春休み期間中は、転退職される先生方から
生徒の皆さんへのお別れのあいさつとして、
メッセージをお届けします
今回の担当は、1年のA先生です

皆さんこんにちは。足立です。お元気ですか?3月25日の離任式では、身に余る謝意をいただき、ありがとうございました。
ここで、ブログを通じて、私から最後のメッセージを送らせてもらいます。
私が教師になったのは、高校時代の恩師、青野先生の言葉がきっかけでした。「先生はどうして先生になったんですか?」の問いに「人生は心の勝負だからです。」との返事をいただきました。「それってどういう意味ですか?」私がさらに質問すると、先生は「人間の価値は、財産や名声ではなく、死ぬまでの間にどれだけ心豊かになれるかです。心の成長には経験が不可欠ですが、その経験の中でも、人との触れ合いが、何より自分を成長されてくれる。だから、たくさんの生徒と出会える教師を志したんです。」
大学4年まで優柔不断で根無し草のような生き方をしてきた私が、いざ社会人になろうとするとき、先生のこの言葉を思い出しました。そして、私も先生のように心豊かに生きていこうと思い、教師を志したのです。
教員生活の最初は私立高校でした。しかし、5年間の勤務の中で多くの生徒が学校をやめていきました。そんな折、生徒に対してアンケート調査が実施されました。「あなたは悩んだとき誰に相談しますか?」の問いに、友人、家族、兄弟、教師の選択肢で、教師は残念ながら最下位でした。私は、この結果を見たとき、これではいけない、もっと若い年代の生徒と触れ合い、喜怒哀楽を共にして、生徒の心を支えながら、生徒と一緒に自分の心も豊かにしていこう。そう考え、中学校の教員採用試験を受け直したのでした。
私立高校教員生活の中では、「リーダーの第一条件は率先垂範である。」、「仲間であることの絶対条件は苦労を共にすることだ。苦しい時こそ手を抜かず、精いっぱい努力しろ。」、「一生懸命の姿は物言わぬ最高の指導者だ。」と言われた恩師、植木先生の言葉が心に刻まれました。私は、人より何かが秀でているわけでもない平凡な人間ですが、生徒と同じように頑張ることはできそうだと思って、勉強や挨拶や掃除、校歌斉唱など、生徒に頑張れと指導する以上、自分も模範を示そうと努力してきたつもりです。
今でも、掃除や校歌斉唱は頑張れますが、年齢と共に部活では模範を示せなくなり、特に女バスの皆には申し訳なく思っています。また、指導に気持ちを込める余り、魂の叫び「しっかりせんか!ツー!!」の「ツー!!」が、いつしか「チュー!!」に変換され、「アダちゅう」というニックネームにまで発展してしまいました。
でも、例えからかわれても、生徒からそう呼ばれることが、私には幸せだったのかもしれません。他の先生には見せない同じ仲間としての一面だと思えたからです。
これまで、引佐南部中学校には30年前に9年間、そして、今回9年間。合わせて18年間もの長きにわたりお世話になりました。当時の教え子だった皆さんのお父さんやお母さんにも支えられて今の私があります。どうかよろしくお伝えください。
これまでの教師人生で私が一貫して主張してきたことは「一生懸命の思い出作り」です。「人生は思い出が多く、後悔が少ないほうがいい」のです。だから、目標をもったら、それに向かって全力投球してほしいです。悩むことは大切ですが、悩みにとらわれてはいけません。悩んだ挙句、結局目標を見失えば、それが後悔につながり、自己肯定感も失われます。ひとしきり悩んだら、ためらい、迷い、不安、諦めといった負の感情を心の中から追い出して、一歩前に進んでみる。そうすると、例え理想の結果が得られなくても、確実に思い出が残ります。それが人生を歩んだ証になるのです。そして、昨日までの自分とは違った、少し成長した自分を実感することもできるはずです。つまり、困難こそが自分を成長させる鍵なのです。その試練から逃げないで、立ち向かっていきましょう。
身体は歳に勝てませんが、心は死ぬまで成長できるものだと私は常々思っています。だから、これからも私は、皆さんと一緒に成長し続けます。どうか皆さんも健康に留意し、謙虚で誠実で一生懸命な人生を送ってください。
「さようなら」の言葉は好きではありません。中国ではお別れのとき「再会」と言うそうです。それに倣って、挨拶します。またどこかで再びお会いすることを願って「ツァイチェン!!」です。