【ぐんぐん】2年生「三角形と四角形」身の回りの形に注目!

2025年10月2日
     9月30日(火)に2年1組で算数科の研究授業が行われました 。今回の授業の目標は、「さんかく」や「しかく」といった日常の言葉で表される形と、算数科で学ぶ「三角形」や「四角形」の違いについて、それぞれの性質をもとに考えることでした 。

     まず、前回の授業で学んだ「三角形は3本の直線で囲まれた形」、「四角形はかどが4つある形」といった定義を復習しました 。これは、子供たちが本時の活動に見通しをもつための大切なステップです。

     授業の中心は、身の回りにある三角形や四角形を探す活動でした 。教室に用意された三角巾、消しゴム、トライアングル、折り紙、牛乳パック、旗などの具体物を見ながら、子供たちは「これは三角形かな?」「これは四角形と言えるかな?」と考えました 。

     この活動では、単に形を見つけるだけでなく、図形の性質を深く考えるきっかけとなるようなものが意図的に用意されました。例えば、「トライアングルは三角形と言えるのかな?」「かどが丸くなっている消しゴムは四角形ではないと思う」といった具体的な問いが子供たちから出され、活発な意見交換が行われました。

     そして、子供たちはタブレット型端末(オクリンクプラス※)を活用し、自分が見つけた形や考えを分類して共有しました。これは、本校の研究テーマでもある「個別最適な学び」と「協働的な学び」の充実を図るための工夫です。自分の考えを発信することに抵抗がある子供も、クラウドを活用することで意見を出しやすくなるというねらいがあります。

     活動後の全体共有では、様々な「気づき」が発表されました。

     「さんかくの形をしていても、直線同士がくっついていないと三角形とは言えないことが分かった。」
     「さんかくの形をしていても、かどが丸いと三角形とは言えないことが分かった。」
     「四角形のかどが全部同じ大きさなことに気が付いた。」 
     「四角形の折り紙を半分に折ると三角形になることに気が付いた。」

     子供たちは、単なる見た目の「さんかく」「しかく」から一歩進んで、「直線で囲まれている」「かど(頂点)の数」といった算数的な構成要素や性質に着目し、図形を厳密に捉える力が身に付いてきました。

     本日の授業は、子供たちが身の回りの具体物を通して、算数科の言葉(三角形・四角形)と日常の言葉(さんかく・しかく)のつながりや違いを実感することができる学習活動となりました。


    ※オクリンクプラスとは・・・
    児童生徒が学校で使用する「デジタルの学習ノート」や「発表ツール」のようなものです。タブレット型端末を使って、自分の考えをまとめたり、友達と意見を交換したり、教師に提出したりと、様々な学習活動に活用できるツールです。
    これまでのノートや発表資料の作成が、タブレット型端末上でよりスムーズに、そして楽しくできるようになりました。この「オクリンクプラス」は、ベネッセコーポレーションが学校向けに提供している学習支援ソフト「ミライシード」の中の主要なアプリです。児童生徒が主体的に学び、思考力を高めることを目的として開発されています。