2学期が始まった先週の2日間(8/28、29)は、学校生活に体を慣らしながら、夏休みモードからの切り替えが主目的でした。
校内を回ると、各クラスでは、2学期の学級体制づくりを行っていました。
クラスにおける日々の生活をスムーズに送れるように、どのクラスも「係活動」について話し合い、それぞれの係の担当者を決めていました。
「係活動」は、クラスごとに決める役割分担です。もちろん、「係を決めないで、その時々に気付いた人やできる人が動く」というのも「選択肢」の1つではあります。
でも、子供たちの学校生活は、様々な活動が入り組んで展開されますから、「個人の気付き」に任せていると「やり忘れ」が生じて、活動が滞ってしまう場面が出る可能性が高くなります。それを解消する上でも、まずは、それぞれに役割を決めて、1人1人が自分の仕事を行っていく「係活動」が有効な方法になるのです。「係活動」を通して、子供たちは「責任感」や「協力」「助け合い」など、多くのことを学んでいきます。
子供たちが「係活動」を選ぶ際、3つの考え方があると捉えています。
1つめは、「自分の好き・得意を生かす」です。自分の「やりたいこと」ですから、はりきって前向きに活動していけるでしょう。
2つめは、「自分の苦手に挑戦(可能性を探る・広げる)する」です。「うまくできるか分からないけれど、やってみたら何かが見えたり、今までとは違う自分に出会えるかもしれない」と、新たな世界に勇気をもって一歩踏み出す選択です。
そして、3つめは、「自分の良さをいかす」です。「ぼくは、人前に立ってリードできるタイプだから」「私は、『縁の下の力持ち』として誰かを支えるのが楽しいから」というように、役割の特徴に合わせて自分を生かしていく選び方です。
おそらく子供たちは、ここまで深く考えて「係活動」を選んではいないかもしれません。でも、成長していくにしたがって、自分が取り組むべきことや進むべき道を選び、決めていくうえで、大切な考え方ではあると思います。
なぜなら、子供たちは、学校生活はもちろんのこと様々な「ひと・もの・こと」と向き合い、経験を重ねる中で「自分探し」をしている真っ最中だからです。「係活動」もしかり。
できれば学年が上がるにつれて、こうしたことも伝えながら、子供たちが「係活動」でも「自分探し」をしていけるように支えていきたいと思います。