【切磋琢磨】9年1組 数学科の研究授業を行いました

2025年12月10日
     12月4日(木)、本校の9年1組にて、数学科の研究授業が行われました。
     本校は「9年間をつなぐ学び舎の創造~見方・考え方を働かせて~」を研究主題に掲げ、小中一貫校の強みを生かした教育活動を推進しています。4‐2-3制(初等部・中等部・高等部)をとる本校において、9年生はまさに「高等部」の最上級生であり、庄内学園全体を引っ張る「学園リーダー」です。今回の授業でも、さすが9年生といえる、落ち着いた集中力と仲間と協働する姿を見せてくれました。
     今回の単元は「円」。小学校から学んできた「円」の性質をさらに深め、中学校数学の図形分野のまとめとも言える内容です。本時の授業の目標は、「円周角の定理」を使って、複雑な図形の角の大きさを求めることでした。単に公式に当てはめて答えを出すのではなく、「どこに補助線を引けば定理が使えるか?」「既習の知識とどう関連するか?」といった数学的な見方・考え方を働かせることが求められます。
     本校の研究の重点の一つに、クラウドを活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的充実があります。授業では、「オクリンク」というアプリを活用しました。子供たちは、自分の解き方や考え方をタブレット型端末上で共有します。「答え」ではなく、「どう考えたか(思考のプロセス)」を共有することで、「なるほど、そういう考え方があったか!」といった対話が自然と生まれていました。
     このように、子供たち一人一人が自分のペースで、しかし決して孤立することなく学び合う姿は、本校が目指す「自信をもって表現し、深く学ぶ生徒」の姿そのものでした。