【ぐんぐん】2年生 国語科研究授業「音読劇をしよう~お手紙~」

2025年10月26日
    10月22日(水)に、2年生国語科の研究授業が行われました。
    今回の研究授業は、国語科「音読劇をしよう~お手紙~」の単元でした 。本時の目標は、物語の初読時にもった感想と、がまくん・かえるくんの音読劇を経験した後に書いた感想を比較し、登場人物の行動や気持ちを自分の体験と結び付けて深く考えることです 。
    子供たちは、例えば「音読劇でかえるくんの役をやったら、がまくんに優しくしてあげたい気持ちがよく分かるようになった」、「がまくん役をやってみたら、いらいらしたり怒れたりする気持ちが分かった」と、自分が役になりきる体験を通して、読みを深めていきました。
    感想の変化を考える中で、「どうして変わったのだろう」と自らに問い直し、その理由を「音読劇をしたら登場人物の気持ちがもっとよく分かったから」と説明する姿も見られました。
    また、本時の最後には、学習を通して理解が深まったがまくんかかえるくん、どちらに手紙を書きたいかを自分で選択しました。

    本学園は、施設一体型小中一貫校として「9年間をつなぐ学び舎の創造 ~見方・考え方を働かせて~」を研究主題としています。これは、自分の考えに自信がもてず、表現をためらいがちな子供たちの課題を解決し、「なぜだろう」「そういう考え方もあるのか」と実感や納得を伴った学びを9年間を通して積み上げていくことを目指すものです。
    今回の国語科の授業では、「初読の感想と音読劇後の感想を比較する」という活動を通して、国語科の「見方・考え方」を意図的に働かすことができるようにしました。
    また、クラウド(オクリンクプラス)を活用して、音読劇の工夫やメモ、感想などを目に見える形で蓄積し、振り返りに活用しました。これは、今年度の重点の一つである「『個別最適な学び』と『協働的な学び』の一体的充実を図る手法として、クラウドを活用する」という研究内容を具体化したものです。
    今後も小学校と中学校の教員が小中合同グループを組み、それぞれの専門性をもって熱心に意見交換を行うことで、子供たちの9年間の学びの系統性を見通した指導のあり方を追究していきたいと思います。