【知覚動考】4年生 手話体験講座で「共生」への一歩を踏み出す!

2025年10月20日
    10月16日(木)、4年生が総合的な学習の時間(はまなこ学習)に、浜松市の出前講座である「手話体験講座」を受講しました。

    本校の4年生が「はまなこ学習」で目指しているのは、単なる知識の習得ではありません。子供たちが現代的な諸課題を探究し、「自己の生き方」を考えていくための「探究的な見方・考え方」と、よりよく課題を解決し、「全ての人とともに生きる(共生)」を大切にする意識を育むことです。

    今回の「手話体験講座」も、この目標を達成するための核となるテーマであり、体験を入り口として、社会の課題を多角的な視点から捉え、自分たちに何ができるかを深く考える探究サイクルを重視しています。

    出前講座では、日常生活で手話を中心にコミュニケーションをとっている方と手話通訳士の方を講師にお招きし、聴覚に障がいがある方々とのコミュニケーションについて学びました。

    子供たちはまず、耳が聞こえないということが、日常生活の中でどのような不便さや、時に不安につながるのかを、講師の先生の具体的なお話を通して想像しました。

    その後、実際に挨拶などの簡単な表現を手話で教えていただきました。手話でクイズを出してもらうことで、子供たちは夢中になり、積極的に手を動かして懸命に表現しようとしていました。

    「音が聞こえない中でのコミュニケーションは難しいけど、気持ちを伝えるには表情や手の動きが大切」「相手が伝えようとしていることを、一生懸命に受け取ろうとすることが大事だと分かった」など、体験後の感想には、相手の立場に立って物事を捉えようとする、深い気付きが見られました。

    今回の手話体験講座は、子供たちが福祉という課題に触れ、自分たちの身の回りにある課題に「なぜ、どうして」という問いをもつための、貴重な「課題の設定」の機会となりました。

    今後、4年生は今回の体験をもとに、福祉に関する情報をさらに収集・整理し、「自分たちに何ができるか」を主体的・協働的に考え、発信・表現する活動へとつなげていきたいと思います。