6年生 総合「SDGs講座」

2022年6月21日
     本日、SDGsに詳しい山田さんと八木さんが来校し、6年生にSDGsについて教えてくださいました。持続可能な開発目標として17項目挙げられているSDGsの中で、12番目の項目である「つくる責任・つかう責任」について問題視されている2つの現状について詳しくお話を聞きました。
     1つ目は、世界の貿易において生産者が不利な立場に置かれているということです。世界的に立場の弱い国の生産者や労働者は、原料や製品を不相応の価格で購入され、給与も原価の3%しか支払われないケースもあるようです。そのため、十分な収入が得られず働き手を確保するために子供でも学校に通わず労働を強いられている国もあります。この現状を改善していくために、公平な貿易によりつくられた商品を”フェアトレード商品”として印をつけて販売がされているそうです。生産者のことを考え、フェアトレード商品を積極的に購入していくことで、生産者が継続的によりよいものづくりに取り組めるような社会づくりにつながっていきます。
     2つ目は、食品ロスについてです。世界各国には、飢えに苦しんでいる人が多くいます。その一方で、日本では多くの食糧が捨てられています。しかも廃棄される食糧は、貧しい国々に援助として送られる食糧よりも多い現状があります。
     子供たちは、この2つの問題についての話を聞いて、自分たちにできることはあるか考えていました。例えば、安さよりフェアトレード商品を積極的に買うことや、必要以上の食糧を購入しないこと、すぐに食べるのであれば商品棚の手前に並ぶ賞味期限が近い商品から購入すること、周囲にもSDGsに関する知識を教えて呼びかけることなど様々な意見が挙がりました。
     今日学んだ知識を子供たち一人一人が普段の生活に生かすことで、よりよい社会づくりをしようとする意識が広がっていくといいなと思います。教えていただいた山田先生と八木先生、ありがとうございました。