12月5日(金)に8年2組で数学科の研究授業を行いました。
本校では「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題に掲げ、小中一貫校としての強みを生かした教育活動の充実に日々取り組んでいます。今回の授業も、そうした本校の教育目標を具現化するための大切な実践の場となりました。
今回の単元は「平行と合同」です。授業のテーマは、「星形五角形の先端にある5つの角の和が、なぜ180°になるのか」を説明することでした。ただ答えを出すのではなく、「なぜそうなるのか?」を、これまでに習った「三角形の内角の和」や「平行線の性質」などを使いながら、論理的に説明(証明)することが求められます。
8年2組の子供たちは、数学への関心が高く、分からないときは素直に共有できる温かい雰囲気をもっています。今回も子供たちは、補助線を引いたり、既習事項を確認したりしながら、粘り強く課題に取り組み、証明できた方法をタブレット型端末を使用して共有していました。
今年度の研修の重点の一つに、「クラウドを活用した授業改善」があります。今回の授業でも、学習支援ソフト「オクリンクプラス」が効果的に活用されていました。自分の考えがまとまると、子供たちはそれをクラウド上に提出し、クラス全体で共有します。「あ!こんな補助線の引き方があったんだ!」「この説明、すごく分かりやすいね」といった声が上がり、友達の考えに対してタブレット型端末上で「いいね」などのリアクションを送る姿も見られました。多様な考え方に触れることで、一人では気付けなかった数学の面白さを実感しているようでした。
本校では、子供たちが「分かった」「できた」という実感と自信をもち、仲間と共に学び合う姿を目指しています。今回の授業でも、子供たちが既習の知識(見方・考え方)を総動員して課題に挑み、仲間と協力して解決しようとする頼もしい姿が見られました。
今後も、子供たちが「考える楽しさ」を感じられるような授業づくりを目指していきたいと思います。