• 今日は、朝から強めに雨が降りました。
    校舎から中庭を見下ろすと、池の水が増水していました。
    今日と明日の2日間は、定期テスト1です。

    登校時にすれ違う生徒の中には、アルファベットを繰り返し言葉にして暗記しようとしたり、
    生徒同士で互いに問題を出し合ったりする姿が見られました。
    どちらも、テストに向けて努力しようとする気持ちが見て取れ、ほほえましく感じました。

    テストが始まると、教室では静かな中にも緊張感が感じられました。

    問題用紙を集中して読んでいる生徒、
    解答用紙に鉛筆を走らせている生徒、
    何かを思い出そうと空中をじっと見つめている生徒など、様々でした。

    「みんな頑張れ!」と心で声援を送りながら、シャッターを切りました。
    テストは、学習した内容についてどれだけ理解できているかを知るためのものであり、
    これからのよりよい学習の仕方について考えていくためのものでもあります。

    点数がよいことに越したことはありませんが、
    それだけでは、テストの本来の意義を見失ってしまいます。

    誤解を恐れずに言うならば、
    大切なものは点数という ”結果” ではなく、努力という ”内容” だと思うのです。

    だれにでも、得手・不得手があります。
    すべてのテストで50点満点を取りたいですが、実際には取れるわけではありません。
    点数だけを尺度にすると、大切なものを見失いかねないことを心配するのです。

    たとえ苦手な教科であっても、努力できること。
    それが、生徒のこれからの長い人生を考えたうえで、大切なことではないでしょうか。
    苦手なことから逃げる ”クセ” ではなく、
    苦手なことでも挑む ”クセ” を身につけることが、必要なことだと思います。

    勉強を「やったけどできなかった」と、
    「やらなかったからできなかった」では、まったく違います。

    生徒たちよ。
    どうか、努力できる人であれ、と願います。(文責:教頭) 
     
  • いよいよ、梅雨入りが宣言されました。

    これからは雨の日が多くなり、じめじめと湿度の高い日が続くかもしれません。
    でも、心の中は、明るい太陽が輝く晴れやかな日々を送っていきたいですね。
    6月は「いのちについて考える月間」です。
    昨日は、”いのちについて考える道徳”を全校で行いました。

    1年生は「魚の涙」(さかなクン)
    海では仲良く泳いでいるメジナも、狭い水槽に入れると、とたんにいじめが始まるというお話です。

    「小さな籠の中で誰かをいじめたり悩んだりしても、楽しい思い出は残りません。
     外には楽しいことがたくさんあるのに、もったいないですよ。」の言葉が心に残りました。

    2年生は「明日、みんなで着よう」
    カナダで起こったいじめ反対運動、「ピンクシャツデー」のお話です。

    「今日、学校でピンクのポロシャツを着た男子生徒がいじめられた。彼を応援するために、
     ピンクのシャツを着ていかないか。明日、みんなで着よう。」との声に賛同した数百人の生徒の行動から
     この運動は始まったのだそうです。

    3年生は「『きみは赤ちゃん』より」(川上未映子)
    生まれたばかりのいのちの、そのあまりにも小さくもろく頼りない姿に、
    畏怖すら感じて戸惑っている母親のお話です。

    「人は、いったいどこからやってきて、いったいどこにいくんだろう」
    「わたしはきみに会うために生まれてきたんじゃないかと思うくらいに、きみに会えて本当にうれしい」
     これらの言葉に、感動を覚えずにはいられませんでした。
     
    職員室で、昨日の道徳について先生方に聞いた時、
    どの先生も、それぞれのお話の良さを、目を輝かせて語る姿が印象的でした。

    先生の感動は、きっと生徒にも伝わります。

    「海よりも広きもの、それは空。空よりも広きもの、それは人の心。」と言った作家がいました。

    生徒たちよ。
    心をどこまでも、広く、深く、大きなものにして、
    どこまでも限りなく温かな人に育ってほしいと願います。(文責:教頭)
  • 心の教育講座3年

    2025年6月9日
       先週の金曜日、講師に白井助産院の白井まなみ先生を迎え、3年生の心の教育講座がありました。

       心の教育講座は、性教育を通して自分の心身の健康、命の大切さについて、感じ考える講座です。
       3年生は、1年2年と白井先生の講座を積み上げ、最後の講座となりました。

       「好・恋・愛」という漢字を見て思うことは?という質問から始まり、男女交際の劇やグループに分かれての話し合い等、生徒たちは真剣に白井先生のお話を聞いていました。最後に、3年間の心の教育講座のまとめとして、「生きているだけで100点満点!」という熱いメッセージをもらいました。

       日々生きていると辛いこともあると思いますが、生きていれば必ず良いこともあります。奇跡から生まれた自分の命を大切に過ごしていきましょう。  (文責:養護教諭)
    • 部活動を紹介する連載の第6回目は、女子卓球部です。
      3年生5名、2年生4名、1年生3名、計12名で活動しています。

      この日は2人組で、実践形式の練習を行っていました。
      相手を前後左右に振ったり、サーブを工夫したりと、実戦さながらの内容でした。
      先週のキャリア講座の中で、河合純一さんが次のようなお話をされていました。
      「練習の中で、いかに本番を想定し、本気の努力を続けることができたかが大切です。
       その時間の分だけしか、夢に近づくことはできません。」

      生徒たちよ。
      大会の日は、必ずやって来ます。
      ”いつかやろう”  ”そのうちに頑張ろう” という漠然とした思いでは、
      悔いを残すことになりかねません。

      「今、やろう!」
      「今、本気を出そう!」
       この思いの持続こそが、自分を高める原動力です。

      頑張れ!女子卓球部!
      未来を見据え、今に全力を尽くせ!(文責:教頭)
    • 今日も、さわやかな青空が広がっています。
      学習にも部活動にも、取り組みやすい時季です。
      先週、キャリア講座が行われました。

      これは、舞阪にゆかりのある方に講演していただくことで、
      舞阪に誇りを持つと同時に、舞阪から世界へとはばたく人に育ってほしいとの願いを込めた取組です。

      今回は、本校の卒業生であり、パラリンピック金メダリストである河合純一さんをお招きしました。

      「みなさんの目には、舞阪の風景は当たり前に映っているかもしれませんが、
       久しぶりに舞阪に帰ってきた私からすると、とても素敵なものに見えます。」
      「どうか、何気ない身の回りのものから、その素晴らしさを感じ取る感性を磨いてください。」

      こんなお話から始まったキャリア講座は、珠玉ともいえる言葉の数々が生徒に贈られました。

      「誰にでもピンチはある
       そのときにどう行動するかで、ピンチは成長の大チャンスになる」

      「チャレンジすること、失敗することを恐れないで」

      「どうなりたいかを決めるのは自分
       自分の人生の主人公は自分」

      「自分がしたいことを、20個、書き出してみよう」

      「日記を書くことで、自分の心の声を聞こう」

      あっという間の、50分間の講演でした。
      河合さんの講演の中の、
      「自分がしたいことを、中学生なら20個、書き出してみよう。
       大人なら、100個、書き出してみよう。」との言葉に、ドキッとしました。
      私自身を振り返ると、100個なんて、とても書けないと思ったからです。

      金メダリストという夢を叶えた河合さんは、その現状に満足することなく、
      次への夢を描いて努力をしている、という姿勢に感銘を受けました。

      「夢を叶えたら、それは現実になる。
       すると、さらに大きな夢が見えてくる。」

      ”どんな逆境であろうとも、それを乗り越え、夢を叶えるために努力し続ける。”
      自身の姿をもって若き後輩に呼びかける河合さんの講演は、
      終わった後も、体育館いっぱいに感動の余韻が広がっていました。(文責:教頭)
    • 今日は、爽やかな風が吹いています。
      緑が陽の光に照らされて、まばゆいばかりに輝いています。
      先週、「舞中紹介の日」を開催し、舞阪小6年生が本校へやってきました。
      これは、舞阪中の授業や部活動の様子を見てもらうことで、
      来年、希望をもって本校へ進学してほしいとの思いを込めて企画されたものです。

      ホールに整列した6年生は校長先生からのあいさつを聞きました。
      その後、教務主任から、舞阪中学校の1日の生活について説明を受けました。
       
      6年生は廊下を移動し、授業が行わている教室や特別教室に入りました。
      楽し気な教員とのやりとりの場面や、真剣に考えている場面など、
      それぞれの授業の雰囲気を味わいました。
      舞阪中の校舎も、体育館も、グラウンドも、在校生も、教員も、花々や樹々さえも、みんな含めて、
      来年、6年生が舞阪中へ進学してくることを楽しみに待っています!

      6年生たちよ。
      さらにさらに成長した姿で、来年また会いましょう!(文責:教頭)

       
    • 6月になりました。

      6月は「水無月」(みなづき)と呼ぶのが一般的ですが、
      ほかにも「松風月」(まつかぜづき)や「涼暮月」(すずくれづき)などの名前もあるそうです。

      今日はあいにくの雨模様でしたが、昨日はさわやかな天気でした。

      体育館南の木々に、陽の光がやさしく差し込み、
      緑を、いっそう鮮やかなものにしていました。
      6月は「いのちについて考える月間」です。
      その始まりにあたり、昨日は校長講話が行われました。

      「86400円あったらどうする?」
      校長先生からの問いかけに、生徒は思い思いに考えを言い始めました。

      「その金額を、1日のうちに全部使い切らないと、次の日に持ち越すことができないとしたら?」
      生徒は1円も残らないように使い切る方法について、にぎやかに話し合いました。
      「単位を ”円” から ”秒” にかえて、86400秒。これは何でしょう?」

      一人の生徒が「1日!」と叫びました。
      「そう。1日は86400秒です。」

      「さっきはお金でした。次の日に持ち越せないと思ったら、
       みんな、1円も無駄にしないように、必死に考えましたね。」

      「今度は時間として考えたとき、その日その日に悔いを残さないよう、
       みんなは、1秒も無駄にしないように使おうと、考えたことはありますか?」

      「1秒1秒が積み重なって1日になり、それが積み重なって一生となるなら、
       1秒1秒は紛れもなく、あなたのいのち、そのものです。」

      生徒はハッとして、自分の日常生活について振り返り始めました。
      「あなたの時間を大切にしてください。
        そして、あなたの周りの人の時間も、大切にしてください。」

      校長先生は、今の時間を愛おしみながら生きてほしいとの思いを込め、
      静かに絵本の読み聞かせを行いました。

      その後、教務主任が「いじめ茶だめマン」のことに触れ、
      「なくそういじめ 舞阪ルール」について確認しました。
      今月は、「心の教育講座」、命を題材にした道徳授業、学校保健週間、「私のハート」、あいさつ運動など、
      いのちについて考える機会がたくさんあります。

      生徒たちよ。
      ともに、いのちについて、真剣に考えていこう。(文責:教頭)
    • 部活動紹介シリーズの第5回目は、男子卓球部です。
      3年生6名、2年生5名、1年生4名、計15名で活動をしています。

      この日は、サーブ、リターン、3球目攻撃など、各自の課題にあわせて、
      何度も何度も繰り返し練習に取り組んでいました。

      気合の声やアドバイスをする声などがあちこちから聞こえてきて、
      練習場全体が、活気にあふれていました。
      練習と公式戦を別物と考えるのではなく、どれだけ本番と同じ気持ちで日ごろの練習に取り組めたか。
      この姿勢が、とても大切なことだと思います。

      元プロ野球選手である王貞治さんは、あるインタビューで、次のように答えていました。
      「相手選手と対戦する時間は短い。
       だからこそ、それまでにどのように練習し、どのように自分自身と向き合ってきたかが大切なのだ。」

      目指すべきものがあるのならば、自分自身との戦いから逃げるわけにはいきません。

      生徒たちよ。
      自分に立ち向かう勇気の人であれ。

      頑張れ!男子卓球部!(文責:教頭)
       
    • 修学旅行(3)

      2025年5月30日
        修学旅行の報告の最終回です。

        3日目は、2台のバスに分乗し、
        彦根城をめぐるコースと、絵付け体験と映画村に行くコースに分かれました。

        彦根城コースは、140段ほど続く階段を上がり、国宝の天守を目指しました。
        途中、合戦が行われたであろう城門や、緑が鮮やかに茂る庭園を歩き、往時を偲びました。

        映画村コースは、まず絵付け体験を行い、全員が世界に一つだけの湯飲み茶わんを作りました。
        その後、映画村を訪れ、さまざまな体験館をめぐりました。
        修学旅行実行委員は、約半年以上前から準備や企画に携わってきました。
        本当にお疲れさまでした。

        実行委員にとってこの半年間は、大変なことが多かったのではないかと思います。
        でも、みんなのために行動してきたことが、自分自身の大きな充実感になっていることでしょう。

        ”人のために灯をともせば、わが前、明らかなるがごとし”
        今回の経験を、ぜひ覚えておいてほしいと願います。


        3日目の夕方、舞阪中では、多くの保護者が生徒たちの帰りを待っていました。
        バスから降りてきた生徒たちは、心なしか、一回り大きくなったような気がしました。(文責:教頭)
      • 修学旅行(2)

        2025年5月29日
          今日も、3年生の修学旅行の様子をお伝えします。

          修学旅行の2日目は曇り空でした。
          予報では雨の心配もあったのですが、それほど強く降ることもなく、
          計画どおりに日程を消化することができました。

          この日は京都市内のタクシー研修でした。
          生徒たちは、あらかじめ立てておいた計画にしたがって、多くの寺社を見学しました。
          そして最後に、全員で清水寺を訪れました。
          どの写真も、はじけるような生徒の笑顔が印象的です。
          その笑顔の分だけ、生徒たちは大きな感動を受けたのだと思います。

          保護者の方々をはじめ、タクシーの運転手さん、バスの運転手さん、訪れた寺社の関係の方々、
          旅行業者の方々、宿泊場所のホテルの方々、レストランの従業員の方々、
          さらには、訪れた先々で、すれ違った方々に至るまで、
          本当に多くの方々のおかげで、生徒たちは得難い体験をすることができました。

          ありがとうございました。

          生徒たちよ。
          どうか、様々な方から受けた恩を感じることのできる人であってほしいと願います。(文責:教頭)