秋来ぬと

2025年7月29日
    秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行(古今集)

     二十四節気の「大暑」(7月22日)を過ぎても、暑い日が続いています。本日も、全国的に記録的猛暑の予報です。雨も降っていないので、雨蛙もキュウリの陰で一休み。動こうともしません。
     それでも、園児たちは今日も元気に野菜に収穫をし、ナスやオクラピーマンなども持って、報告に来てくれました。
     暑い盛り、園庭の花壇では、日日草やポーチュラカ、ジニアなどが咲き乱れています。しかし、夏を象徴する花「向日葵」は、そろそろ終わり。送り迎えをする保護者の皆さんも、「ミニ向日葵がかわいい」とよくおっしゃっていましたが、花が付かなくなってきました。
     園庭の片隅に目をやると、秋の花が一輪咲いているではありませんか!秋の花と言えば、さだまさし作詞作曲のあの曲。
     「♪淡紅の秋桜が秋の日の さりげない陽溜りに揺れている♪」
     冒頭の藤原敏行の名歌のように、「目にはさやかに見えない」けれど、確実に秋に近づいています。暦の上では、『立秋』は8月7日です。