3年生は、総合的な学習の時間に「社会に生きる~過去・現在・未来~」をテーマに学習しています。
1日(水)はかたりべの会浜松の平野善巳さん、太田哲嗣さん、浜松市遺族会の大石功さんを講師にお迎えし、「浜松大空襲について」と「これからの人生について」のお話を聞きました。
戦争を実際に経験された語り部の方をお招きし、当時の出来事や思い、そして私たちに伝えたい願いについてお話を聞く貴重な時間となりました。

戦時中、学3年生の男子は勉強することもできず、畑作業や軍事工場で兵器を作っていたこと、浜松大空襲では、焼夷弾で町中が燃えてしまったことなどのお話を聞きました。浜松市は爆弾のゴミ捨て場と言われていて、アメリカ軍の戦闘機があまった爆弾を落として基地へ帰っていたことで、東京などの大都市と同じくらいの空爆を受けたそうです。毎日、生きるか死ぬかの不安を抱え、空襲後は一面の焼け野原になってしまった浜松市。それが今、現在の姿まで発展を遂げられたのはやはり、先人の方達の努力や苦労があってのことだと思います。
空襲の恐ろしさや、食べるものがなく飢えに苦しんだこと、そして大切な人を失う悲しみ…。言葉にするのもつらい体験を、丁寧に語ってくださいました。そのひとつひとつの言葉には重みがあり、教室の中はいつの間にか静まり返っていました。生徒たちは真剣な表情で耳を傾け、語り部の方の思いを受け止めようとしていました。
そして、今回、教えていただいた生き方や考え方を自分の人生を考える時に生かしていってほしいと思います。1時間でさまざまなことを学び、考えることができました。
空襲の恐ろしさや、食べるものがなく飢えに苦しんだこと、そして大切な人を失う悲しみ…。言葉にするのもつらい体験を、丁寧に語ってくださいました。そのひとつひとつの言葉には重みがあり、教室の中はいつの間にか静まり返っていました。生徒たちは真剣な表情で耳を傾け、語り部の方の思いを受け止めようとしていました。
そして、今回、教えていただいた生き方や考え方を自分の人生を考える時に生かしていってほしいと思います。1時間でさまざまなことを学び、考えることができました。




印象的だったのは、「今を大切に生きてください」という言葉でした。
私たちがこうして笑い合い、学校に通い、友達と過ごせる日々は“当たり前”ではないということ。戦争という過酷な時代を生き抜いた方の口から語られるその言葉の重みは、教科書のどんな文章よりも強く、心に響きました。
当たり前のように過ぎていく日常の中で、「平和であること」の尊さを改めて考えさせられる時間でした。
また、語り部の方は「自分の体験を次の世代に伝えることが、今の私にできる“平和への願い”なんです」と話してくださいました。
戦争を直接知る人が少なくなっている今、こうして体験を語ってくださる方がいることの意味の大きさを感じます。私たちが聞いたお話を胸に刻み、次の世代へと語り継いでいくことも、これからの私たちの大切な役割なのだと思いました。
生徒の感想の中には、
・私は戦争を体験していませんが、昔の浜松の空襲の話を聞くことで、どれだけ大変な時代だったのか知ることができました。社会の授業では、やっぱり原爆の広島や長崎、東京空襲の話で親近感がわかなかったのですが、今回は住んでいる浜松だからこそ深みを感じました。子どもたちの中でも戦争ごっこが流行るほど、戦争が身近にあったのだということに衝撃を受けました。今、私たちは平和で幸せな過ごし方をしていると感じて、当たり前ではない生活を大切にしたいと思いました。
・浜松も空襲がひどかったのは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったのでびっくりしました。今回の講話では戦争のことだけではなく、これからの人生に応用できることもたくさん教えてもらいました。今の生活が当たり前だと思わず、今回教えてもらったことを気にして生活したいです。
といった言葉がみられました。どの感想からも、真剣にお話を聞き、心で感じたことが伝わってきました。
戦争を知らない世代がほとんどとなった今だからこそ、こうした学びの機会はとても貴重です。
語り継ぐ人の思いを受け取り、自分の言葉で語り継ぐ生徒たちが増えていくことを願っています。
「平和」は誰かがつくってくれるものではなく、ひとり一人が願い、守り続けていくもの――。
そんな想いを胸に、これからの毎日を丁寧に、感謝の気持ちをもって生きていってほしいと思います。

