2024年

  • 避難訓練

    2024年12月11日
      11月の最終週。
      「今週のどこかで避難訓練を行います。いつ、どこで地震が起きても対処できるよう、自分の身に迫っているキケンとは何かを考えて避難行動をしましょう」

      月曜日から「今日かな」「いつだろう…」「昼休みかな、放課後かな」と構えていた子も。
      そして訓練は金曜日の昼休みに実施されました。
      「訓練、訓練!大きな地震が発生しました。直ちに身の安全を確保しなさい」
      教頭先生の呼びかけに頭を守る子どもたち。
      先日、1年生は防災講座で詳しく学んだので、窓ガラスや落下物の位置を確認していました。

      「揺れがおさまりました。周囲の状況に注意しながらグランドへ避難をしなさい」
      教室にいた子たちは防災頭巾をかぶって避難を開始。
      すると「余震です。その場で安全を確保しなさい」との放送。
      余震に備えた行動訓練です。
      昇降口を出たばかりの子たちは、窓ガラスが飛んでこない場所を探して姿勢を低くしました。
      「揺れがおさまりました。グランドへ避難しなさい」

      全体的にスムーズな避難ができました。
      担当の幸田先生からも、「自分の身にどのようなキケンが迫っているのかを自分で判断してください」と呼び掛けがありました。
      校舎は耐震化されていますが、震度6を超えると安全確保が難しいです。
      校舎出入口の廂(ひさし)や部室棟、渡り廊下などの弱い部分への注意も大切。
      避難にあたっての注意点を確認することができました。

      今回の避難訓練の実施日や時間は、教員にも知らされていませんでした。
      教員も子どもたちと同じような緊張感をもって行動。
      課題を次へ生かしていきます。
    • 座右の銘

      2024年12月10日
        1年3組の国語です。
        故事成語について学んでいます。

        「矛盾」
        「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」
        「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられて答えることができなかった。
        故事にある有名なお話ですね。

        「熟語の中には、『堅固』『柔軟』のように同じ意味の漢字でできたものがあります。『鋭利』や『貫通』なんかもそうです」
        「では、『強弱』のように反対の意味でできたものがありますね。何か思い浮かぶものはありますか」
        「左右」「男女」…
        「おーっと、そのへんにしておきましょう」
        「今日は、たくさんある熟語を調べてみて、その中から自分が大切にしたいと思った言葉を選んでみましょう」

        いわゆる「座右の銘」を考えようという時間でした。
        故事成語やことわざなど、調べてみるといろいろな言葉がありました。
        初めて出会う言葉も多く、意味を調べながら自分の生き方に共感できる言葉を見つけていきました。
        昔の人たちが言葉に込めた思いも伝わってきました。
      • リコーダーできた!

        2024年12月9日
          2年3組の音楽です。
          この日はリコーダーのテスト。
          「アニーローリー」という曲を練習して、先生の前で演奏です。
          1人ずつなのでみんな緊張。
          テンポを一定にして、タンギングや指使いに神経を使います。
          友達同士で教え合ったり、一緒に練習したり、みんな仲良く頑張っていました。
          練習で自信がついた人から先生の前へ。
          みんな上手に吹いていました。
        • 挨拶運動

          2024年12月6日
            先週、生徒会執行部の皆さんが朝の挨拶運動をしてくれました。
            「おはようございます!」
            昇降口で明るく笑顔で声を掛けてくれて、爽やかな朝を迎えることができました。
            校長先生は、玄関前で子どもたちの登校の様子を見守り。
            みんな明るく挨拶を交わしています。
            挨拶の麁玉中。
            良い伝統となっています。
            立冬から1か月。
            季節はとうに冬ですが、秋らしい紅葉もそろそろ終わりでしょうか。
            色づいていた木々の赤、黄色も徐々に落葉し始めました。
          • 企業講話

            2024年12月5日
              地元の企業の方からお話を伺う機会を得ました。
              講師は橋本エンジニアリング社長の橋本さん。
              橋本エンジニアリングは、パラリンピックテニスで金メダルを獲得した小田凱人選手の車いすを開発したとして世界的に知られる会社です。

              「目的と目標が君を未来へ導く!」
              「MLBの大谷翔平選手やSoftbankの孫社長を例に、なりたい自分(目的)と、そのために具体的に達成したいこと(目標)を定められたら、どんな時代であっても大丈夫です」
              「自社も経営の危機に瀕した時期がありました。社長として苦しい選択をせざるを得なかった」
              「『縁ある人を物心共に幸せに導く』を心に、不確実性の時代でも生き抜くための新たな目標を定め、オリジナル商品の開発を目指し、車いすとの出会いとなりました」
              「車いすの軽量化に必要なマグネシウム合金。地域の研究会に参加して声を上げたら仲間が増え、開発が一気に加速」
              「目的・目標がぶれなかったこと、チャンスを自らつかみにいく行動力があったこと、成長産業に挑戦したこと、そして人の力を借りたことで今の会社があります」
              「みなさんも進路選択をしなけれななりません。将来の夢が決まっていない人も多いことでしょう」
              「大谷選手も小田選手も中高生の時代から目標達成シートを作成していました。大谷選手も『人生が夢をつくるんじゃない、夢が人生をつくるんだ』と言っていました」
              「目的がはっきりすれば、迷わず進んでいけます。それまで焦らずに一生懸命に今を生きてください。きっと自分の目的、目標が見つかるはずです」

              橋本エンジニアリング社製の車いすは、パラスポーツの世界においてテニス小田凱人選手以外にも女子テニスの田中愛美選手、車いすラグビーの池崎大輔選手、水泳の鈴木孝幸選手なども使っているそうです。
              パリパラでは4人が共に金メダルを獲得。
              会場には、競技用ではありませんが、軽量車いすの実物も持ってきて見せていただきました。

              講話のあと、3年の吉田さんからお礼の言葉。
              橋本社長さんからは、小田選手と田中選手のサイン色紙をいただきました。
              本校の図書室には、この日のために小田選手の本が展示されていて、社長さんにもその様子を見ていただきました。
              橋本社長さん、ありがとうございました。
            • 2年生 職場体験

              2024年12月4日
                2年生が職場体験を実施しました。
                11月20日、21日の2日間に実施。
                市内の30ほどの企業、施設に協力をいただき、大人が働く現場を体験してきました。
                そこで働く方々から説明を受け、中学生にもできるお仕事をさせてもらった子どもたち。
                慣れない環境と緊張の中、頑張って2日間を過ごしました。
                担当の方々からは、その職業に込めた思いや働く意義、嬉しさや充実感、苦労することなど、様々なお話を聞かせていただいたようです。
                学校では学べない貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
              • 1年生職業講話part2

                2024年12月3日
                  11月22日(金)、1年生の総合的な学習の時間です。
                  9月に地域の方々から職業観や働く意義、生き方などについてのお話をうかがいました。
                  子どもたちはこのお話を受けて、自分自身がどんな生き方をしていきたいのか、憧れる大人像とは、といろいろ考えてきました。
                  この日、9月に講話をしてくださった方々に再度来校していただき、子どもたちが考える「私が憧れる人」についての発表を聞いてもらいました。
                  それぞれに大切にしたい生き方、考え方に触れて、互いに刺激を受けた部分も多かったようです。
                  お仕事の都合でmeetでのオンライン会話をしたブースもありました。
                  講師の方々からもコメントをいただきました。
                  「みなさんが一生懸命将来について考えている様子が伝わってきました」
                  「素晴らしい考え方をしているなと感じました」
                  「大切にしている思いを、将来に生かしてほしいですね」

                  発表のあとは、講師の方々とのディスカッション。
                  講師の方への質問などを交え、将来の職業生活、どんな大人になりたいのか、どんな生き方をしたいかなどの意見が出されました。
                  子どもたちが自分の憧れる人について考えたことは、自分を知るということにもつながっていきます。
                  貴重な時間を過ごすことができました。
                  講師の先生方ありがとうございました。
                • 先週末の土日、花川運動公園テニスコートにてヨネックス杯ファイナル(県大会)中学生ソフトテニス大会が行われ、個人戦に男女1ペアずつが出場しました。
                  気温が一気に低くなり、冬の様相。
                  そんな中でも選手たちは元気にコートを走り回り、熱戦を繰り広げました。

                  女子は氏原・鈴木ペア。
                  息が合ったプレーで巧みに攻めていく2人。
                  2回戦は、大仁中のペアに4-0で圧勝。
                  しかし3回戦で富岳ジュニアに惜敗。
                  県大会ベスト32という結果になりました。

                  男子は、鈴木・西沢ペア。
                  後衛の力強いストロークに前衛のポイント力がからむバランスのよいペアです。
                  2回戦は、三島北のペアに4-3。
                  3回戦は、静岡豊田のペアに4-2。
                  4回戦は、浜北北部のペアに4-2。
                  準々決勝で、清竜中のペアに惜しくも0-4で敗戦。
                  見事県大会ベスト8という好成績をおさめました。
                  素晴らしい戦いでした。
                  女子卓球部は、11月24日(日)に雄踏総合体育館にて静岡県西部卓球選手権大会が行われました。
                  県西部地区の中学やクラブなどから300人弱の選手たちが出場する大きな大会。
                  麁玉中からは10選手が出場し、熱戦を繰り広げました。
                  その中で、鈴木選手が予選から5試合を勝ち抜き準決勝へ。
                  準決勝は一進一退の接戦でしたが、雄踏中の選手を相手に惜敗。
                  それでも3位入賞という素晴らしい結果をの越しました。
                  吹奏楽部が浜松市中学校総合文化祭のステージ部門に出場しました。
                  市内の20ほどの中学校が参加し、サーラ音楽ホールで日頃の練習の成果を発表。
                  その様子が中日新聞に紹介されました。
                • おもちゃ

                  2024年11月29日
                    3年2組の家庭科です。
                    「家族・家庭生活」の学習の中で、「幼児の生活と家族」という内容があります。
                    幼児との関わり方を考えています。
                    今、幼児が遊べるおもちゃの製作に取り組んでいます。
                    フェルトを何枚か使い、安全で幼児が興味をもって手遊びができるようなおもちゃを考えました。
                    オバケの形やサイコロ、けん玉など、カラフルなフェルトを丁寧に縫って作っています。
                    3年生の家庭科の授業は2週間で1時間しかないため、この1時間にはみんなかなり集中しています。
                    幼児が楽しく遊んでいる姿が想像できますね。
                  • 1年生 防災講座

                    2024年11月28日
                      11月21日(木)の5、6時間目、1年生が防災講座(防災オリンピック)を開催しました。
                      講師は、NPO法人減災教育普及協会理事長の江夏さん。
                      減災の重要性を広く知ってほしいと講演で全国を飛び回っている方です。
                      この日のためにわざわざ横浜から来ていただきました。
                      「地域減災力向上プロジェクトin静岡県浜松市」として、「学校では教えてくれない減災の話 ~災害から命を守るために、本当に必要な知識ってなぁに?~」がテーマ。
                      浜松市消防団の皆さん、市議の北野谷さんも応援協力で参加。

                      「今日は、皆さんの“ひなんの力”をパワーアップしたいと思います」
                      「地震には2つの備えが必要です」
                      ①生き残るための備え…命を守ること
                      ②生き残った後の備え
                      「生き残るために避難がうまい人になってほしいです」
                      「浜松の皆さんは、どんな避難訓練をしているのかな。やってみましょう」
                      【訓練1】
                      「みんな地震がきたよ」
                      「すぐに頭を守って!」
                      子どもたちはみんな、その場で頭を抱えてうずくまりました。
                      「皆さんは何から頭を守ったの?」
                      みんな天井を指さします。
                       「天井」「照明」「バスケのゴール」
                      「この体育館も耐震化がされているのかな」
                      耐震化されていると思う子、耐震化されていないと思う子が半々くらいで手が挙がりました。
                      「しっかりと耐震化されています。それでも天井を見てください。骨組みの部分は特に丈夫ですが落ちてこないわけではない。天井板も留まっていますが落ちてこないわけではない」
                      「先ほどの皆さんの頭を守る行動で、天井から落ちてくるものから自分の身を守れますか?」
                       
                      「ひなんの基本は『キケン』を正しく知ることです」

                      「さて、浜松で今起こると言われている地震は何ですか?」
                       「南海トラフ地震です」
                      「そうですね。では、南海トラフ地震の震度は最大どれくらいと予想されているか知っていますか?」
                       「震度7」「震度5強」…
                      「震度6強、マグニチュード9.0、その揺れは3~5分以上続くと言われています」
                      「この『震度6強』というのは、『耐震化された建物が崩れるレベル』なんですよ」
                      「内閣府では、こうした地震予測を発表しています。南海トラフ地震では、32万人以上の死者・行方不明者が出ると。浜松市では23180人が亡くなるとの予想です」

                      続いて、東日本大震災の実際の映像を見ました。
                      激しく横揺れする家具。
                      揺れは1分以上続きます。
                      耐震化されていた建物が崩壊する様子がとても怖かったです。
                      「皆さんにとっての危険は、落下物だけではありません。横から移動してくるものや横から倒れてくるものもあります」
                      天井が激しく崩壊した体育館の写真も見せてくれました。
                      「この写真体育館は、避難場所として指定されていたんですよ」
                      「卒業式を開催していたコンサートホールの天井が落ちて、教員が2名もなくなりました」
                      「体育館の天井材の重さはどれくらいだと思いますか?」
                      「みなさんには、この板の重さを実感してもらいますね」
                      消防団の方に補助してもらいながら、板を持ち上げてみました。
                       「うわ~、重い」「無理」
                      この板は20㎏もあるそうです。
                      この板が落ちてきたらと思うと恐ろしいです。
                      「もう一つ『揺れ体験』をしてもらいます。揺れの強さってどれくらいかを体験しておくことで、将来の危機に備えられます」
                      「ユレタ」という揺れ体験専用のマットを用いて横揺れ体験をしました。
                      「震度6強はオレンジ色。揺れ幅は65㎝くらいでしょうか」
                      マットの中央で身体を守り、両サイド4人ずつが取っ手を持って左右に揺らします。
                      最初は、「ダンゴムシのポーズ」そして「カエルのポーズ」、最後は「トカゲのポーズ」で体験。
                      「揺れている間にも危険を予測して、より安全な場所へ移動しなければなりません。揺れながら周囲を観察し、危険が少ない場所を求めて逃げましょう。トカゲのポーズでも這って移動することは可能です」

                      自分の身体のコントロールができず、転がる子どもたち。
                      先生方も無残にころがります。
                       「踏ん張れません」
                       「ふわふわと目が回る感じ」
                       「転がされて周りを見る余裕はなかったです」
                      ほとんどの子が揺れ体験をして、実際の地震で自分に何ができるかを考えました。
                      体験の最後には、辻村さんと下石さんが立った状態で弱い横揺れを体験。
                      わずかな揺れでも立っていられませんでしたが、すぐに低い姿勢になって避難ができました。
                      「楽しく学んでくれたみたいですね」
                      「では、学んだことを生かして2回目の訓練をしてみましょう」
                      「キケンが少ない場所に移動することです。そのためにキケンを知ることが重要」

                      【訓練2】
                      「地震がきました」
                      「避難しなさい!」

                      1回目には、その場でダンゴムシのポーズをしていた子どもたちでしたが、今度は、合図とともに体育館の中央を避けて周囲の柱や落下物から身を守れる場所へダッシュ。
                      「人の行動につられることってありますね。今も少しそうでした。人の後をついて行って安全である保証はありません。自分で考えることが大事だよ」
                      「じゃあ、もう1回やってみようか。元の場所に戻って」

                      「地震です。避難しなさい!」
                      先ほどよりさらに安全な場所に速やかにダッシュできました。
                      ある小学校で行われてた避難訓練の様子を見ました。
                      昼休みにグランドで遊んでいる子どもたち。
                      そこで緊急地震速報が流れ、安全を確保するように放送が流れました。
                      すると、小学生たちのほとんどは校舎内の自分の机の下を目指して走り出しました。
                      グランドで身体を小さくして避難した子は10人ほど。
                      子どもたちの目にも異常だと映ったようです。
                       「なぜわざわざ危険な校舎内に戻ったの?」
                      そこには集団心理も働くといいます。

                      「地震が起きたら机の下に入って頭を守る」
                      これは幼児の頃に教えられたもので、日本人は、中学、高校、大人になってまでそうしようとします。
                      江夏さんは、その時の状況からどんな危険があるのかを判断できること、「危険について考えて行動する」ことができなくなっていることに警鐘を鳴らします。

                      最後に江夏さんからのメッセージ。
                      「予想される地震を知り、予想されるキケンを知り、被害は地震の前に減らしておこう」
                      「しっかりと地震に備え、誰も死なないようにしてください」

                      子どもたちからもたくさんの感想が発表されました。
                      「私たちは『机がなかったらダンゴムシのポーズ』と教わってきました。今日のお話を聞いて、改めて怖さを知ることができました」
                      「今まで教えてもらえなかったことにたくさん気づくことができました。ありがとうございました」
                      「いざというときの避難に生かしていきたいです」
                      「登下校の間にも様々な危険があると思うので、そうしたことを考えられるようになっていきたい」
                      1年学年主任の先生からも
                      「教員として考えさせられ、学んだことが多くありました。今後の安全な学校生活のために生かしていきます」

                      江夏さん、貴重なお話をありがとうございました。