2025年12月

  •  12月3日(水)、静岡銀行の方を講師にお招きし、6年生を対象とした「金融教育」を実施いたしました。
     今回の授業ではまず、普段、私たちが利用している銀行には、主に3つの業務があることを教えていただきました。
     〇大切なお金を預かる「預金」
     〇必要としている人にお金を貸す「融資」
     〇お金のやり取りを仲介する「為替(かわせ)」
     特に「為替」や「融資」という言葉は、子供たちにとって少し難しかったようですが、私たちの生活や経済活動がこれらの仕組みによって支えられていることを、分かりやすく解説していただきました。

     次に、 将来に向けた貯蓄シミュレーションを行いました。タブレット型端末とシミュレーションソフトを使った実践的な学習でした。「夢や目標のためにお金をどう貯めるか?」をテーマに、貯蓄方法の種類や金利の影響について考えました。「金利が変わると、将来受け取れる金額がこれほど変わるのか」と、画面上の数字を見て驚く子供も多く、計画的にお金と付き合うことの大切さを実感できたようです。
     大人に近づいている6年生にとって、未来を見据える貴重な時間となりました。
     御協力いただきました静岡銀行の皆様、お忙しい中、熱心に御指導いただき誠にありがとうございました。

     
  •  本校の学区である庄内地区と、長野県箕輪町との30年以上続く交流活動の一環として、今年も箕輪町からたくさんのりんごをいただきました!

     本校と箕輪町の交流は一方通行ではありません。9月には、本校の中学生が大切に育てた「ポットマム」を箕輪町の施設へ送り、飾っていただきました。また、9月の駅伝大会への参加を通じて、スポーツを通じた交流も深めています。
     そんな交流のお礼として、11月29日の「庄内協働センターまつり」にてりんごの贈呈式が行われ、12月3日(水)、子供たちの手元に届けられました。

    「わあ、大きい!」「いい匂いがする!」
    一人2個ずつ配られたみずみずしいりんごを大事そうに持ち帰る姿が、校内のあちこちで見られました。
    30年という長い年月、地域の方々が大切に育んでこられたこの絆を、庄内地区に住む子供たちにもしっかりと受け継いでいってほしいと願っています。

     
  •  12月2日(火)に、3年生が校外学習へ行ってまいりました。師走に入り寒さが本格化するかと思われましたが、当日は12月とは思えないほどのポカポカとした暖かな陽気に恵まれました。絶好の校外学習日和の中、子供たちは元気いっぱいに活動することができました。
     社会科「工場の仕事」の学びとして 地域の産業である楽器づくり(ピアノ)の工程を見学し、働く人々の工夫や努力、流れ作業の仕組みを知ることを大きな目的の一つとしていました。また、公共施設の正しい使い方を実践し、友達と協力して活動できるようにと子供たちには声を掛けていました。
     午前中は、私たちの地元が世界に誇る「河合楽器製作所」の工場見学を行いました。学校の授業で学んだ「工場の仕事」を、実際の現場で目の当たりにする貴重な機会です。子供たちは、ピアノが一つひとつ丁寧に組み立てられていく「流れ作業」の様子に興味津々でした。
     職人さんの技術や、安全・正確に作るための工場の工夫に、目を輝かせて見入っていました。自分たちの住む地域で、このようなすばらしい製品が作られていることを知り、誇らしい気持ちをもった子も多かったようです。
     工場見学の後は、遠州灘海浜公園へ移動しました。ここでは、「公共施設の使い方」を学ぶことも大切なミッションです。他の利用者の方々の迷惑にならないよう、マナーを守って利用することができていました。暖かな日差しの中、友達とお弁当を囲んだり、広場で体を動かしたりと、笑顔あふれる時間を過ごしました。教室の中だけでは見られない、子供たちの生き生きとした表情がたくさん見られました。
  •  12月1日(月)に7年2組にて、英語科の研究授業を行いました。
     当日は、浜松市教育センターから指導主事の先生にも御来校いただき、貴重な御指導を賜りました。

     今回の授業は、「Here We Go! 1 Daily Life Scene4 道案内」の単元(全4時間)の2時間目にあたり、子供たちが「最適なルートを判断し、条件に合った英語表現を検討することができる」ことを目標としました。
     子供たちは、ALTの先生が浜松駅へ向かうという設定で、道案内プランを考えるという課題に取り組みました。
     課題設定の工夫として、最短ルートを教えるのではなく、「1時間以内に浜松駅に着く」という時間制限を加えました。ALTの先生の「やりたいこと」として、「甘いものを食べたい」「動物を見たい」「景色を楽しみたい」などの条件カード(全6種類)を一人1枚受け取りました。
     同じ地図上でも、条件によって子供たち一人一人が異なるルートを考え、そのルートを伝えるための英語表現を検討しました。これは、子供が「どうすればALTの求める条件を満たせるか」を思考・判断し、自分に合った学びを進める「個別最適な学び」につながる工夫でした。
     自分の考えたルートを地図に書き込んだ後、同じ条件カードを持った子供たち同士でグループになり、道案内の表現や、ALTの先生が喜ぶであろう「このケーキ屋さんは素敵ですよ (This cake shop is very nice.)」といった追加情報を教え合い、確認し合う活動を取り入れました。
     この際、子供たちはタブレット型端末で友達の考えたルートを確認したり、質問や相談をしたりするなど、クラウドを活用して学びを深めることができました。
     子供たちからは「同じ条件でも違うルートを選んでいる子がいて面白かった」「友達の追加情報を真似したい」といった、多様な考えに気付く(協働的な学び)ことの喜びを語る振り返りが見られました。
     本校の研究主題である「9年間をつなぐ学び舎の創造 〜見方・考え方を働かせて〜」、および浜松市が推進する「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」 を意識した授業デザインとなりました。
     子供たちは「コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じて情報を整理」し、ALTの先生のために最適なルートを再構築するという、英語科特有の「見方・考え方」をフルに働かせていました。
     自分の考えを深めたり、広げたりするためのツールとして、タブレット型端末(クラウド)が自然な形で活用されていました。指導主事の先生からも、生徒たちが生き生きと課題に取り組み、互いに学び合う姿について評価をいただきました。

     今後も、子供たちが「分かった!」「できた!」と実感できる授業づくりを目指し、教職員一同、研修に励んでいきたいと思います。
  •  12月1日(月)に4年1組において国語科の研究授業を実施しました。当日は、浜松市教育センターの指導主事にも御来校いただき、授業研究において貴重な御指導をいただきました。

     本校の校内研修は、「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題としています。児童生徒が各教科等の見方・考え方を働かせ、学びの手応えを感じ、確かな自信を育んでいけるよう、授業改善に取り組んでいます。
    今回の4年生の授業の単元名は、『つながりを見つけながら読み、ブックレビューを伝え合おう~「友情のかべ新聞」~』です。この単元では、単に読書に親しむだけでなく、必要な知識や情報を得ることに役立つと気付くこと、そして、場面の移り変わりと結び付けて具体的に想像することを目指しています。特に、「なぜだろう」と思う登場人物の行動や様子について、他で書かれていることと結び付け、伏線と結び付けながら読むことが本単元の学習内容です。

     本時では、「友達と意見を交流することを通して、「東君」と「西君」との関係や気持ちの変化について、手掛かりとなる複数の叙述を結び付けて具体的に想像する」ことを目標としました。
    導入段階では、子供たちが物語の世界に引き込むことができるように「東君」と「西君」はどのようなところが正反対なのか、そして「2人は本当に仲良くなったのかな」という問いを投げ掛けました。
     本時の中心的な発問は、「『東君』と『西君』が仲良くなったのは何曜日だろう。」という、子供たち同士で考えのずれが生まれるものでした。この発問は、子供たちに「考えてみたい」「友達の意見を聞いてみたい」という対話の必要感をもたせ、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的充実を図るための工夫でした。
     子供たちは、「木曜日だと思う」「金曜日だと思う」「最後の月曜日だと思う」など、様々な意見を出しました。単に意見を出すだけでなく、「叙述をもとに考える」ことを徹底し、意見の根拠や理由を尋ねることで、本文を根拠に考える力を高めました。これは、国語科の「言葉と言葉との関係を、言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高める」という見方・考え方を働かせることにつながっています。
     振り返りでは、ある子供が「友達が『おたがいから目をはなせなくなり』と書いてあると言っていて、水曜日まではお互いを見はっているから、木曜日から仲良くなり始めているのかもしれないと考えが変わりました。」と記述し、友達との対話を通して、複数の叙述(伏線)を結び付けながら自分の考えを深める姿が見られました。

     今回の授業では、複数の叙述のつながり(伏線)を探しながら読むという、小説(ミステリー)ならではの爽快感を味わうとともに、教科の特質とねらいを明確にした上で、「比較する」「理由付ける」「関連付ける」などの「考えるための技法」を活用する学習活動を工夫し、対話の活性化を図ることができました。
     今後も、子供たちが「なぜだろう」「そういう考え方もあるのか」といった実感や納得を伴った学びを積み重ね、「確かな自信」を育んでいけるよう、9年間を見通した研究を継続していきたいと思います。
  • 修学旅行2日目
    コース別学習
    ・江戸切子体験コース
    ・食品サンプル体験コース
    ・国立科学博物館コース
    浅草散策
  • 修学旅行1日目。
    国会議事堂→東京タワー→東京ディズニーランド
  • 11月26日(水)、3年生が社会科「くらしを守る~火事からくらしを守る~」の学習の一環として、「スクール119」を実施しました。今回は、地域の安全を支える西消防署庄内出張所の消防士さんを講師にお招きし、講話と見学の2部構成で学びを深めました。

    【2校時:現役消防士さんから学ぶ「現場の声」】
    まずは教室にて、消防士さんから「消防士の一日」や「消防の仕事」についてお話を伺いました。
    24時間体制で私たちのまちを守る過酷さや、出動がない時でも訓練や点検を欠かさないプロフェッショナルな姿勢に、子供たちは真剣な眼差しでメモを取っていました。「いつ起きるかわからない火事に備える」という言葉の重みが、子供たちの心に響いている様子でした。
    【3校時:緊急車両の見学「本物の迫力」】
    続いて、西消防署庄内出張所へ移動しました。目の前で見る消防車や救急車の大きさ、はしご車の高さ、そして装備の複雑さに子供たちは大興奮。また、実際の消防服の試着体験もさせていただきました。ずっしりとした重みを感じた子供たちからは、「こんなに重い服を着て活動するなんてすごい!」と、驚きの声が上がっていました。
    教科書だけでは分からない「本物」に触れ、自分たちのくらしが多くの人々に守られていることを実感する、貴重な一日となりました。

    お忙しい中、熱心に御指導いただいた西消防署庄内出張所の皆様、本当にありがとうございました。

     
  • 11月26日(水)、2年生を対象に「ストーリーテリング(素話)」の会を実施いたしました。今回の講師としてお招きしたのは、西遠地区の小中学校や幼稚園等で長く活動されている「ちいさなおなべの会」の皆様です。
    「素話(すばなし)」とは、普段の読み聞かせや紙芝居とは異なり、本や絵を使いません。語り手が物語を覚え、その言葉だけで語る形式のことです。
    視覚的な情報がない分、子供たちは耳から入る言葉を頼りに、自分自身の頭の中で情景を描き、お話の世界に入り込んでいきます。この活動には、子供たちの「聞く力」や「想像力」を育むというねらいがあります。

    今回は教室の机を移動させ、子供たちは床に座って、語り手の方を向いて聞きました。
    部屋の明かりやカーテンを調整し、中央のテーブルには、1本のろうそくが灯されました。
    ろうそくのやわらかな灯りの中、静寂に包まれた教室で語り手の方の声が響き始めると、子供たちの表情は真剣そのもの。物音がない集中した環境の中、どの子も物語の展開にハラハラしたり、笑ったりしながら、夢中になって聞き入っていました。私たち教員も子供たちと一緒になって、物語の世界を楽しませていただきました。
    【「ちいさなおなべの会」について】
    今回お越しいただいた「ちいさなおなべの会」というお名前は、グリム童話の『おいしいおかゆ』に由来しているそうです。物語の中の小さなおなべからおかゆがあふれ出るように、「たくさんのお話があふれるように語れたら」という願いが込められています。その願いのとおり、子供たちの心にお話があふれるすばらしい時間をありがとうございました。

    なお、本日は1年生も同様に実施する予定でしたが、学年内でのインフルエンザの感染拡大防止のため、誠に残念ながら実施を見送ることとなりました。楽しみにしてくれていた1年生の皆さんには申し訳ありませんが、体調管理を最優先としての判断となりますので、御理解いただけますと幸いです。