10月17日、いよいよ和船による細江湖一周の当日を迎えました。雲一つない晴天ですが、風が強くなる予報・・・櫓と櫂で進む和船にとって風が一番の大敵です。和船ボランティアの方と出発前に協議をし、5隻の救助艇と共に出発することとなりました。
<西気賀小~寸座水神荘>
桟橋から送られる声援の中、元気よく出発しました。今までの練習の成果でしょうか、逆風でしたが順調に進んでいきました。息を合わせて一生懸命に櫂をこぐ子供たち。中には手の皮が少し剥けてしまった子もいました。けれども、救助艇からの応援や寸座水神荘で待っていてくださる方の応援は、やはり力になりました!無事に寸座に到着です。
<水神荘~伊目小>
寸座より先は、風を遮る山がなくなるため、救助艇に牽引してもらいながら伊目小を目指します。
出発地点の風は、やや強くなっていました。大丈夫かな?と少し心配されましたが、いざスタートするとリズムを取り戻します。スピードはゆっくりでしたが、みんなで協力して、しっかりと和船を進めることができました。無事に伊目小に到着です。
<伊目小~西気賀小>
伊目小から西気賀小へは風に向かって船を進めることになります。朝に比べると風はだいぶ強くなり、自力で桟橋から離岸することも難しい状況だったため、救助艇に牽引してもらいながら西気賀小に向かいました。
五味半島に近づいたところで、船を切り離し、子供たちのパワーで学校へと向かいます。
学校に近づくと、おうちの方や子供たち、先生方が桟橋で応援してくれる声が聞こえます。しかし、西からの風は相変わらず強く、交代のために漕ぐのをやめると、あっという間に風に押し戻されてしまいます。はじめは「がんばれー」だった応援が、「そーれ」に変わり、船からの掛け声とぴったりと合うようになると、学校の入江が「そーれ!」の合唱につつまれました。
和船ボランティアの皆様、三ケ日青年の家の皆様、地域の皆様、保護者の皆様、本当に多くの方々に支えられて、今年も無事に細江湖一周を行うことができました。学校だけでは到底できないこの活動を30年絶やさず続けることができたのも、皆様の支えがあってこそです。本当にありがとうございました。