました。
    ガーデンパークには、どんぐり、まつぼっくり、落ち葉などがたくさん落ちていて、1年生は見つけた秋に目を輝かせながら観察をしていました。
    「ぼうしがついているどんぐりがある!」
    「いろんな色や形の落ち葉があるね。」
    と、発見したことを友達や先生に伝えている子がたくさんいました
    wink
    秋見つけの後には、学年集会を行いました。
    1年生全体の仲の良さを深めようと、1組、2組それぞれが考えた遊びで一緒に遊びました。
    楽しそうに笑い合いながら遊んだり、クラスの違う友達にも積極的に関わっていったりする姿がたくさん見られました
    遊びを通して、クラスを越えて、学年全体の仲を深めることができましたlaugh
    これから1年生は、今回見つけた秋を生かしておもちゃ作りを行っていきます。
    どんな工夫されたおもちゃができあがるか、今からとても楽しみですね
  • 深まる秋とともに、読書に親しむには最適な季節となりました。本校では、10月20日(月)から24日(金)までの5日間、「読書週間」として様々な取り組みを実施いたしました。子供たちが本と触れ合い、読書の楽しさを再発見する素晴らしい1週間となりました。

    今年の読書週間で特に盛り上がりを見せたのが、「読書パズル」です。
    期間中、児童生徒が図書室で本を一冊借りるごとに、パズルのピースが一つ手渡されます。このピースを、各クラスに配られた台紙に貼っていくというルールです。
    一人一人が本を借りることで、クラスのパズルが少しずつ完成に近づいていきます。ピースがはまるたびに、「この絵はなんだろう?」「あと何人借りたら完成するかな?」と、子供たち同士で声を掛け合い、期待に胸を膨らませる姿が見られました。
    そして、クラス全員分のピースがそろったとき、台紙には美しい一冊の本の表紙が現れます。この達成感と、次に何を読もうかというわくわく感が、普段あまり図書室に来ない子供たちの背中も優しく押してくれたようです。読書がクラスの共同作業となり、本への関心が全校で高まる、大変有意義なイベントとなりました。

    もう一つの取り組みは、文化委員会と図書委員会のメンバーが中心となって企画した「おすすめの本」の紹介です。
    委員の児童生徒がそれぞれ心に残った本、感銘を受けた本を選びました。これらの本は図書室内に特設された「おすすめの本」コーナーに並べられました。
    「友達のお気に入りの本を借りてみたい」といった声が聞かれ、小中一貫校ならではの、異学年を巻き込んだ読書の輪が広がりました。本を通して、委員会の子供たちの思いと、借りる児童生徒の知的好奇心とがしっかりと結び付いたようでした。

    読書は、知識や教養を深めるだけでなく、他者の感情や異なる価値観を理解し、心を豊かに育むための大切な活動です。今回の読書週間を通じて、本校の子供たちの心に「読書の種」がしっかりとまかれたことと思います。
  • 10月27日(月)、サーラ音楽ホールを会場に、「潮鳴祭」が盛大に開催されました。

    今年のスローガン「『共鳴奏響』~歌声を響かせ、高みを目指す~」のとおり、練習の成果を存分に発揮し、会場全体が音楽と熱意に包まれました。
     英語スピーチや国語の主張発表では、奇しくも「伝える」ということが、共通のテーマになっていて、それぞれが、自分の思いをしっかり表現していました。
     続いて行われた特技発表では、ダンスやバレエが披露されました。日頃の努力が伝わるしなやかでキレのあるパフォーマンスが披露され、会場から大きな拍手が送られました。
     クライマックスを飾った合唱コンクールでは、今年度のテーマである「共鳴奏響」を体現しました。サーラ音楽ホールの素晴らしい音響の中、練習を重ねた絆が生み出すハーモニーが響き渡り、まさに高みを目指す熱い思いが伝わってくるものでした。
     最後を飾ったのが、吹奏楽部の演奏です。みんなとても楽しみにしているステージです。素晴らしい演奏や合間に入る楽しい演技で会場中の人が笑顔になりました。アンコール曲「ジャンボリミッキー」では、実行委員や先生方も飛び入りでステージに上がり、一緒にダンスを楽しみました。会場と客席が一体となった感覚が味わえました。結果発表に悲喜こもごもでしたが、どのクラスの合唱も甲乙つけがたい素晴らしいものでした。
    そして、この素晴らしい会を裏で支えてくれた実行委員のみなさん、ありがとうございました。
    この「潮鳴祭」は、単に発表する場ではなく、生徒たちが「目標に向かって協力し、一つのものを作り上げる」という最高の経験を得る機会となりました。準備の過程で見せてくれた真剣な姿勢、仲間を思いやる行動、そして本番での輝きこそが、今回の成功の最大の要因です。
    ご来場いただいた保護者の皆様には、温かい拍手と励ましをいただき、心より感謝申し上げます。
    潮鳴祭で得たこの経験と自信を胸に、生徒たちが今後の学校生活をさらに充実させてくれることを期待しています。
  • 10月23日(木)の昼休み、「初等部ドッジボール」イベントが開催され、校庭には初等部の子供たちの元気な歓声が響き渡りました。
    これは、本校の初等部リーダーである4年生が、「初等部のみんなの輪を深めたい!」という想いから企画・運営したものです。4年生は事前に、1年生から4年生までがバランスよく入るようにチーム分けを入念に行い、今回のイベントを楽しみにしていました。
    昼休みになり、多くの初等部児童が校庭に集合。リーダーの4年生が前に立ち、チームごとに整列させ、ルールを説明してくれました。
    上級生が下級生に優しく声を掛けたり、かばったりしながらプレーする姿が見られました。
    ドッジボールを通して、初等部のみんなの輪が深まった、素晴らしい時間となりました。計画・運営を立派にやり遂げた4年生リーダーの皆さん、本当にお疲れ様でした。

    本校は施設一体型の小中一貫校として、児童生徒の段階的な成長を促すリーダーシップ育成を教育活動の柱としています。
    児童生徒は、学校生活における活動を通して、以下の段階でリーダーを体験し、社会で活躍できる資質を育めるよう教育計画を立てています。
    【初等部(4年生):初等部リーダー】
    今回の4年生のように、主に異学年の交流活動を企画・実行し、他者との関わり方や集団をまとめる基礎を学びます。
    【中等部(6年生):小学校リーダー】
    高学年として、運動会や潮鳴祭の学校行事や委員会活動などで学校全体の活動をリードする役割を担い、責任感や企画力を養います。
    【高等部(9年生):学園リーダー】
    全学園の運営に関わり、高度な企画力と実行力、そして社会性を身に付け、次世代のリーダーとしての資質を磨きます。

    今後も、本校では児童生徒が主体的に活動する場を設け、全児童生徒が様々な役割を担う経験を通して成長できるよう努めていきたいと思います。

     
  • 10月25日、浜松ガーデンパークにて「浜松地区駅伝大会」が開催され、本校から男女それぞれ1チームが出場しました。
    選手たちは日頃の練習の成果を存分に発揮し、熱いドラマを刻んでくれました!
    この日のために、選手たちは夏休みから本格的に練習を開始しました。
    記録的な猛暑が続く中、太陽が照りつけるグラウンドで、ときには厳しいトレーニングを、ときにはチームメイトと励まし合いながら、約3か月間にわたって襷(たすき)に込める思いを磨き上げてきました。
    大会には、浜松地区から多くの強豪校が集まる中、本校チームは以下の成績を収めました。

    男子チーム: 51チーム中 23位

    女子チーム: 47チーム中 33位

    厳しい競争の中、両チームとも出場した選手全員が、最後の最後まで襷を繋ぎ、全力で走り抜く姿は、学校の代表として本当に誇らしいものでした。順位以上の「価値」と「感動」を私たちに与えてくれたと思います。
    この駅伝大会での成果は、選手のみならず、サポートに回ってくれた部員たち全員が努力を継続し、仲間を信じ、チーム一丸となって目標に向かって突き進んだ証です。
    学校の代表として、厳しい練習に耐え、素晴らしい走りを披露してくれた駅伝部の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、感動をありがとう!
    この経験は、皆さんの今後の学校生活や人生において、大きな力となるでしょう。私たちは、この健闘を心から讃えたいと思います。
    保護者の皆様、関係者の皆様にも、日頃からの温かいご支援、ご声援に心より感謝申し上げます。
  • 10月23日(木)に、学校全体で取り組んでいる校内研修の一環として、9年生の社会科(公民的分野)で研究授業を行いました。

    今回の社会科の授業は、「日本は民主主義の国といえるか」という現代社会の根幹に関わるテーマを深く追究する大単元の中間報告として行われました。
    子供たちは、若者の投票率の低さや女性議員の少なさ、政治とメディアとのかかわりなど、日本の民主主義が抱える課題にも着目し、それらに対する自分なりの解決策や将来のあり方についてまとめる「追究レポート」を作成しています。
    この日の授業は、「追究途中の交流」を中心に行いました。子供たちは、作成途中のレポートを互いに見せ合い、付箋などを使ってアドバイスを交換しました。
    前時までに子供たちは一人一人が自身の関心に基づいてテーマを深掘りする「追究レポート」作成に取り組みます。
    本時では、他者との「対話」を通じて、自分のレポートの良さや修正点をつかみ、追究の見通しを再構築しました。
    子供たちは、付箋やタブレット型端末を効果的に活用し、情報を整理・共有しながら活発な意見交換を行い、学習内容を人生や社会の在り方と結び付けて深く理解しようと努める「主体的・対話的で深い学び」を実践しました。

    今回の授業は、本学園の校内研修の研究主題「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」 に基づいています。
    子供たちは、社会科ならではの「見方・考え方」を働かせ、「なぜだろう」「どういうことだろう」という疑問から出発し、「そういう考え方もあるのか」「なるほど」といった実感や納得を伴った学びを深めていました。
    小中一貫校である本学園の学園リーダーである9年生が、3年後に迫る選挙権の行使を見据え、社会事象を知り、平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力を身に付けられればと考えています。
  • 10月22日(水)に、2年生国語科の研究授業が行われました。
    今回の研究授業は、国語科「音読劇をしよう~お手紙~」の単元でした 。本時の目標は、物語の初読時にもった感想と、がまくん・かえるくんの音読劇を経験した後に書いた感想を比較し、登場人物の行動や気持ちを自分の体験と結び付けて深く考えることです 。
    子供たちは、例えば「音読劇でかえるくんの役をやったら、がまくんに優しくしてあげたい気持ちがよく分かるようになった」、「がまくん役をやってみたら、いらいらしたり怒れたりする気持ちが分かった」と、自分が役になりきる体験を通して、読みを深めていきました。
    感想の変化を考える中で、「どうして変わったのだろう」と自らに問い直し、その理由を「音読劇をしたら登場人物の気持ちがもっとよく分かったから」と説明する姿も見られました。
    また、本時の最後には、学習を通して理解が深まったがまくんかかえるくん、どちらに手紙を書きたいかを自分で選択しました。

    本学園は、施設一体型小中一貫校として「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題としています。これは、自分の考えに自信がもてず、表現をためらいがちな子供たちの課題を解決し、「なぜだろう」「そういう考え方もあるのか」と実感や納得を伴った学びを9年間を通して積み上げていくことを目指すものです。
    今回の国語科の授業では、「初読の感想と音読劇後の感想を比較する」という活動を通して、国語科の「見方・考え方」を意図的に働かすことができるようにしました。
    また、クラウド(オクリンクプラス)を活用して、音読劇の工夫やメモ、感想などを目に見える形で蓄積し、振り返りに活用しました。これは、今年度の重点の一つである「『個別最適な学び』と『協働的な学び』の一体的充実を図る手法として、クラウドを活用する」という研究内容を具体化したものです。
    今後も小学校と中学校の教員が小中合同グループを組み、それぞれの専門性をもって熱心に意見交換を行うことで、子供たちの9年間の学びの系統性を見通した指導のあり方を追究していきたいと思います。
  • この度、学校正門前に設置しております横断幕を、今年度版に一新いたしました。

    これは、この夏の中体連(中学校体育連盟)の各種大会におきまして、優秀な成績を収めた生徒個人、及びチームの栄誉を称えるものです。
    今年度も生徒は日頃の練習の成果を存分に発揮し、素晴らしい結果を残してくれました。この横断幕には、彼らが流した汗と努力、そしてチーム一丸となってつかみ取った感動がつまっています。

    学校にお立ち寄りの際、あるいは近くをお通りの際には、ぜひ正門前で立ち止まって御覧いただき、生徒たちの頑張りに温かいエールを送っていただけますと幸いです。
  • 10月22日(水)、5年生を対象に、地域で茶業を営む宇津山製茶の日本茶インストラクターの方々を講師にお招きし、「お茶講座」を実施しました。

    講座ではまず、お茶の歴史や、緑茶・紅茶・ウーロン茶といったお茶の種類の違いについて学びました。特に、全てのお茶が同じツバキ科の植物から作られていることや、静岡茶の始まりが鎌倉時代の高僧、聖一国師が茶の種をまいたことに由来するという話は、子供たちにとって驚きと発見の連続でした。

    さらに、お茶の成分と効用についても詳しく説明していただきました。例えば、緑茶カテキンには抗酸化力があり、ビタミンEの約20倍もあること、殺菌作用でインフルエンザ予防にも役立つこと、また、ダイエットや美肌、虫歯予防にも効果があることなど、お茶がもつ「不思議なチカラ」に、子供たちは興味津々でした。

    座学の後は、いよいよ実践です。煎茶、玄米茶、そして紅茶の3種類のお茶について、それぞれおいしく淹れるための「ちょっとしたコツ」を教えていただきました。

    子供たちは、いただいたパンフレットを真剣に見ながら、温度や浸出時間、そして「最後の一滴まで絞りきること」などのポイントに気を付けながら、自分たちでお茶を淹れました。

    淹れたお茶は、お菓子と共に味わいました。「煎茶は少し苦みがあるけど美味しい」「玄米茶は香ばしい匂いがする」「紅茶は甘くて飲みやすい」など、五感をフルに使って、それぞれの風味を比較していました。

    今回の講座を通して、「お茶にも、いろいろ種類があって、お茶の種類によって入れ方が少し違う」ことを実感し、子供たちはお茶の世界の奥深さにすっかり引き込まれたようです。「もっと他の種類のお茶についても調べてみたい」「家でも家族においしいお茶を淹れてあげたい」という声も聞かれ、自ら学ぶ意欲が大きく高まりました。

    日本の伝統的な飲み物であるお茶を通して、文化、科学、そして生活に密着した知識を学べた大変貴重な機会となりました。